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29 蜂蜜を求めて ③

夕方になる頃、俺達は班を二つに分けて行動を開始した。

1つは森に入りキラービーを誘導する班。

キラービーはハニービーと違い攻撃的で肉を好んで食べる危険な魔物だ。

そのため人を見れば餌と見なして襲って来る。

それを利用し俺を含めた男性陣で囮を行いハニービーの巣の近くまで誘導する。

しかしキラービーにとってはハニービーの作る蜜は肉よりも優先度が高いらしく近くまで誘導するだけで良いそうだ。

そこで俺のパーティメンバーはサポートに徹し、カキネさん含むミズキ、フウカの3人パーティで殲滅を行う事になっている。


きっとあの二人なら蜂蜜の為に大喜びで殲滅してくれるだろう。

それを示す様に彼女たちは今までに無い程の重武装をして戦闘に備えている。

足にはナイフを付け背中には剣を2本。

肩からはハンドガンを2丁ぶら下げ、手には自動小銃を持っている。

彼女達は今この時の為にスキルポイントを投擲と探知に振り分けたそうだ。

ちなみに投擲のレベルを上げて行くと銃の命中精度が上がったと二人が言っていたのできっとスキルによる補正が働いているのだろう。

この場所は山に囲まれ、民家も無いので街中と違い周囲を気にせずに攻撃が出来る。

射線の安全はマップで確認できるのでフレンドリーファイヤの心配も低そうだ。


巣の周りにはライラ達が魔法で明かりをともし、近くでは焚火も作られている。

今は秋だがで夜はそれなりに寒いので俺達はともかくカキネさんには辛いだろう。

服を着ればマシにはなるが今から戦闘をしようと言う人間が着ぶくれするほど服を着る訳にはいかない。

だが戦いが始まればすぐにそんな事を言っている余裕はなくなるだろう。


そして俺達は山に入りキラービーの誘導を始めた。

作戦は簡単でまずは近い場所から順に誘導して行く。

マップがあるのでそれに従い来る順に移動をして待ち構えるだけだ。

最初はカキネさんにステータスを得てもらう為に接近戦を行って貰う。

その辺はミズキとフウカが上手くしてくれるだろう。


「来たわね。フウカ良い?」

「任せてよ。私が羽ね。。」

「私が足を取るわ。」


そして二人は飛んでくるキラービーに向かい走り出した刃渡り70センチ程の直剣を手にして構える。

すると交差した瞬間にキラービーの羽と足は全て切り取られて地に落とされ、芋虫の様にもがく事しか出来ない姿になっていた。


「カキネさん!そいつに攻撃して!」

「あ、ああ!」


そしてカキネさんはミズキの指示に従い手に握る棍棒でキラービーを殴り付けた。

しかし、カキネさんは自信なさげな言葉とは裏腹にキラービーに全力で殴り掛かる。

その顔には何処となく恐怖よりも怒りが籠っているような気がする。

もしかしてハニービーへ向ける筈だった怒りを似ている姿のキラービーへと向けているのだろうか?


