プロローグ
とある国の大型デパートで、それは起きていた。周りからは多くの銃声、銃弾が飛び交っている。現在、テロリストと国から派遣された特殊部隊『77(ダブルセブン)』が銃撃戦を繰り広げられている。その銃撃戦に、俺は巻き込まれていた。今日、俺は非番だったんだけれども・・・。
この大型デパートは、四階建てで、各フロアには、12の店舗がある。一つ一つの店舗には一人、もしくは二人のテロリストが攻め込んでいる。店舗と店舗は壁を一枚隔て、更に移動がしやすいような設計になっている。だが、2つの店舗間でしか移動はできない。例えば、店舗が1→2→3と並んであったら、1→2←3とは行けず、1→2l壁l3→4、1←2l壁l3←4みたいな感じになっている。・・・なぜこうしたのかはよくわからない。
とある飲食店にいた俺は、入ってきたテロリスト二人、隣の店舗に攻めていたテロリスト一人を制圧した。制圧を終えた俺は、ベレッタ92A1(以下ベレッタと呼称)のリロードをする。敵の武器は、かの有名なAK-47、M1911コルト・ガバメント、通称コルガバを携帯していた。アタッチメントは別々だが、武器は統一しているそうだ。
※日本語ではありません
「・・・こちら将也、二階の飲食店『Japanese Foods Restaurant』及び洋服屋『US Style!!』を制圧した。応答せよ」
『・・・こちら77(ダブルセブン)指揮官、了解、引き続き、制圧を頼む。アウト』
「了解。アウト」
そこで通信は切れた。それと同時に、服屋の方から、今俺がいる店に向かって二人の足音が聞こえる。
※日本語ではありません
「動くな!」
そこに来たのは、テロリストではなく、二人の男女。俺はベレッタを構える。
※日本語ではありません
「・・・テロリストではない?あんた、どこ人間だ?」
「・・・まずは銃を下ろそう。俺とあんたたちは敵じゃないだろう?」
「・・・貴様がどこの人間かわかるまで下ろすわけにはいかない。どこだ、答えろ」
「77(ダブルセブン)だ」
「77だったのね。私たちはイオタ・カイ。今は互いに共闘しましょ」
イオタ・カイって、ギリシャ文字を使われているけど、ギリシャの部隊じゃないんだよな。どこぞのクレイジー大国だからね。
※日本語では(ry
「あなたはお仲間が下にいるから向かってあげて。私達は二階を制圧するわ」
「あぁ、よろしく頼む」
そういい、俺は下の階に向かうための階段を目指す。
途中にテロリストが何人か居たが、既に全員殺されていた。多分イオタの兄ちゃんと姉ちゃんだろうな。
※日本(ry
「ジェイニー、状況は」
「おぉ、ブラザー!よくそんな軽装で来たな!状況は一階は大方片付いて、三、四階はまだ制圧途中って感じだな」
「そうか、さっき上でイオタ・カイの部隊に会ってな。とりあえず敵ではないみたいだ」
「イオタ?なぜここにいるんだ・・・?まぁ、何にせよ、エネミーじゃないのはありがたいな!」
と、そんな会話を続けいていたら・・・。
※日(ry
「伏せろー!!」
上に居た残党兵がランチャーを構えて、こちらに射出する。俺は少し伏せるのが遅れ、爆風で吹き飛ぶ。後ろは幸い、壁だったが、勢いが強すぎて、背中を強打すると同時に、一瞬息が詰まる。
※
「ブラザー!」
ジェイニーがこちらを見る。前からは残党が五人こちらに向かってきている。
※
「ジェイニー!前からくるぞ!」
「ッチ!クソが!」
ジェイニーともう一人の男、ケオンが応戦をする。
テロリストの弾が何発か、こちらに流れてくる。・・・腹部に2発当たった。
「・・・っ!」
口から血反吐を吐く。・・・痛い。とても、今すぐにでも意識を手放しそうなくらい、痛い。
手で当たったところを押さえているが、お構いなしに血はあふれる。
「ブラザー!大丈夫か!?」
「俺は指揮官と医療班に連絡を取る!」
「いりょう・・はんは・・・いら、ない」
「な!?馬鹿言うなブラザー!今ならまだ__!」
「俺、の・・・からだは・・おれが、いちばん、わかっている・・・」
「でも、指揮官には連絡は取るからな」
「あぁ」
そういい、ケオンは連絡を始めた。
「・・・ブラザー、すまない。俺がもっと周りを見ていたら・・・」
「お前の・・・せいじゃ・・ない。お、れの・・・はんだんが・・おそ、かっ・・たからだ・・・」
「・・・マサヤ、指揮官には連絡した。今すぐ来るそうだ」
「・・・そう、か。たぶ・・ん、くるころに、は・・・死んでる・・・だろうな」
いくら圧迫しても、とめどなく溢れる血。今にも閉じそうな瞼。俺の呼吸も段々と浅くなってきている。
「しき、かんには・・・ありがとうって・・・つたえてくれ・・・」
「・・・わかった」
それを聞いた俺は、瞼を閉じる。
・・・そして俺は、絶命した。
・・・夢を見ていた。黒より暗く、漆黒という言葉が似あう場所で、俺は・・・。
『___!___は_________る_ら!』
・・・優しい声。聞いたことが無いはずなのに、懐かしく感じる。そして、温かい。俺は、どこかで___。