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118 王国兵到着

ここは王都から歩いて3日ほどの場所にある森の中。

彼らは通常の行軍を上回る速度で移動を続けていた。

しかし、そんな事が続けて数日。

兵士たちは既に限界を超え始めていた。


「バロメウス様。そろそろ兵が限界です。王都に着く前に一度休ませなければ到着しても戦いになりません。」


しかし、第一王子であるバロメウスは兵士の言葉に聞く耳を持つ気はない様だ。

舌打ちを放つと兵士を睨みつけて声を荒げた。


「何を言っているのだ。王都からの救援要請を受けて既に3日が経過している。急ぎ都に戻らなければ父上も危険かもしれん。ポーションを使おうと構わん。もっと急いで走らせろ。」


しかし、このまま引き下がっては自分達はともかく兵の大半が使い物にならなくなる。

自分達は馬に乗っているので大丈夫だが恐らくは馬も王都に着く頃にはその殆どが命を落とすだろう。

そのため兵士は更に横を走る第二王子のカルモアドに声を掛けた。


「カルモアド様、どうか御口添えください。このままでは軍が崩壊します。」


しかし、カルモアドは冷たい目付きで首を横に振った。


「この国は父上・・・。陛下が頂点であるから繁栄しています。その程度の事が分からないのですか?あなた達も日頃好き勝手しているのです。それも全ては陛下のお陰なのですよ。こんな時こそ命がけで走りなさい。」


