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連作詩かね?

作者: みあ


「内気」







君は

僕にとって

全てだった



君は

内気な僕を

外の世界へ連れ出してくれた



内気な僕は

君の役に立つどころか


君に迷惑ばかりを

かけてたよね


君と一緒にいるのに

気の利いた事を話すでもなく


僕は

何も出来なかったね



君は

僕にとって

全てだった




本当に

全てだったんだ。
















「友情」







ーーー俺とお前との友情は永遠




俺は

お前と過ごす



静かな時間がすきだったよ



その時間を

とても

大切にしていた



俺とお前との友情は永遠に・・・・


そう、続くはずだったんだ



だが


俺達は


あの瞬間から


道を違えた


俺とお前との友情も


その瞬間に・・・


潰えたのだろうか?












「お互いを忘れないように」







何が起こったとしても

お互いに

忘れないでいよう



一緒に過ごした時間を


あの愛しき時間を



お互いに

忘れないでいよう



それは

思い出の丘



それは

想い出の花



互いを信じあい


永遠を信じていた



幼い日の誓い


今となっては


幻の約束



だけど



あの愛しき時間だけは


真実


だから


思い出を



互いに忘れないでいよう


いつまでも













「信仰」






時に

信仰が


絆を引き裂く


互いの

「神」を信じて


道を違える

若者


大切な

何かを

失う事に



未だに

気がつかぬ



時に

信仰が



絆を引き裂く



永遠に続くはずだった



それは


友情だったり

愛情だったり




時に

信仰が



壁となり

争いが起こる



そして

永遠に

大切な何かを失わせる













「野心」







どうして

自分の信仰を捨てなければならない



その時から

俺の心の中には


野心が生まれてた


自分の信じる神


信仰の自由がないのなら


自由にさせればいい


この国で

我が神を


信仰出来る自由



ただ、それが欲しかっただけ

心に芽生えた小さな野心。



はじまりは・・・


野心と名を借りた

小さな願い・・・










「雨しずく」







どうして

こうなってしまったのか



互いの剣を交わしながら


二人は想う



どうして

こうなってしまったのか



幼い日を共に過ごした

幼馴染



無邪気に笑って過ごした

あの日は



既に遠く



どうして

こうなってしまったのか



互いに剣を交わしながら

二人は考える



この争いは

どうして起こったのか



何が悪かったのか

互いの神が違ったから?



俺達は

どうして

争っているんだ?



互いに剣を交わしながら


悲しい瞳をした

剣士が争う



やがて

片方の手から


剣が離れ


その体も地面へ


そうして

もう一人の剣士は


膝をつき慟哭した。


だが、その悲鳴にも似た

慟哭は・・・


周囲の喊声にかき消された。



首級みしるしを!!」



膝をついて

悲しみの涙に暮れる


剣士の上に雨が降り


剣士の上に


降り注ぐ


やがて

雨が止んでも



剣士は

その場に蹲ったまま



何日たっても

そこから


動かぬ



そうして

剣士の体が干からびて

土になる



だが

それを知る者は


今はいない


それは

今となっては

全て昔の話。



だけど

また、いつか

どこかの地上で

おこりえるかもしれない話なのかもしれない。




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