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37 ユウ、大地に立つ

アキトに電話を掛けると事情を説明し彼らを家に呼んだ。

そして家に来るなり盛大な反応が返された。


「ハァ~~~~~~~~~~~~~~~。」


ただ反応は反応でも肺活量が続く限りの盛大な溜息ではあったが。

俺としては相手が喧嘩を売って来たのだから被害者としては買うしかないだろう。

これがもし矢が庭に刺さったのならまだ我慢できた。

しかし、矢は窓を割って家の床に突き刺さったのだ。


親から継いだ家なので子供の頃からの思い出も沢山ある。

自分でリフォームするならともかく、他人に壊されて「ハイそうですか」と許すはずがない。

万民が俺の様な行動を取るかといえば微妙な所だが、家を持つ物なら怒りを覚えない者の方が少ないはずだ。

これは魔法やスキルで元通りになるとかは関係ない。

大事なのは俺が何をされてどう思ったかだ!


「それで足が欲しいんだがどうにかならないか?」

「・・・足ならある。すでに話も付いてるから準備が出来たら着いて来い。」


そして俺達は準備を終えるとアキトが準備していた車に乗り込みそのまま港へと向かって行く。

すると、そこには自衛隊の船が既に到着しており俺達を待っていた。


「やけに準備がいいな。」

「瀬戸内海には常に数隻の自衛隊艦が航行している。特にここには海自の港がある。その一隻を回してもらったんだ。当然タダじゃないから覚悟しろよ。」

「いくらだ?」

「金じゃない。俺達は今からあの人を護衛する事になっているからそれで今回の件は相殺される。ちなみに向こうに到着したらお前らはその任を解かれ自由が許される事になっているが敵地でもあるからバックアップはあまり期待するなよ。」


そして船の上には先日見た男が既に乗り込んでいた。

しかも一人だけスーツを着ていてこちらに向かって朗らかに手を振っている。

明らかに浮いてしまっているが、あの人は一体何をやっているんだ?


「総理?」


そこにいたのは先日会ったばかりの総理だった。

最近テレビであまり見ないと思ったらまだ帰ってなかったのか。


「やあ、ユウ。君の所にはホットな話題が絶えないねえ。それじゃあ早く乗りたまえ。日本の領海200海里まではこの船で送って行こう。その後は着いてからのお楽しみだ。」


そして俺達は総理に促され船に乗り込んだが、そこには何とイソさんまで同行していてその横にはハルも並んでいた。

しかし、彼女の足を見れば普通の人の足が生えているので無事にハルのレベルを上げることが出来たみたいだ。


「久しぶりだなユウ。・・・という程でもないか。これからどうするんだ。」

「そうだな。詳しくは言わないがあんたがもしハルの命を狙う者が現れたらどうするか。それで理解できるだろ。」


するとイソさんはユウの肩を力強く掴み不敵に笑った。

フッフッフ!やはりこの人とは今後も仲良くやっていけそうだな。


「よく言ったユウ。戦いになったら俺も混ぜろよ。敵は元を絶たないとまた湧いて来るからな。」


さすが年齢的に戦争を経験しているだけはあるので思考がかなり過激だ。

ただ俺も相手が引かない場合は同じ考えと覚悟をしている。

しかし、今の段階で既に許す事の出来ない奴が一人だけ居る。

それは手紙に致死の呪いを掛けた奴で何者かはまだ分からないがその代償は支払ってもらう。


そして俺達が船に乗って数日が過ぎ、船はもうじき日本の領海を抜ける。

すると船の進む先に巨大な船が見え始め互いの距離が次第に近付いて行く。


「総理、あれは何なんだ?」


すると総理はしてやったりという様にニヤリと笑ってこちらを見てきた。

この人は本当に人を驚かすのが好きな人だな。


「あれはアメリカ海軍の空母艦だ。今から大統領と面会する事になっている。そのついでに話のあった大陸に送ってもらうという訳だ。交渉材料はライラさんが提供してくれた魔力機関の共同開発とその情報の即時開示だ。最初から日本で独占する気は無かったので共同開発をするパートナーとしては申し分ない相手だろう。そして彼らに少し遅らせて情報を各国に売り込む予定だ。」