すると説得を行っていた兵士は内心では納得できないだろうが引き下がって行った。

カルモアドが言う様に今まで王国軍だというだけで好き勝手して来たのは事実である。

辛いからと言って、簡単に足を止める事は出来ない。

それに国王を見て影響を受けているこの二人なら、それを理由に何人もの命を見せしめとして奪うだろう。

その中にはたった今、進言を行い不評をかってしまった自分も含まれている。


ちなみに彼らは城から長距離通信の魔道具で町の窮状を知り、エルフの国との戦いも放棄して帰還の途に付いている。

あちらが戦闘の意思が無かったのか被害はないがそれでも兵士たちには精神的疲労が溜まっていた。

それに、馬に乗る者はともかく、歩兵である者は自らの足で進むしかない。

そのため、急ぐ道程を全て走らせるという暴挙に出ていたのだ。

碌に休まず、食事も取らな無謀な行軍は多くの者の心を折る程の苦しみを与えている。


それも全てはデーモンたちの企みであり、本当は王都に戻れば彼らの歓迎を受けるはずだった。

しかし、今は代わりにいるのはアルフェたち反乱軍である。

反乱軍は戦力こそ少ないがその殆どが強者ばかりだ。

オニキス達ほどの強者は少ないが、そこにユウ達が加わった事ですでに勝敗は見えていた。


そして彼らは気付いていないが一番後方では既に死者も出始め、逃げる者すらいる状況になっている。

彼らは横で死んでいく仲間たちを見て気付いているのだ。

自分達には既に破滅の道しか存在しないと。

そして、彼らは考えた。

このまま走って死ぬくらいならここで逃げた方がまだ未来があると。


元々王国兵と言ってもここには忠誠も信念も無い者達ばかりが揃っている。

王都を落とす程の敵の存在に対して立ち向かう勇気がある兵士は殆ど居なかった。


しかし、彼らは知らない。

この後アルフェは治安を回復させるために、この時に逃げた兵士たちを徹底的に探し出し粛清する事を。

そして反抗する者は殺され、捕まった者も罪を暴かれ多くの者が償う為に奴隷として国に奉仕する事になると。

その中でも目に余る罪を犯した多くの者が死刑となり墓を作られる事無く葬られた。



そして、俺達が魔王を倒して二日の時が過ぎた。

あと数時間もすれば町の外に二人の王子たちが戻って来る。

しかし、突入の際に破壊した城門もライラによって修理され、ここは再び元の堅牢さを取り戻しているので安全だ。

アルフェはドライアドと仲良くなっているので、今は一緒にお茶を飲んでいる。

ちなみに彼女には到着は明日だと伝えておいた。

今飲んでいるお茶にも実は睡眠薬が入っていて明日までぐっすり寝ってもらう予定になっている。

これは騎士たちの了承も取ってあるため後で怒るのはアルフェだけだ。


彼らが言うには「あの方は優しすぎるからな。」と、誰もが同じような事を言っていた。

そして当然の事だが王子二人には死んでもらうつもりだ。

騎士たちからの話と彼らを観察してそう結論付けた。

彼らは昨日、少し休憩を取っていたが逃走兵が多い事に激怒し、見せしめとして100人近い仲間の首を刎ねている。

こちらとしては敵が減ったと同時に手間も減るので大助かりだ。

しかし、彼らは兵士の頭部を槍の先端に突き刺すと、地面に立てて見せつける様に並べていた。

しかも、その顔は常に笑っており、あんな者が王にでもなれば再びデーモンに付け込まれてしまうだろう。

それに、彼らのどちらかが王になったとしたらライシアの管理を任せてもたちまち枯れてしまう。

それはたとえ相手が植物だからと言っても可哀そうだ。

今の俺の中では彼らの命よりも、ライシアの命の方が重たい。


そして少しすると俺達の前でアルフェは寝息を立て始めた。


「それじゃ、こいつの事は頼んだぞ。」

「任せておきなさい。」


俺はアルフェをヘザー達に任せ立ち上がった。

今から城門へ向かうが、そのメンバーは俺、ライラ、カーミラ、メノウとおまけの天使が一人だ。

ライラとカーミラはこの国とは少し関りがあるので連れていく事になった。

来ても気分の良い光景ではないし不快な思いをする事になりそうなので残ってもらいたいが本人の意思を尊重した形である。


そしてメノウはオマケの天使がいるので付いて来てもらう。

彼女はかなり俺の事を嫌っているのか言う事を全く聞いてくれない。

俺は歩きながらメノウに歩み寄り少し気になる事を聞いてみた。


「天使に個性があるのは分かったがこんなに反抗的な天使もいるんだな。」

「いえ、おそらく彼女は悪い意味で特別です。」

「悪い意味?」


俺が疑問に首を傾げていると彼女は目を細めて厳しい視線を天使に送った。

彼女にしてはこういう行動を取るのはとても珍しい事だ。

いつもはもっと穏やかなのだが、これは余程の理由があるのだろう。


「天使は死にませんが何かの理由でデーモンと天使の精神が混ざり合う事があります。あれはその初期症状です。」

「混ざり合うとどうなるんだ?」

「今の状態だとデーモンに堕ち易く、周りの負の感情の影響も受けます。なので次の天使化の時に精神が壊れてリセットされるでしょう。そうすれば記憶もすべて消え、純粋な天使として生まれ変わります。ただ、知識だけしかないので最初は感情もありません。人形の様なと言った方が分かり易いかもしれませんね。」


そう言ってメノウは苦笑を浮かべた。

何故ここで苦笑を浮かべるのだろうか?

その答えはすぐにメノウの口から語られた。


「恐らく私も次にデーモンから戻った時、人々からの希望を失っていればそうなりますね。出来ればこのままでいたいですが・・・。」


俺は以前にメノウから自分は壊れていると言われた事がある。

すなわち彼女の状態はあの天使と同じと言う事だ。

しかし、俺はメノウのこの性格は嫌いではない。

そのため、落ち込むメノウに本心で声をかけた。


「なら、そうならない様にしないとな。メノウは今のままが一番だ。」


天使と言っても死ぬときは死ぬだろうがそうならない様に護る事は出来る。

そう思って声を掛けたのだが俺は判断を早まった様だ。


「と、とうとう!とうとうユウさんがデレました!私もベッドに呼んでもらえる時は近そうです。やっほ~う!」


これさえなければ彼女の評価点はもう少し高いのだが微妙に残念だ。

しかし、こういう和ませてくれるメノウも嫌いではないのでマイナスになることは無い。


そう思っているとメノウはニヤニヤし始めたので結果としてプラス・マイナス0である。

そこはしっかりと理解してもらいたい。

それでも俺はメノウとのやり取りがそれなりに楽しいので少しだけ言っておく。


「そのうちな。」

「うっ!!!」


するとメノウは珍しく顔を真っ赤にして後ろを向いてしまった。

彼女は日頃から押せ押せなのにこういう何気ない言葉に弱い。

羽も忙しなく動き内心を現している。

日頃は余裕のある態度をしているのでこういう所は可愛く感じる。

ただ、俺には相手の心の声は聞こえないので実際は分からない。

メノウの事なので全て演技で俺を揶揄っている可能性もある。

でもメノウには俺が本心で言っているのが分かるはずだ。


「ユウさんはこれだから狡いです。いつか仕返ししてあげます。」


そして後ろ向きでブツブツ言いながら少しして振り返ると元の顔に戻っていた。

まさに女優顔負けの切り替えの良さだ。

しかし小声でも当然、俺の耳にその声は届いている。

これはしばらく出される料理に注意しておこう。


そして、俺達はその後は会話もせずに見えて来た城壁の上に上がった。

その間に俺はスピカに声を掛けて1つの確認を取る。


(もし、アイツが死んだ時に助ける手段があると思うか?)