「思ってたよりも思い切りが良いですね。もう少し躊躇うかと思ってましたが。」

「こいつらの姿はスズメバチに似てるからかね。奴らは養蜂家にとって宿敵だからなんだか体が自然に動いたよ。」


どうやらハニービーへの怒りではなく、養蜂家のとしての本能みたいな物だったようだ。

この調子であればカキネさんもキラービーとの戦いに躊躇する事は無いだろう。

その事に気が付いたミズキは予備の剣をカキネさんへと差し出した。


「今後の事を考えて少し戦い方を覚えた方が良いですね。なのでこれからはこれを使ってください。間を見て弱らせたキラービーを一緒に倒してもらいます。」

「わかった。その時は俺も覚悟を決めるよ。」


カキネさんは剣を受け取るとそれを腰に固定し小さく頷いた。

そして俺たちが誘導してきたキラービーが次々と襲い掛かってくる。

最初は剣やナイフで戦い、切れなくなるとライラが修復をする。

その間の敵は銃で攻撃し修復が終わればまた剣で攻撃するというサイクルを繰り返した。

キラービー自体は数は多いが雑魚に分類される。

経験値はコボルトと同じ位で毒攻撃があるらしいがいまだにそれを喰らった事は無い。

ただ、今の俺に雑魚に分類されるキラービーの毒が通用するとは思えないけどな。

しかし、俺達の知る普通のスズメバチでもその毒で人を殺すのだから油断をしてはいけない。

それにクイーンが言っていた様にキラービーの数は途轍もない数になっていた。

マップには500を超える数がおり、それらを誘導しただけでもかなり時間が掛かってしまった。

しかもクイーンキラービーが7匹も居てこれらの経験値はオーク相当になる。

もっともそのおかげで全て狩った辺りでカキネさんもレベルが10に到達した。

こうやって見るとキラービーは毒さえ回避できればかなり美味しい魔物かもしれない。

まあ、通常低レベルでは倒せないのでカキネさんには丁度良かったのだろう。


当初予定していた通り言語をレベル5まで上げるとキラービーと話せるようになったそうだ。


その後カキネさんは身体強化や剣術などのスキルを取り今後に備える事になった。

さらに夜の戦闘を考慮して夜目や探知の他、毒耐性、白魔法、生活魔法を習得したようだ。

最初は乗り気でなかったのに今ではスキルを得て大喜びしている。

しかもクイーンハニービーと美味しい蜂蜜を作る話で意気投合したのか今では時間を忘れたように話し込んでいるので養蜂家としての血が騒いだのだろう。

ただそのおかげで次回以降に購入する蜂蜜の味が更に楽しみになった。

ちなみに、次に来た時に意外な光景が見られるのだがそれはまた先の話。


そして、キラービーの駆除が終わったのでクイーンは約束通り俺達に蜂蜜をくれた。

その蜂蜜からはリンゴとミカンを合わせたような仄かな甘さとフレッシュな香りがして最初にここで嗅いだ物とはまっく別物だ。

一口食べるとその匂いに見合った特徴のある味が口に広がる。

これは今まで食べて来た蜂蜜と比べても比較出来ない程美味しいので今日の苦労も報われた気がする。

心なしか疲労も回復しているのでしっかりと回復作用も備わっているようだ

そして横では今日の功労者であるミズキとフウカが大喜びで蜂蜜を食べていた。


「この味なら毎日続けられそうです。逆に手が止まりません。」

「若さが美が染み込んでくるよ~。」


一心不乱に蜂蜜を食べる二人は放置するとして俺達は大量の蜂蜜を手に入れることが出来た。

別に最初に食べた特徴のない蜂蜜だろうとジュースに混ぜたり料理に使ったりと使い道は色々ある。


そして俺達の仕事が終わる頃にようやくメノウが戻って来た。

しかし俺達が蜂蜜を食べているのを見て降り立つと同時に俺に駆け寄てくる。


「皆さんだけ狡いです。私が頑張って調査をしてたのに~。」


メノウはそう言って腕を組んで頬を膨らませているが、これは別に忘れていたわけではなく味見をしていただけだ。

そこで仲間はずれで膨れているメノウに蜂蜜をスプーン取って差し出した。

メノウには今後も料理を任せたいので味の確認は必要不可欠だろう。

別にこれで誤魔化そうとかそういった企みは・・・無い。


「はいア~ン。」


するとメノウはチラチラと蜂蜜を見て大きく口を開いた。

その頃には不機嫌そうな顔が消えて恥ずかしそうに頬を染めたので俺は苦笑を浮かべながらスプーンをメノウの口へと入れる。

その直前にちょっと悪戯心が出そうになったが流石にこの絵面で自分でパクリは出来ないだろう。


「ア~ン!」


そしてメノウはスプーンを咥えて蜂蜜を食べると先ほどまでの不機嫌な顔が完全に消え去り、笑顔が戻って来たのでスプーンと蜂蜜をメノウに手渡した。

しかし後ろに視線を向けるとライラ達4人が微妙に口を開けているがどうしたのだろうか?