「渡した情報は好きに使ってくれ。こちらとしては助かるからそれで十分だ。」


その後、俺達は空母に乗り込み更に先に進んで行った。

総理はその間に大統領と連日打ち合わせを行い、食事の時間以外ではほとんど会う事が無い。

ただ二人とも船の旅に慣れていないのか2度目に見た時には疲労の色が濃い様子だった。


「これを飲んで元気一発よ。」

「う・・む。まあ、試してみるか。・・・ウオーーー!」

「・・・。これを私でも飲める様にして持って来い。」

「了解しました。」


するとライラからポーションの差し入れがされ総理はそれを一気に煽りその効果に驚愕した。

しかし、大統領は口に合わなかったのかポーションを一口飲むとそれを兵士に渡し改良する様に命令を下す。

すると彼はそれをこの船の料理人の許に持って行き、ポーションを使いスムージーを作って大統領へと渡した。

効果が消えないか心配だったが大統領は口当たりがよくなったポーション入りのスムージーを飲んでその効果に目を見開いている。

二人は再び会議室に向かうと連日の話し合いを行った。


するとその間に俺達の前には屈強な体つきをした海兵が数名現れた。


「Hello・・・。」


しかし、学校でも英語の点数は赤点続きだったのでそれ以降の言葉がよく分からない。

最初にこんにちはと言っていたのは理解できたんだが、その後の言葉は言葉として認識するのも難しい。

するとスキルが反応し良い仕事をしてくれた。


『言語のレベルが3に上昇しました。』

『言語のレベルが4に上昇しました。』


すると相手は英語を話しているがその内容が理解できるようになり、この瞬間スキルの真の凄さを実感した。

俺が海外旅行を嫌って行かなかったのはいざという時に言葉が通じないからだが、これなら十分にコミュニケーションが取れる。

そしてライラ達との言葉が通じているのは彼女達の言語スキルが高いからだろう。

きっとエルフの村長たち3人も同じ理由だ。

あの3人は村を代表するため、言語スキルを高くしていたのなら会話が出来た説明がつく。

なんたってレベルを上げれば虫とだって話せるのだから本当にスキルとは凄い力だ。


しかし言葉を理解できるようになって気付いたが、彼らは俺に笑顔を向けながらも面白い事を言っている。


「おい、ヒョロイの。イイ女を連れてるな。俺にもやらせてくれよ。」

「ちょっと甲板で勝負しないか?少しストレスが溜まっててサンドバックを探してたんだ。」

「どうだボーイ。俺とベットインしねえか。俺はタチでもサヤでも行けるぜ。」


最後の奴だけ言葉が分からなかった事にしよう。

現に他の二人は冷たい目をその男に向けているから関わってはイケない奴だ。

すると後ろにいたアキトが俺の横に来て小声で相手の目的を教えてくれた。


「ゆう、これは威力偵察みたいなものだ。相手にするな。」

「いや、俺としても暇してたから丁度良いさ。少し相手をしてもらう事にする。」


するとアキトは驚愕した顔を俺に向けた。

しかし、言葉が通じるからと言って考えまで伝わるとは限らないと実感させられた。


「あ、相手・・・。まさか3人目のアイツか!」

「ナニヲイッテルノカナ」


そう言って俺はアキトへ冷めた視線を投げつけた。

せっかく無視して聞いてない振りをしているのだから変な振りをするな。

フラグが立ったらどうするんだ。


「冗談だ。忘れてくれ。」

「アキト、この世には2つの冗談がある。それは言っていい冗談と言ってはいけない冗談だ。今の冗談は言わなくても分るな。」

「あ、ああ。以後気を付ける。それで二人目の相手をする?」

「いや、一人目と二人目の二人だ。こうして言って来るんだ。それなりの実力者なんだろう。俺は達人でないから分からないが戦えば分かるだろうからな。」


すると俺の横にイソさんが近寄り声を掛けて来た。

その顔から既にお怒りの様だが、

どうやら奴等はイソさんの逆鱗に触れてしまった様だ。


「ユウ、一人目は俺が貰う。いいな。反論は許さん。」


どうやら一人目の海兵はハルにも色目を向けていたようだ。

しかし、三人で固まって会話をしているからか、あちらの三人目が変な目で見詰めて来る。

俺達はノーマルでその気は無いのだから勘弁してもらいたい。

そして、そちらは無視する事にして、最初の相手に心の中で手を合わせておく。


(名も知らぬ海兵よ、ご愁傷様。)

