人を笑わせてみた。
（心の声）ここはどこだ？商店街か何かか？いかにも西洋って感じだな。しかも俺なんかめっちゃ若。オシャレな服着てるしなんだこれ、本当に俺か？ ポケットに何か入ってる.......
「転生マニュアル 著者せーじん♡」
あのジジイふざけやがってなにがせーじん♡だ
とりあえず読んでみるか、
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
よう、聖人じゃ。ここではお主の異世界ライフを充実させるための知識を書いておく。心得ておけ
その1
お前の名前はアテルじゃ。そう名ずけた。年齢は17歳くらいにしておいてやったぞい。
その2
お主はまずギルドにいけ。そしてミルゴ討伐認定試験を受けろ。そこでお主は試験に受かれ。
まぁお主なら
確実に受かるじゃろう。
この世界では一人一人がスキルを持っちょる。
剣のスキルやら回復スキルやらそれは全て魔力を使うことによって発動するのじゃ。お主は今まで誰一人もいない「言霊」のスキルを持っちょる。まだ全然弱いがのう。上手く使えばミルゴを全て倒して世界の平和は保たれるかもしれぬ。
その3
お主の言霊はまだ弱い。レベルアップには「笑い」が必要なんじゃ。人を笑わせると言霊スキルがアップする。言霊の威力が強いと魔力の消費も激しいじゃろう。例えば「パンよこせ」とかそんくらいなら多分余裕じゃろうが、「吹っ飛べ」とかはきついじゃろうなぁ。それはどんな奴でも一緒じゃ。強い攻撃には魔力を大量消費する。
そしてお主は人を笑わせると魔力を増やすことができるんじゃ。これは誰も持ってない力じゃ。
その4
普通に喋る分には言霊は発生せん。強く念じるのじゃ。
最後に
健闘を祈る。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
（心の声）まぁ大体は理解した。
とりあえず笑わせればいいんだな。
ギルドに行く前に人を笑わせまくれば魔力増やせんじゃねーか
簡単じゃねーか？
とは言ってもこの街暗いな。笑いがないからか
こいつらにとっては普通なんだろうな。
まぁいい。とりあえず簡単なギャグとかいえば
笑ってくれんのかな？
あそこの肉屋笑わせてみっか。
肉屋「へいらっしゃい！」
（心の声）日本語なんだな。
「その肉くれるか？」
肉屋「ん？まぁいいが残り物だからなぁ、こんくらいなら金入らねえ持ってけ！」
（心の声）笑わないから怒ってるように見えるな
「今日は寒いな」
肉屋「あぁそうだな」
「今日俺朝よ、猫がいてよ、寒そうに寝転がってたんだよ」
「つまり、猫が寝転んでたって訳よ」
「面白くねぇか？」
（心の声）さすがに笑わないか、、？
肉屋「ぷッ.......プハハハハハハハハハ」
「えっ？」
肉屋「おめぇ....もう1回言ってくれお腹痛い」
「ねっ、猫が寝転んだ」
肉屋「プハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」
肉屋「何だこの感情、初めて味わう気分だぜ」
肉屋「おいお前面白いなぁ！ってあれ？どこいった？」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
（心の声）こんなことで笑うのか？魔力ゲージめっちゃ溜まったぞ。最初3000位だったのが20000になったんだが。まぁいいこんくらいあればいいのか？ギルド行くくらいなら多分大丈夫だろう。よし、行くか。
