神様はモッテモテ!!?
前回の続きですby朔望ユルフィ
「あの、女神さん?」
「ふぁひ?」
頬にパンくずをつけながら、女神が振り返る。
『キャー、かわいーーーーっ』
周りの女子が女神に抱きつく・・・・・・なにやってんだ。
「・・・・・・ちょっとこいっ」
オレは女神を引きずるようにして、教室から出る
『キャー、春奈君だいた〜ん』
「きゃぁ〜〜ん、ハルちゃんだいたーーん」
「るせぇ、マネをするな、馬鹿女神ッ」
そんなこと言われると恥ずかしいじゃないか、ちくしょーーーっ
「あ、ば、馬鹿って言ったーーッ」
「う、うるさい、黙って・・・」
「せんせー、せんせー、助けてーー、美少女狩りですッ」
ごはっ!!?
な、なにぃ?
「な、なにぃっ?!!!!!」
うおぅ、国語のゴリ松じゃねぇかっ!!!!
『な、なにぃっっ!!!!!!!!!!!』
くっそ、周りの男どもまで反応しやがったっ!!!
オレは、女神を小脇に抱えて走り出す
ケラケラ笑うな馬鹿女神ッ!!!
『まてやっ、ゴルァーーーーッ!!』
ひいぃ、皆さん目の色おかしいですよッ!!!
「やぁだ、あたしッたら、モッテモテ〜〜、やぁん☆」
馬鹿やろ〜〜っ(泣
「止まらんと、いてまうどーーっ」
・・・どこの人ですか?
って、冷静になってる場合じゃないッ!!
こうなったら全速力だーーっ
「100M走15秒フラットをなめるなぁーーーっ」
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―――
「ヤダ、春奈君校舎裏なんかに連れてきて・・・・」
あぁ〜、また変なスイッチ入っちゃいましたよ・・・・
「でも春奈君なら、あたし、いいよ・・・」
あ、これ、昨日必死で見てたアニメの台詞っぽいですね〜
ここに来るまで異様に静かだと思ったら、コレを考えてたのか・・・
「・・・もじもじするな気持ち悪い」
「え、モテモテ?ヤダ、ハルちゃんまで、あたしに『ホ』の字?」
『ホ』の字って・・・・
「馬鹿かっ、つか、何で学校に来てるんだよッ!!」
「え・・・・・・・・・・言ってる意味が・・・・・」
「だからっ、女神のお前が何で学校に来るんだよッ!!!」
わなわな肩を震わせたかと思うと、半泣きでこんなことを言ってきやがった。
「だって、キャピキャピの女子高生って洋ナシみたいでおいしそうなんだもんっ!!!」
・・・・・意味がわからん
「てか、留守番はどうしたっ!!!!!」
「うぅっ!!」
「・・・・忘れてやがったな」
女神の目が泳いだ、
と思ったら、いつの間にかデスサイズを持ってこう言い放った。
「何が何でもおいしいキャピキャピになってやるんだからっ!!!!!」
・・・・・・パニックかよ。
「余計意味がわからん」
「ハルちゃんの――――」
それと同時に大鎌を振り上げる、
って、マテマテマテ、なんてもん振り上げてんだ―――
「ぶぁかぁーーーーーっ!!!」
「ぎゃーーーーーーーーっ」
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前略、運命の神様
こうして、あ・な・たのせいで、
学園生活まで女神とともにすることになりましたっ!!!
どうしてくれるんすかっ!!!!!!!(泣
オレに、安息の地はないんですかっ!!!!!
このままじゃ、体がもちませ・・・・
「はるちゃんっ、早く行かないとオレンジパンなくなっちゃうっ」
・・・・まだ喰うのか
「そんなマイナーなパン一人でかいに・・・」
「・・・・・春奈くんの血は何色かなぁ」
「行かせていただきます・・・・・・」
「れっつごーーーー☆」
・・・・お先真っ暗じゃねぇか