神様と悪魔の転校生!!?
「朝ごはんのポーズっ!!」
・・・・とか言って椅子の上で片足立ちしてるこいつは、いきなりオレの家に転がり込んできた、暴力女神である・・・・。
「んな所に立ってと飯抜きだぞ。」
「えーん」
女神が、半泣きで椅子から飛び降りる。
そんなに飯抜きが嫌か
「ところで、ハルちゃん」
「ハルちゃんゆーな」
「そのカッコはなに?」
・・・・・何って、制服・・・・・
うん、制服・・・・
校章の下には、桜第一高校と書かれてる。
そう、オレは高校生だったのだ。
・・・・・・・・・・・・・すっかり忘れていたさ。
あぁーー、どうしよう、出席日数がぁ〜〜。
こいつがやってきてから、
お袋と親父はどこか行ってしまうし、
食費はかさむし、
ヘンな遊びに巻き込まれるしで、
自分が高校生だったことすら忘れていた。
一ヶ月もっ!!!!!!!!!
ダイジョウブか、おれ。
留年なんて最悪の事態はなんとしても・・・
「ハルちゃーーーーーーーーーーーーーん」
「うおあっ!!」
女神がハシを食いながら、苦悶の表情のオレを覗き込んでいる。
「だから何の格好なのっ!?」
「制服だ、高校の」
「ほうなにょ、ひっふぇふぁっふぁい」
飯を食いながらいうな
「・・・・・・・・・・おう」
そう、問題はこいつだ・・・・・・・・
「こいつを家においておくと何が起こるかわからないからな・・・・・」
「あ、ひどー、それどういうことぉ??」
しまった、口に出てたか・・・・・
「・・・・・・そのままの意味だ・・」
「なっ・・・・」
驚きの表情をしながら女神が硬直する。
当たり前だ、ばかやろう。驚くとこじゃないぞ・・・
「そもそも、散々俺の日常の壊しやがったのは誰だよ」
「でも壊されるほうも悪いんじゃないかな?」
女神が無表情でオレに向き直る。
どこの最低教師だよ・・・・・・
「と・に・か・くっ!!!!!」
「えぇーーー、そんなのやだぁーー」
「・・・まだ何も言ってねぇだろうが」
吉本○喜劇か、このやろう
「いやぁ、それほどでもぉーー」
ほめてねぇから、半笑いはやめてくれ。怖い
「俺は学校に行くから、今日は一日おとなしくしてることっ!!!!」
「はぁーーい!!」
・・・・・・・
今日はやけに返事がいいな・・・
かえって怖いのは俺だけ?
『ゴーン、ゴーン、ゴーン、ゴーン、ゴーン、ゴーン、ゴーン、ゴーン」
廊下の柱時計がなる。
「やっばい、八時だっ!!!!!」
遅れるーーー、復帰初日から遅刻は勘弁したい
「じゃぁ、行って来るから、おとなしくしてろよッ!!!!」
「ハーイ、行ってらっしゃーーい☆」
満面に笑みを浮かべた女神を背に家をとびだした。
――――――――
―――――
―――
「遅れてスイマセンっ!!!!!!!!!」
オレはチャイムと同時に教室へ滑り込んだ。
「おぉ、ハルちゃん久しぶりやなぁ。まだダイジョウブやで、ギリセーや♪」
この関西弁グラマラスメガネ教師は担任の長谷川(はせがわ)侑子(ゆうこ)である。
「お久しぶりです、裕子さん。は、ハルちゃんゆーなって」
ちなみに、オレのことをハルちゃんという数少ない人物の一人である。
「あぁ、まぁええやんか♪」
まぁ、しぶしぶ承諾しているんだが、それなりに抵抗があるんだよなぁ・・・
「とりあえず、全員席につけー。今日は大事なお知らせがあります」
教室が騒がしくなる。
『ざわざわ、ざわざわ』
・・・・カ○ジですか?
「なんと、このクラスに転校生だーーーー♪」
オレのヘンな妄想を中断するかのように、裕子が叫んだ。
・・・・まじ、転校生?
「そして喜べ、男どもっ、とてもかわゆい女の子だーーーーっ!!!」
『うおぉーーーーーーっ!!!』
男子一同のむさくるしい叫び声が上がった。
おぉ、コレは期待が高まるじゃないかっ。
「はいって、ええでーーー」
「どぉも、皆さん、こんにちわっ!!!!」
『わぁあぁぁああぁ』
おい、清水立ち上がるなって、どんな子か分からないじゃないか。
でもこの声、聞いたことあるなぁ、もしかして、アイドルとか!?
「アイナ・ルーファス・クロスロード、といいます。よろしく☆」
『おぉぉ、ヨロシクゥゥゥウゥゥっ!!!!!』
だから清水たつなってっ!!!!!!!
オレは、清水の服を引っ張って、いすに座らせる、
オッシャこれでどんな子か見え・・・る・・・・
・・・・・あれ・・・・・・・・・・・?
オレ、目が悪くなったのかな?
何か不吉なものが見えるんですけど・・・・・
「あ、ハルちゃーン、よろしくぅーー☆」
オレに気づいた転校生がこっちに手を振ってきた。
・・・・・・何故か、女神さんが立ってます・・・・・
俺、風邪引いた?
ハハハ、幻覚かなぁ?
「よ・ろ・し・く・ね・ハルちゃん☆」
あ、大鎌もってる、本物だぁ(笑
・・・・ってか、
学校の中でデスサイズだして、なおかつオレにむけんじゃねぇっ!!!!
「てことでハルちゃん、次回に続くよっ☆」
「なんじゃそりゃーーーーーーーっ!!!!」
「だって、一回言ってみたかったんだもん♪」
とゆうことで、次回に続きます^^;by朔望ユルフィ