何処となくメノウを羨ましそうに見ている気がするがもしかして自分達もして欲しかったとか?。

ただ、メノウの時と違って流石にあの三人にするのはハードルが高すぎる。

俺はその光景を見なかった事にしてメノウへと調査結果を聞く事にした。


「そういえば、調査はどうだった?」

「はい。調査の結果、大きな社のある島に魔素を噴き出すパワースポットを見つけました。ハニービーたちもそこから大量の魔素を集めていたみたいです。何度か彼らと擦れ違いました。」


どうやら俺達が持っていた懸念が当たってしまったようだ。

現状から可能性が高かったとはいえ厄介な事になってしまった。

厳島神社は世界遺産なだけでなく、この辺では最大の観光地でもあり沢山の住民も住んでいるので早目の対応が必要なのは間違いない。

出来れば夜の内に様子を見ておきたいがフェリーは既に終わっている時間だ。


「今夜にでも少し様子を見たいがさすがに泳いではいけないしな。今日は諦めるか。」


すると俺の独り言が聞こえたのかカキネさんが声を掛けて来た。

どうやらクイーンビーとの話が一段落したのでこちらへと戻って来たようだ


「それなら私の知り合いを紹介しましょうか?漁師をしてますからお金を払えばきっと船を出してくれますよ。」


これこそまさに渡りに船。

これなら後は皆の意見と宿泊施設だな。


「それでどうする?これから島の調査に行きたいんだけどみんなは大丈夫そうか?」


そして俺が周りに意見を求めると反対は誰もしなかった。

時間はもう少しで24時になろうとしているが蜂蜜を食べたおかげでまだまだ余裕がありそうだ。


(そう言えばこの蜂蜜は回復薬としての効果もあるって言ってたな。滋養強壮の効果もあるのかもしれない。俺もさっきまであった疲労が消えている気がする。)


「それならカキネさん、お願いします。」


しかし、カキネさんは知り合いの漁師に連絡を入れたが話が進むにつれてその顔に影が差し始める。

どうも漁師の知り合いと言うのは彼の甥の様だが数年前から漁師になったばかりの若い青年らしい。

話している様子から何か理由がありそうだ。


「カキネさん、相手は何と言っていますか?」

「夜は海に魔物が出るらしいくて船が出せないと言っています。牙を生やした空飛ぶ魚に人の様な姿の魚。あと人魚の様なモノがいるらしいです。」

「それはきっとフライフィッシュとマーマンね。人魚の方はマーメイドかセイレーンのどちらか判断できないわ。マーメイドは人間に友好的だけどセイレーンは船乗りを惑わせる呪歌のスキルを使う厄介な相手よ。変身のスキルも持っていて美しい女の姿をしているわ。」