『1つだけ可能性があります。』

(今はそれだけ分かればいい。後で教えてくれ。)


そして、しばらくすると遠くに影が見え始めた。

俺のマップには既に映し出されているがその数は約13000人程だ。

ここに来るまでに7000人ほどの兵士が逃げ出したようである。


(逃げた奴らが盗賊にでもなったら面倒だな。)

「何か心配事か?」


すると横にいたオニキスから声を掛けられた。

どうやら思いが顔に出ていたようだ。

しかし、俺達の実力を知る彼は戦いに負ける事は考えていない様でその顔には笑顔が浮かんでいる。


「いやな、兵士が7000程減っているんだ。逃げ出したんだと思うがそいつらをどうしようかと思ってな。」

「その事か。」


するとオニキスは納得するとそれについての答えを教えてくれた。

どうやらこうなる事は既に想定の範囲に含まれていたようだ。


「もし、盗賊になったら問答無用で死刑だな。それ以外の者達も徹底的に探し出す事になる。おそらくはしばらく国境付近の監視を強化する事になるだろうな。ギルドにも逃亡者には賞金を懸ける事に決まっている。それ位はこちらでも出来るから任せてくれ。」


そう言えばここ以外にも王国兵はいるんだったな。

それらも含めての事なのだろう。

すでに決まっているようなのでそちらの事は彼らに任せておけば温い処置にはならなそうだ。


「それなら安心だな。」


そして王国兵たちは城壁から50メートルほど離れた場所に停止すると俺達に聞こえる程の大声をあげた。


「城を襲ったのは貴様ら反乱軍か?王都を襲うとは大それた事を。陛下や他の者たちはどうしたのだ。この逆賊の恥知らず共め。」


どうやら相手は戦いたくて仕方ない様だ。

まあ、探知のスキルを持つ者がいれば俺達の人数も把握できる。

人数的な差は歴然なので強気なのだろう。

すると後ろから二人の男が馬に乗りやって来た。

どうやら二人の王子様も御登場の様だ。


「貴様らの中に罪人のライラ・リディアが含まれている事は分かっている。そいつを差し出すなら苦しまずに殺してやろう。」


そう言っているのは第一王子のバロメウスだ。

奴等は余程ライラを捕らえたいらしい。

しかし、その代償が苦しまない死とは舐め切られているな。

すると横にいるメノウが俺に耳打ちをしてくれる。


「あの人はライラさんの体が目当ての様です。内心では拷問を含めたとても卑猥な事を考えています。」


俺はそれを聞かされた直後に蟀谷に青筋が浮くのを感じた。

そして俺にとって奴の言葉はそのまま俺に対する宣戦布告へと変わる。

生かして返す気はなかったがいったいどうしてくれようか。


すると次に第二王子であるカルモアドが声を上げた。


「それと陛下が聖女に任じたカーミラもいるようだな。貴様はタダで死ねると思うなよ。この世で味わえる全ての苦しみを与えたうえで、生きたまま魔物に喰わせて殺してやる。そうだな、スライムなら自分が溶かされていく姿を見ながら死ねるだろう。犯した罪を後悔しながら死んでいけ。」


こちらは酷い言い草だな。

処分しようとしたのはそちらで、こちらはそれを拾っただけだ。

俺はカーミラが怯えていないか視線を向けるがどうやら怖がっていない様に見える。

これは俺達の事を信頼してくれているのか、それとも我が家に来て図太くなったのか。


(俺への対応を見れば後者かな・・・。)


そして、俺はそんな自分勝手に馬鹿な事をほざく二人に声を掛けた。

当然、挑発をしっかり込めてだ。


「残念だがこの国の陛下とやらは俺が殺した。死体も残らないほど徹底的には。それとここでハッキリ言っておくがな・・・。」


俺は更に殺気と威圧を込めてそれを放射状に放出する。

この国の人間は微妙に威圧に対する耐性があるのでこれ位なら生き残るだろう。


「俺の家族に手を出せると思うなよ!生き地獄を味わうのはお前らの方だ!」


しかし、また殺気を込めすぎた様だ。

俺の威圧で兵士たちは硬直、失神してしまい。1割ほどの心臓が止まって死んでしまった。

さらに弱っていた馬も全て心臓が停止し、その場に倒れてしまう。

そのため、乗っていた王子二人はその場に投げ出され体を土で汚した。


(しまった。あそこを泥に変えておけば良かったか。)