「分かった。ならお先にどうぞ。」

「感謝するぞ。」


そう言ってイソさんは前に出ると目的の海兵へと口を開いた。


「儂が相手になってやるから表に出ろや。」

「ハッハ~、俺は男には興味ないんだよ。それともお前の女を掛けるのか?」


するとイソさんの横に妖艶な笑みを浮かべたハルが寄り添った。

それを見て海兵はだらしない笑っているがあれでは火に油ではないだろうか。


「良いわよ。あなたが勝ったら私があなたの相手をしてあげる。」


そしてハルは自らの声に呪歌のスキルを乗せて更に挑発する。

それだけで海兵は顔を赤らめ厭らしい目をハルに向けた。


「良いね~。そういう強気な女を屈服させるのは大好物だ。よし、乗ったぜ!甲板に出やがれ。」


そして俺達が甲板に出るとそこは既にギャラリーで溢れていた。

それに上を見ると会議室からは総理と大統領がこちらを見下ろしている。

どうやら暇をしていたのは俺達だけではないようで良い見世物にされるらしい。

そしてアキトの威力偵察というのも間違いではないだろう。

俺の千里眼には既に複数の監視カメラがこちらを盗み見ているのが確認できる。


「こっちに来い。これだけギャラリーがいれば逃げる事も出来ねえぞ。どっちみち船からは逃げられないだろうがな。俺が勝ったらみんなでパーティーと行こうぜ。」


すると海兵の男は何やら勝手に条件を増やして周りを煽り立てている。

しかし、それはイソさんにとっては火に油、いやガソリンだろうか。

俺の目には既に噴火寸前の闘気がイソさんの体から立ち上っているのが幻視出来る。


「それとお前にはハンデをくれてやるよ。何か武器を出しな。」

「それならその言葉に甘えてこれを使わせてもらおうか。」


しかし言葉とは裏腹に取り出されたのは一本の小枝だった。

しかも長さは30センチ程と短く、太さも3ミリ程度しかないので武器になるとは思えない代物だ。

しかし、それを見て相手の男は顔に怒りの表情を浮かべる。

どうやら馬鹿にされていると感じた様で今にも飛び掛かって来そうだ。


「何考えてるのか知らねえが負けた時の言い訳にはならないぜ。おい、誰か合図をしてくれ!」


すると何処からともなくゴングを持った男が現れ、それに木槌を振り下ろした。


『カーーーン!』


「死ねやこのクソジャップがーーーー!」


海兵は拳を握り通常ではありえない速度でイソさんに突進する。

どうやら瞬動のスキルを持っているようで初見殺しと言えなくもないが、それは俺達には通用しない。

現にイソさんは全く動じる事なく枝を構えると一瞬だけ魔装を纏って腕が掠れる程の速度で突きを放った。

しかも、その一撃は速くて重く、肩の関節を正確に捉えている。

さらにあえて先端の接触部分の面積を大きくすることでそれは男にとって最悪の結果をもたらす事になる。

男は拳を振った瞬間に肩に激しい痛みを感じたが構わずに全力で拳を振り切った。

しかし殴ったはずなのに感触は感じられず、イソさんが自分の後ろにいる事に困惑している。

しかし、違和感を感じて自分の腕に視線を落とすと、そこには右腕はなく肩から先が消えていた。


「あ?ああ・・・ギャアアアーーーーー!?俺の腕がーーーー!」


男の腕は自らの突進とイソさんの強烈な突きにより肩から先が千切れ飛んでいた。

その腕はイソさんの目の前に転がり周囲はその光景にシンと静まり返っている。

しかし周りで見ていた海兵の一人が大声を上げると救護班を呼び付けた。