俺は呪い耐性があるので大丈夫だろうが他の仲間は無理かもしれない。

しかし、海については盲点だった。

陸に魔物がいるのだから海に居たとしても不思議ではない。

それに以前ハーピーの事も言っていたのでいずれは空にも魔物が現れる様になるだろう。

船については今後の事も考えて話を聞いておこう。


「それならこれから伺っても大丈夫ですか?少し話を聞きたいので。」


そして俺達は相手の了承を取り漁師をしているという青年の家に向かった。

最初の移動は車だったが途中からは歩きに変更する。

この周辺は魔素が他よりも濃いらしく、通常よりも強い魔物がいる可能性が高いからだ。

その予想は的中し俺達が歩いていると前から四足の獣の様な魔物が現れた。

その姿は犬に似ているが頭は二つある。

どうやらオルトロスの様な魔物の様だがグレートデーンに似た姿で大きさは3メートルを超えている。

しかしその姿を見た途端にこいつは使えそうだと俺は判断した。

以前コボルトを手なずけたようにこいつを手なずけることが出来れば蜂蜜を守る番犬が出来る。

そうすればいちいちカキネさんが苦労しなくてもこいつが守ってくれるだろう。


「みんな、こいつは俺に任せてくれ。」


しかし俺がそう言うとライラとアヤネから呆れた顔を向けられてしまった。

それに、その「またですか」と言う顔は止めてもらいたい。

それを証明する様にあの時の事を知っている二人から釘を刺されてしまう。


「「家では飼いませんよ。」」


何故そろって俺に言うんだ。

家には既にホロがいるのでこれ以上増やす気は更々ない。

それに俺はオルトロスよりもケルベロス派なので三つ首の犬型が出て来るまで大人しくしておくつもりだ。


「別に俺は今のところ増やす気はないから安心してくれ。こいつがいればカキネさんが便利だと思っただけだよ。番犬って必要だろ。」

「今のところって所が気になるけど今は納得するわ。」

「そうですね。きっと狙っているのはケルベロスとかワーウルフとかそんな所でしょうけど今は納得しておきます。」


どうも俺の考えは既に読まれているようだ。

俺は顔に出さずにオルトロスへと向き直ると魔物はこちらと目を合わせてビクリと反応を返して来る。

ちなみに先程から既に威圧を送りオルトロスを威嚇しているが、それなりに胆力があるのか威圧レベル6を向けているのにまだ逃げ出さずに堪えていた。

しかし、目を合わせた方が威圧の効果が上がるのか俺が近づくと怯えたように1歩下がった。

尻尾は既に股に挟んでいるのでもう一歩で屈服させられそうだ。


俺は試しに逃げられる前に一度威圧を弱めて様子を見てみる。

するとすぐに尻尾が起き上がり俺に牙を剥いて来るので気性は荒く反骨精神は旺盛なようだ。

これは俺がテイムしておいてあの場を守らせるのが一番かもしれない。

どう見てもスキルを手に入れたばかりのカキネさんには手に負えそうにない。

そしてオルトロスは俺を睨み返すとその口を大きく開け飛び掛かって来た。

避ける事も考えたが完全に屈服させる為にあえてその攻撃を受ける事にする。


俺の持つ防御系スキルは魔装がレベル3、聖装はレベル1だ。

通常の物理防御に対して性能に違いは無いので俺は魔装を体に纏う。

その直後、オルトロスの牙は俺の肩と腕をそれぞれに捉え全力で噛みついて来る。

しかし、魔装を突破するほどの威力は無かったようで牙はガリガリと硬質な音を響かせるだけでダメージはない。

さらに首を激しく左右に揺らし牙をねじ込もうとしているが、俺はそんなオルトロスの双頭の首を手で掴み力ずくで引き離した。


「甘噛みだろうと人に牙を立てるのはダメだ。」

「「ガウ!ガウ!」」


そして一度左に振り相手の態勢を崩した所で一気に反対の方向に振るう。

するとオルトロスは足を踏ん張り耐えようとするが今度は俺の方に引き込み縦の捻りも加えるとそのまま体を回転させ一気に宙を舞わせる。

そのまま地面にめり込むほどの勢いで叩きつけるとオルトロスは目を回し気を失った。

殺さない様にするのが一番大変だったがなんとかなったようだ。

しかし、こんな街中にこれほどの魔犬が出るようでは急いだほうが良いだろう。

それに厳島にあるというパワーポイントからの影響が無くなればこの辺りで魔物が発生しても弱いモノになるはずだ。


その後、目を覚ましたオルトロスは俺を認めたようであっさりとテイムを受け入れてくれた。

そして俺は横で案内をしてくれていたカキネさんの言う事を聞く様にとオルトロスに命令を下す。


「よし、しばらくこのカキネさんの言う事を聞いて彼を守れ。」

「ガウ!」(嫌!)

