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英雄  作者: まれ
便利屋と高等学校
3/14

依頼

吉野君の話を全て聞いた後、俺は武者震いをしていた。これだ。こうゆうのだ俺が求めていた依頼は。

「よし!君の話はよく分かった。なんとかしてみるよ」

「ほんとですか。ありがとうございます」

彼のありがとうはとても乾いていた。どうやら試しているらしい。一か八かいい方に転んだらラッキーって算段か?なめるなよ。

「君そこの学校の学生なんだよね?んで、お金はいいからさ、成功報酬として一つお願いいいかな?」

「え、犯罪とかはやですよ」

「大丈夫だって。簡単なこと」

「き、聞くだけ聞きます。」

「俺らのことさ、周りのみんなに広めといてくんない?結構いい便利屋が出来た位でいいから」

「そんなんでいいんですか?」

「うん。じゅーぶん。」

「じゃあ、約束です。僕らの仲が元通りになったら宣伝しますよ。」

「決まりだ。」

なおさらやる気がでた。何事もスタートダッシュが肝心。そこでこけたやつはいくら頑張っても並みと並ぶことで精一杯だ。ここが正念場。

「君は今日は帰りなさい。途中経過が知りたければいつでも寄るといいよ。」

「分かりました。よろしくおねがいします。」

「あっ!私お見送りしてきますよ!」

さて、どうしたものか。いきなり学生たちに聞いてもしらばっくれられるだけだ。じっくり練るべきだな。

「やりましたねっ!」

花ちゃんの声でやっと目の前の風景が戻ってきた。

「うん…やったね!」

「学生の線でいって正解ですよね!」

「そだね。花ちゃん正しかったよ」

名前通り、彼女は花のように笑った。なんの嘘も含まれていないような笑顔を僕は久しぶりにみた。

…子供のときあいつの笑顔をみたっきりか、懐かしいな。

「そういえばとーまさん、どんな学生だったんですか?」

「…よくわかんないや、どんな学生だったんだろうね…とーまさんは」

「変なのー」

昔話は嫌いなんだ。特に子供のときの話はね。



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