「メディーーーーク!急いで衛生兵を呼んで来い!いや軍医を連れて来い!急げーーー!」


しかし、肩から先が無いため止血は難しく出血量から言ってこのままでは死亡もあり得る。

しかも規律を重んじる船内で相手国の護衛に勝負を挑み、それに破れて死亡すれば只の無駄死にでしかない。

そして、出血により遠のく意識の中で彼は天使を見た。


「ユウさん良いのですか?」

「ああ、死なれると面倒だ。腕は残ってるし新鮮だからすぐに繋げられるだろ。」

「分かりました。」


俺はメノウに声を掛けると海兵を助ける様に指示を出した。

するとメノウは一対の翼を広げると数度の羽ばたきで海兵の傍に降り立つと視線を落ちている腕へと向ける

それを見てイソさんは腕を拾うとメノウに向かって放物線を描く軌道で投げた。


「ありがとうございます。」


そしてメノウはそれを普通に受け取ると傷口に腕を押し当てその傷を瞬時に回復させた。

それにより海兵の命は無事に助かり、仲間に担がれて医務室へと運ばれていく。

するとその光景を見た周りの海兵達は手を組み合わせメノウへと祈る様に跪いた。


それを見てメノウは天使の様な澄んだ笑顔で返し同じように祈りのポーズを取る。

しかし、そんな厳かな空気を壊す様に俺はもう一人の男に声を掛けた。


「それじゃ、選手交代だ。次は俺の相手を頼もうか。」


そう言って黒い笑みを浮かべる俺を見て先ほどの海兵は顔を青くさせた。

先程のイソさんの容赦のない攻撃を見て怖気づいたのだろう。

弱いネズミだと思っていた相手が実は猛獣であったとはこの見た目からは想像できないからな。

ただ俺も鬼ではないので代わりの相手を指名する事にした。


「それともこいつの方が良いか?」


そう言って俺はシラヒメを指差して指名した。

ただし相手は変わっても今度の相手は猛獣どころか魔物で狼でもある。

しかし、先程から彼女もソワソワしていてこの勝負に混ざりたいというオーラを全身から放っていた。

それを汲み取った俺の言葉にシラヒメは嬉々として前に出て来る。


「お、おいユウ!?勝手に決めるなよ。シラヒメは手加減が苦手なんだぞ!」


どうやらヒムロは先ほどの悲劇&救済の第2弾を心配している様だ。

しかし、シラヒメはそんなことお構いなしと前に出て目的の男を挑発した。


「お前が勝ったら幾らでも相手をしてやろう。さあ、今すぐに掛かって来い!」


だがシラヒメの言う「幾らでも」というのは当然戦闘であって夜の相手ではない。

しかし、スキルによって挑発された男はそこまで思考を巡らせる余裕はなかった。

しかもシラヒメはかなりの美女なのでこういう言い回しをすると当然相手の男が誤解しても仕方がない。


「御使命とあらば受けて立つぜ。今夜は寝かさねえからな。」


するとその直後にシラヒメの姿がみるみる変わっていく。

頭には耳が生え腰には白い尻尾が伸びて行き体は白い体毛に覆われ顔はオオカミのモノへと変わった。


「な!」

「何を驚いている。さあ、楽しもうぞ。」


そして、見事に狼に騙され扉を開けてしまった子ヤギはシラヒメのワンサイドゲームに参加する事になった。

あちらの攻撃は全て見きられ、最小限の動きで躱されてしまう。

そしてシラヒメの拳は相手の体を破壊していき手足が変な方へと向いている。

それでも致命傷は与えずに居るのはシラヒメの優しさ・・・ではないだろう。

きっと日頃の成果を生きた肉を使って確かめているにちがいない。

