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地球真拳カミカゼ ~ま、まさか!?→そのまさかよ!!~  作者: 関 涼太郎
第七話『決戦前夜! 狙われた地球真拳!』
81/88

2 特定機密! それぞれの復讐計画!(後編)

 


 ◆



 神風(かみかぜ)トオルと合流したルリ、そしてサクラ。

 正体を明かさぬサクラは依然ウメコとしてふるまう。


「兄上! 見事な勝利でございました!」

「何を言う……お前たちのおかげだ」


 深々と頭を下げるトオル。

 その角度、実に180度!


「妹が世話になった……感謝するぞウメコ。

 ルリ一人ではどうなっていたことか」

「ふ、フン!

 別にアンタのためにルリを守りつつ殺人リングを無効化したわけじゃないんだからねっ!」


 プイっと顔を反らすウメコ。

 メガネをメガネっ子的にクイクイ直す!


「ッ!? もうBブロックの勝負はついたのでありますか!?」

「ああ……決勝の相手は日本代表、フジヤマ・サムライ丸!」

「あの白サムライが!」


 シン・青梅(おうめ)での出来事を思い出すルリ。

 神風トオルの対忍者特訓は極めて難航。

 葬式確定かと思われたその時、突如現れたサムライ丸の助言により新奥義を開眼したのである。


「恐るべき強敵だが……父と母の仇、ピザフライの首は目前!

 負けるわけにはいかん!!」

「兄上……!」


 仇討ちに燃えるトオル!

 だが――その死んだはずの母は目の前にいる。

 ピチピチJK姿となって。

 その事実を打ち明けたい気持ちがルリを襲う!


(ああ……言いたい! 言ってしまいたい!

 母上が生きていることを!

 ウメコおねえさまが母上であることを!!)


 直前まで出かかっているコトダマを耐えるルリ!

 梅干しを食したがごとく、その口をすぼめる!


 モミモミッ!!


「んああああああ!?」


 何者かにお尻を揉まれる神風ルリ!

 その犯人は――


「母う……ウメコおねえさま!?」

「今言いそうになったわね?」

「ギクリ!」

「いいこと? 絶対に言うんじゃないわよ!!」

「しょ、承知にございます!」

「絶対に! 私の正体を!!

 言うんじゃあないわよおおおおおおおおお!!!」

「はいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」


 ピシッと背筋を伸ばすルリ。

 ウメコの監視はキビシイのである!

 ルリのオシリを揉みながらトオルに視線を戻すウメコ。


「ところで……明日一日は準備期間。どうやって過ごすつもり?」

「ああ、故郷の栃木県に帰ろうと思う」

「栃木に? ギョウザでも食べるのかしら?」

「母上の墓前で……決勝進出の報告をしたいのだ」

「ッ!?」


 ギューッ!!!


「んあああああああああああああ!?」


 思わずルリのオシリを握りつぶすウメコ!

 悪魔的刺激を受け白目をむきよだれを垂らすルリ!


「この大会に出るまで……母上は病に倒れたのだと思っていた。

 だが! その真実は外道畜生ピザフライによる毒殺!」


 拳をギリリと握るトオル。

 悪魔的握りパワーにより拳からブラッドが垂れる!


「毒を打たれ、助けんとした父上を目の前で殺された母上の心情!

 ……さぞ無念であっただろう。

 その無念、子であるこの俺が……必ず晴らす!」

「……!」

「墓前には……母上の好きだったテンプラの盛り合わせを供えるつもりだ」

「トオル……!」


 息子の凛々しき姿に目が潤むウメコ。

 感極まり、ルリのオシリから手を放しトオルに抱き着く!


「アンタ……いい子に育ったわね!」

「!? なんだ貴様!?」

「テンプラはエビを多めにして頂戴」

「??? 貴様にテンプラはやらんぞ! 俺は母上に……!」

()()()()()()()()()()()――」


 スパアアアアンンンッッッ!!!


「ッああああああああーーーー!?」


 ウメコのオシリをひっぱたくルリ!


「母上ええええええええええええええ!!!

 正体は明かさぬはずではなかったのですかあああああああ!!!」

「はッ!? 私としたことが……!

 危うく母であることを口にするところだったわあああああああああ!!!」


 トオルから身体を離すウメコ。

 ついでにトオルの顔にビンタをくらわす。

 しかも二回!


「痛あああああああああッ!?」

「ちょっとアンタ! 気安く抱き着かないでよ!

 こちとらかわいい女子高生よ!」

「なんだ貴様!? ホントになんなの!?」

「べ、別にテンプラのお供えがうれしいわけじゃないんだから!

 お母さんのお墓参り、気をつけて行ってきなさいよ!」


 顔を膨らませながら風のごとく姿を消すウメコ!

 頬を腫らせたトオルとオシリを腫らせたルリが残される。


「なんなのだあの情緒不安定さは!」

「乙女心は複雑なのです、兄上」



 ◆



 ――一方その頃。

 コロシアム会場を後にしたサムライ丸はシン・巣鴨(すがも)区内の茶屋で一息ついていた。

 赤い布っきれを敷いた縁台に腰掛け、優雅に茶をすする。

 背中合わせで団子をかじっているのは地球真拳師範代、神宮司(じんぐうじ)ゴウショウ!


「……話とはなんだ、ゴウショウ」

「端的に聞くが……お主の正体、まさか」

「うむ、そのまさかよ」


 団子を持つゴウショウの手が止まる。

 やはり。

 しかし――そうであれば。


「だがそれでは……()()()()()()()()()()()()

「然り。この世は不思議なものよ」

「……」


 茶を置き空を見上げるサムライ丸。

 鬼のごとき面の奥、その表情は伺いしれない。


「では……その姿を隠してこの大会に出場したのは」

「優勝したファイターはその栄誉を称えられ、地球大統領から勲章を賜る」


 地球ファイト決勝大会、その閉会式中に行われる儀式である。

 優勝ファイターと地球大統領が握手を交わし、全世界に向け大会の成功をアピールする場面だ。


「現地球大統領……つまりアメリカ大統領が俺の間合いに入る。

 この瞬間は周りに護衛もいない」

「ま……まさか!?」

「そう、そのまさかよ!」


 再びそのまさか!

 おお、サムライ丸が優勝を目指すその真の理由とは!


()()()()()()()()()()()()()()()()

 そのためには……優勝せねばならぬのだ!!」




ドーモ。皆様おつかれさまです!よろしければブックマークや評価、感想等お願いいたします???

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