「それなら今度は俺と殺し合うか?」

「ガウ!」(お任せあれ!)


するとオルトロスも最初は嫌そうにしていたが、すぐに俺の命令を受け入れてくれた。

やはり犬を飼うには飼い主こそがそいつのリーダーだと分からせておかないといけないな。

ちなみにホロは家族なのでこんな命令は死んでもするつもりが無い。


しかしオルトロスはカキネさんに近寄るとその体の匂いを嗅いだ途端に耳と尻尾を立て、鼻先を擦り付けて何かを催促し始めた。

俺はもしかしてと思いカキネさんに蜂蜜を持っているかと尋ねた。


「これが何かあるのですか?」


しかし、カキネさんは困惑気味だが蜂蜜の入った容器を見たオルトロスには効果覿面だった。

まるで躾けられたペットの様にその場で座り、表情を緩めて甘えるような声を出し始める。

どうもこのオルトロスは甘党の様でハニービーの蜂蜜の匂いにノックアウトされた様だ。

尻尾の動きが今にも千切れそうな程まで加速しジッとカキネさんの持つ蜂蜜に視線を固定している。

俺はそんなオルトロスに近寄るとニヤリと笑みを浮かべると予定を変更して提案を持ち掛けた。


「この蜂蜜が欲しいならカキネさんにテイムされたらいいぞ。お前が守る場所もこの蜂蜜を作る場所だからな。」

「ガウ!?」(マジですか!?)


そして俺も蜂蜜を取り出すと僅かに指に付けてオルトロスに舐めさせる。

片方が舐めた後二番目に回された頭は不満そうだったが蜂蜜を口に入れた途端に大喜びで飛び跳ねてた。

そして次にはカキネさんに血走った目を向け彼の前で伏せをすると目だけで見つめている。

どうやらあれが服従のポーズの様だが目が血走っているので完全に物欲に駆られての事だろう。

俺にもスキルを通じてオルトロスの思いが伝わってくる。

コボルトもそうだったが魔物とはどうしてこうも美味しい食べ物に弱いのか。


「カキネさん、そいつは納得したようですよ。譲渡したいのですがスキルはありますよね?」

「ああ、あるにはあるがこんな大きなのどうするんだ?餌代とか治療費とか。」


そう言えばまだカキネさんには何も説明してなかった事を思い出しカキネさんに魔物の生態について説明した。

そして大半の事は白魔法と蜂蜜で対処できる事を教えると彼も納得してくれたようだ。

今後の事を考えれば当然の事なので心配はしていなかったがこれで大丈夫だろう。

やはり大きな生き物を飼うので一番ハードルが高いのは餌代と治療費だ。

それがクリアされた時、動物を飼うという行為のハードルは一気に下がる。

恐らくは俺が見ていなくてもこれから仲良くやってくれるだろう。


「それにしても妻にはなんて説明するか。」


どうやら奥さんの説得が一番難関なようだがそこは頑張ってもらおう。

きっと事情を話せば分かってくれるはずだ。

そして俺達は移動を再開すると目的の家へと到着した。


どうやら猟師の青年は親でありカキネさんのお兄さんの家に住んでいるらしい。

そのお兄さんも養蜂場を営んでおり、もし息子さんが漁師を諦めたら自分の仕事を継がせる気でいるそうだ。

もし、ハニービーが巣分けをするのなら彼のところを推薦しても良いかもしれない。

ただその辺りはプロの養蜂家であるカキネさんに任せておこう。

恐らく互いにその道に精通しているので俺よりも良い判断を下してくれるはずだ。


こうやって有益な魔物は取り込み、危険な魔物は排除して行けば少しずつでも世間の目から偏見が消えるかもしれない。

世界が融合して生活が変わっても悪い事ばかりじゃないと知ってもらいたい。

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