しかし、二人の王子は顔色を悪くしながらもプライドが高い様で気丈にも立ち上がった。

兵士の中でも死んでいる者がいる中で威圧に耐えきっているので少し驚きである。

実はこれで死んでも良いかと思って二人には強めに威圧を放ったのだが。


そして立ち上がると2人は俺から視線を外した。

その視線を追うとどうやらメノウとおまけの天使を見ている様だ。

するとメノウたちに向け、彼らは声を荒げた。


「貴様ら何をしている!ここに苦しんでいる人間がいるぞ。何故助けない。」

「それに俺達はこの国の正規兵だぞ。正義はこちらにある。なぜそちら側に居るのだ。こちらに来て我々に手を貸せ。」


するとその声にメノウは目を瞑ったまま全く反応を示さない。

しかし、もう一人の天使は反応を示し翼を広げた。

そして無言で体を浮かせるとこちらに振り向いて俺を睨むように見つめて来る。


「私は・・・。私は貴方が嫌いです。言ってる事もやってる事も矛盾ばっかり。だから私はあちらに行きます。」


普通ならあの二人が言ってる事は滅茶苦茶である事は少し考えれば分かる。

しかし、今の彼女にはそれも不可能なのかもしれない。

背中の羽が力も使っていないのに次第に黒くなり始めている。

恐らくは目の前の兵士たちから発生している負の感情に影響を受けているのだろう。

このままだとデーモンになるのも時間の問題だ。

それが分かっていながらメノウは何もしない。

そして、俺自身もこいつがそれで良いなら何もする気はない。

しかし、その姿に俺達ではなく周りの兵士たちが反応を示した。


「て、天使様の羽が・・・。」

「御下がりください天使様。羽が黒く変わり始めています。」


今までは俺達の周りにいたので負の感情の影響を受けにくい状態だった。

しかし、こちらから離れ、王国軍に近づいた事で更に強い影響を受ける様になったのだろう。

既に今では片翼が完全に黒くなっている。

そして天使は背中を見て初めてそれに気が付いたようだ。

すると途端に顔は驚愕に染まり混乱した様に暴れ始めた。


「な、何で。どうなってるの。ただ飛んでるだけなのに・・・、こんな・・・嫌よ。せっかく天使に戻ったのに。またデーモンなんか・・。き、消えたくない。」


どうやら本能的に次が無いのだと理解したのだろう。

天使は黒くなった羽を自ら毟り血を流しながらも必死になって飛び回る。

それが更に堕天を加速させ、最後には俺達の前に落ちて来た。

その顔は痛みと混乱に歪み、涙を流しながら俺の足に縋りついて来る。

しかし、俺はこいつに対して強い感情は持っていない。

例え記憶が消えるとしてもさして感情は動かない。

もしかするとこの数日で仲良くなっていれば違っただろうがこの天使は徹底的に俺を避け碌な会話を交わそうとしなかった。


(やっぱり俺は冷たい人間だな。)


そう考えていると天使の翼は全てが黒く染まった。


「あ、ああああーーー。今までごめんなさい。どんな言う事でも聞くから。だからお願い助け・・・て・・くだ・・さ・い。」


そして天使はその場に倒れるとその姿を変えていった。

しかし、その姿は以前見た異形の姿ではない。

人の様な姿のままに服は煽情的なドレスへと変わり、踵まで伸びる漆黒の黒髪に浅黒い肌。

アメジストの様な瞳には憎しみが籠り俺を睨みつけている。

そして、食い縛っていた口を開くと呪詛を込めて俺に非難を浴びせてきた。


「助けてって言ったのに・・・。どうして誰も私を助けてくれないの。私はあんなに頑張って来たのに・・・、どうして・・・。どうしてーーーー。」


そう言ってデーモンは力を解放し、一番近くにいる俺に襲い掛かって来た。

その力は中位デーモンを大きく上回り、謁見の間で見た4人の上位デーモンに匹敵する。

恐らくはこの周辺に充満した負の感情を取り込んで急成長したのだろう。

しかし、その精神はいまだに先ほどの天使と同一の様だ。

同一というよりも混ざっている可能性の方が高い。


デーモンは俺に飛び掛かると目に涙を浮かべ俺の首を絞め始めた。


『ホープエンジンの出力を上昇させます。』


普通の状態でも倒せないことは無いがそうすると周りを巻き込んでしまう。

だが、この状態なら一瞬でこのデーモンを殺すことが出来る。

そして、俺が剣を抜こうとすると急にデーモンの力が緩んだ。


「た・・すけ・て。それが・・・だ・・め・なら・ころ・・・して。」


どうやらまだ僅かだが天使としての意識が残っている様だ。

しかし、上位デーモンと下位天使では意識の奪い合いにをしても勝負は目に見えている。

こうしてわずかな時間でも意識を取り戻すだけで奇跡と言っていい。

それを示すように再び首を絞める力が強まり始めた。


「もう・・・ダ・メ・・。」

「さっき何でもすると言ったのは本当か?」


俺の言葉に既に声は返って来ない。

もうその余裕も無いのだろう。

しかし一瞬、ほんの僅かだが首が縦に動く。

もしかしたら気のせいかもしれない僅かな動きだが俺はそれを了承と受け取った。

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