それに最近はヒムロがやけに訓練に励んでいるとアキトが嬉しそうに言っていたのでシラヒメを相手に苦労もしていそうだ。

まあ、その分は夜に良い思いをしているだろうから苦労は報われているだろうけどな。


そして勝負が終わる頃には骨折が数十カ所と内臓破裂に打撲、肉離れはまさに全身と言って良い姿になっている。

まるで大きな肉叩きで滅多打ちにされた様になっているが本人も納得して参加した結果だ。

それにこんな状態になるまでよく立っていたと今では逆に褒めてやりたいほどだ。

しかし、ヒムロの下に戻ったシラヒメは少し不満そうに見える。


「つまらぬ戦いであった。やはりお主との戦いが一番楽しい。後で部屋に帰って第二ラウンドだ。」


そう言ってシラユキはヒムロの腕を胸に挟み笑顔で見上げた。

それに対してヒムロは鼻の下を伸ばし若干だらしない顔を向けているがあちらの関係も良好な様だ。


(まあ、部屋で何をするのかは聞かないでおこう。)


そして今回は骨折などの普通の怪我なので回復魔法で簡単に直すことが出来る。

なので俺が魔法を使い回復はさせておいた。

ライラ達に任せるとまた変な虫が付くかもしれないからだ。

メノウに関しては変な虫どころか信者が出来ていそうだが、最近のテレビを見ると確定と言っても良いだろう。

そして、その後は変なちょっかいを掛ける者は無く、無事に大陸へと到着することが出来た。


俺達はボートに乗り換えると空母の横を通り過ぎる形で陸に向かい走り出した。

すると突然、甲板に兵士たちが整列し始めると凛々しい姿で見下ろして来る。


「総員、敬礼。」


そして一斉に敬礼をするがおそらくこれは俺達というよりもメノウに向けているのだろう。

殆どの視線がそちらに集中しているのがその証拠だ。


「良かったなメノウ。」

「はい。これで更にユウさんの役に立てます。」


その後、俺達は海から上がり異世界の大地に足を付けた。

現在ここに居るのは俺のパーティとアキトのパーティ、それとイソさんとハル。

それと総理だ。

総理は人数と今後の行動の関係でアキトたちのパーティに入っている。

俺達はここからは自由に行動できるが全員目的地は一緒なのでそこまでは一緒に旅を進める事になる。

そしてボートをアイテムボックスに仕舞うと今度は自衛隊の駐屯地から持って来た高機動車であるハマーに乗り換えた。

ガソリンも大量に持参しているのでガス欠の心配もないので目的地まで往復しても余裕で戻って来れる。

しかもライラが手を加えてくれたおかげで悪路でもかなり揺れが少なくなっている。

話によれば魔道具のフローティングボードを車に組み込んだので魔石を消費するが振動を抑えてくれるそうだ。

しかし、それでも街道に出るまではかなりの振動があった。

いまは舗装はされていないが街道を走っている為殆ど揺れはない。

そして俺達は初めて異世界の地を視界に捉え、何も無い道を進んで行った。

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― 新着の感想 ―
[一言] 「良いね~。そういう強気な女を屈服させるのは大好物だ。よし、乗ったぜ!甲板に出やがれ。」 相手が勝った時の褒賞は、告げられましたが、負けた時は何を払うつもりだったのですか。相手は、負けたの…
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