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転生魔術師は異世界を存分に満喫する〜何故か神々に気に入られ、チートになった件〜  作者: リューク
第2章 幼年期 王都立メルゲン学院編
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対決!VSルナ





「相手はお前かよ......先に言って欲しいもんだ」




「えへへ〜、セレンをびっくりさせようと思ってね!負けないからね!」




やる気のない俺とは対照的に、剣をぶんぶん振り回してやる気モード全開なルナは、その太陽のような笑顔を見せつけていた。




「これより、セレン・ディクトリア対ルナ・ハルバンによる準決勝を始めます!......始め!」




「いくよセレン!」




ルナは開始の合図が出たと同時に俺に向かって来た。ルナの動きは意外と鋭く速かった。少なくとも俺がこれまで戦って来た中では一番いい動きをしてると言えるな。魔法しかできないと思ってたけど...意外と武術の方もできるんだな。




「いい動きしてるな。お前意外と剣使えるんだな」




「えへへ!いつかはセレンも抜いちゃうんだからね!」




「抜けるもんなら抜いてみろ......よ!」




剣同士で競り合いをしていたが、とりあえず力任せにルナをはじき返した。この試合も俺には勝つ気は微塵もないが、変なとこで負けると後でルナに馬鹿にされそうだったから、ある程度は負かさない程度にルナの相手をすることにした。




「うわっ...とと......も〜レディを突き飛ばすなんて男としてどうかと思うよ〜?」




「突き飛ばされておいてそんな華麗に受け身をとってる奴に言われたくないな」




牽制のつもりで軽く弾き飛ばしたつもりだったんだが、ルナはいとも簡単に受け身をとって剣を構えていた。やっぱり他の誰よりも手強そうだなルナは......。















「ていっ!」「よっ!」「ふんっ!」「ほい」




「も〜!さっきからセレンったら受けてばっか!少しは攻撃してよ〜!」




「何言ってんだ?お前の攻撃が凄くて攻撃できないんだよ。まじほんと」




「嘘つかないの!じゃあそのニヤニヤした笑いはなんなの!」




「思い出し笑い」




「も〜!」




少しの間、俺らは打ち合いをしていたが、一向に勝負がつかなかった。いや、正確に言えばつけようと思えばつけられるのだが、少しは接戦を演じていた方が不思議に思われることもなく負けられると考えていたため、あえて打ち合いに応じていたんだ。




でも、ルナにはここまで付き合ってもらったし...少しくらいは......いいか。




「じゃ〜少し手を出させてもらうぞ。ふんっ!!」




「へ!?ひゃっ!」




今まで防戦一歩だった俺の突然の一振りにルナは一瞬戸惑ったが、とっさの判断でなんとか自分に振り下ろされた剣を受け止めることに成功した。だが、受け止めたのは剣術Sランクの俺の剣だったこともあって、その一撃の重さが尋常ではなかったみたいで、そのまま重さに耐えきれずに片膝をついてしまっていた。




「ほらほら、どうするルナ?ギブアップするか?」




「負けないんだから!ぐぅ〜〜〜......」




ルナはなんとか俺の剣を押し返そうとしているが、俺の剣はびくともしていなかった。ルナは確かに他の子よりも強いかもしれない。もう少ししたらミリアと同格になるんじゃないかって思えるくらいに。それでも剣術に関しては素人に毛が生えた程度の実力しか持っていないルナにはまだまだ負ける気はしない。とはいえ、これ以上追い込むと一回戦の時みたいにギブアップされる可能性があったからそろそろ力を抜こうとした。




だが、力を抜こうとしたその時だったーーー




(パキンッ)




俺の剣を抑えていたルナの剣が盛大な音を立てて折れた。ルナも俺も何が起こったのか分からないまま、折れた剣を眺めていた。ルールとしては、相手が戦闘不能になっても勝ちとなる。武器が壊れたという事はすなわち戦闘不能という事だ。




「(つまり......?)」




嫌な予感が俺の頭をよぎった。




「そこまで!ハルバン選手の剣が破壊されたことにより戦闘不能ということにいたします!よって勝者!セレン・ディクトリア!」




俺の勝利が確定した瞬間、会場からはーーー




「すげーあいつ武器を破壊しやがった!」「あいつ何者だ!?」「決勝は目が離せないな!」




などと俺に関する期待値みたいなのが膨らんでることが確定されるような野次が飛び交っていた。勘弁してくれ......。




「やっぱりセレンは強いね〜!ま、今回は負けを認めてあげる!次は必ず勝つからね!」




「はいはい」




ルナはそういうと、そのまま舞台を後にした。俺もとりあえず戻ろうと控室に戻った。
















控室に戻った後、俺たちは次の準決勝、ミリアの試合を見ていた。これまでミリアは危なげなく順当に相手を倒して行っていた。彼女の実力なら当然と言えば当然だが、改めて見るとやっぱりとても7歳の女の子には見えないな。......人のこと言えないけどな。




そして大方の予想通り、ミリアは準決勝も問題なく勝利を収めた。これで俺の決勝の相手はミリアに決まった。




「やっぱりミリアさんになったね。セレン。大丈夫かい?」




「大丈夫だろ?なんとかなるって」




「セレン様?それは聞き捨てなりませんね?」




「「「「!?」」」」




突然現れたミリアの声に俺たちは思わず吹き出しそうになった。どうやら知らずのうちに戻って来たみたいだ。




「ミ、ミリアか...。脅かすなって......」





「申し訳ありませんでした。それよりもセレン様?先ほどの言葉の真意とは?」




「さっきの言葉?ああ、”なんとかなる”ってやつ?」




確認するとミリアはこくんとうなずいた。




「別に?ただそう思っただけ。なんとかなるって」




「それはつまり、セレン様はわたくしに勝つ自信が大いにあると捉えてよろしいですか?」




「ん〜、まあいいよそう捉えても」





「まぁ、そう捉えられても不思議ではありませんね。わたくしは一度セレン様に負けていますから。今の段階でも未だにセレン様に勝てるとは思っていません。ですが、これでもわたくしは王女です!国民の皆さんにわたくしの勇姿を見せるがため、全力でセレン様にぶつかって見せます!なので、決勝はよろしくお願いします!」





そういうとミリアはゆっくりと頭を下げて来た。俺やルナ以外はみんな【おやめください!】などと言っていたが、ミリアは聞く耳持たずだった。ま、王女であるミリアにここまで言わせたんなら俺が言えるのはこれだけだな。とりあえず俺はミリアに頭を上げるように言い、こう言った。




「ああ、お互いに頑張ろう!」




「はい!」




そして、お互いに握手を交わした後、決勝の舞台に俺たちは向かうのだった。





武闘祭もいよいよ大詰め!

ミリアとの決勝戦はいかに!?

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