その道
最近やけに疲れてしまう
別に大した事していないのに
君の荷物を持つ配慮もなくて
後ろ姿は健気のように
いつも僕に見せてくる
暫く町を歩くと上り坂がやって来た
地獄と言われる坂を君と上っていく
足取りは重く沈黙の時間が包んだ
静かながらも騒がしいそんな時間で
確かに僕らの鼓動は同じリズムで合わさっていた
初めて本当の君の事が分かった気がする
沈黙を耐えかねた僕は君の手から荷物を奪い取り 軽々と片手で持ち上げたフリをした
次は下り坂、その次は上り坂
その道は永遠と続いている