4 秘密兵器発動! 圧殺!超重力フィールド!
チャキチャキの美少女JK、神風ルリがデカパイ女軍人コロシーナ大佐に詰め寄ったその頃!
殺人リング上では恐るべき光景が広がっていた!
◆
(リング上を移動すれば地雷、そして毒ガス!
奴らに接近することは困難! ……だが!!)
神風トオルが右拳に地球パワーを集中!
陳・肉まん、ヤーレン・ソーレン目がけ猛然と駆け出す!
おお、自ら地雷と毒ガスの餌食になろうというのか!?
答えは否!
見よ! トラップ発動せず!
それもそのはず、トオルが駆けるのは地球ローリングにて転がったルート!
そう! すでに地雷は爆発済み!
「アイヤー!?」
トオルが狙うは陳・肉まん!
拳を固く握り――!
「地球パンチ!!」
ゴシャアアアアアアアアアアアアア!!!
「んがあああああああああああああ!?」
トオルの悪魔的パンチがヤーレン・ソーレンの右肩を粉砕!
ヤーレンは弾き飛ばされリング上を派手に転がる!
しかし地雷は作動せず!
「危なかったアル! だが、隙ありアル!!」
陳・肉まんは非情にも隣にいたヤーレン・ソーレンを身代わりにし、巧みに攻撃を回避!
攻撃後の隙を狙い、トオルに殺人中国拳法を叩き込まんとす!
だが、しかし!
「――――ッ!?」
トオルと目が合う陳・肉まん!
瞬時に全身の血が引いていく!
おお、なんたる恐怖映像か!
トオルの両目は青く輝き、地球パワー粒子がスパーク!
この技は――地球真拳の奥義、地球光線!
そう、地球パンチは囮! こちらが本命!
「地球うううううううううううう――――!!」
「~~~~ッッ!!??」
陳・肉まんは既に仕掛ける体勢!
回避する時間はない!
地球光線は地球がビーム速度で秒間一万二千回衝突するエネルギー量!
直撃を受ければ一撃で勝負は決まる!
「光せえええええええええええ――――!!??」
ビタンッッッ!!!
おお、一体どうしたことか!?
トオルが地球光線を発射せんとした次の瞬間!
地面にベッタリとへばりついてしまったではないか!
まるで……上から超重量物に押し潰されるがごとく!
「う……動けん!?」
「ホッホッホ! 危なかったアル……!」
地球光線は不発!
陳・肉まんは素早くその場から離れる!
「な、なんだこれは……! ま、まさか!?」
「HAHAHAHAHA! そのまさかデース!」
VIPルームでハンバーガーをかじるハンサムケツアゴ!
プレジデント・ピザフライがニヤリと笑う!
そう! これは地球代表ファイター、神風トオルを亡き者にせんとする卑劣な秘密兵器!
毒ガス! 地雷! 電流に続く――超重力である!
「どうしたアル地球真拳! 腹でも痛くなったアルか!」
「おのれ……卑怯な!」
超重力フィールドに入らぬよう、トオルを遠巻きに眺める陳・肉まん!
ヤーレンはフトコロから取り出したズワイガニを殻ごと貪り食い、ウォッカ瓶を飲み干す!
地球パンチで粉砕された腕が復活!
戦線に復帰!
「陳・肉まん! よくも俺を盾に……!」
「今はそんなこと言ってる場合じゃないアル!
攻撃のチャンスアルのことヨ!!」
「ちい……覚えてろよ!!」
二人がフトコロから火炎瓶を取り出す!
「「赤き革命乾杯酒!!」」
ポイ! ポイ! ポイ! ポイ!
ガチャン! ガチャン! ガチャン! ガチャン!
ゴアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
「ぐああああああああああああああああ!?」
動けぬトオルに悪魔的火炎瓶攻撃!
コロシアムに悲痛な叫び声が響き渡る!
観客がワーワー!
◆
「兄上!?」
リングにへばりつき炎に焼かれる兄、神風トオル!
妹のルリが歯を食いしばり拳を握る!
(あの状態……兄上を狙い局地的に超重力フィールドを発生させている!
やはり……リングのコントロールをなんとかしないと……!)
ギラン!
ルリの瞳が決断的に輝く!
「オホホホホホ! これで貴様の兄も終わりだな!
当然、我らは超重力フィールドなど発生させていないが……」
「うるさいわねオバサン! 今に見てなさい!!」
「オバ……!?」
コロシーナのおそロシアん美女顔に血管が浮き上がる!
メキメキと音を立て、ついにコメカミ付近の血管がブチ切れる!
「誰がオバサンか! 私はまだ三十代!
まだまだ十分若いわああああああああああああ!!!」
怒り狂ったコロシーナが殺人ムチを振るう!
ピシャアン! ピシャアン! ピシャアン!
JKスカートをひらめかせ、神風ルリは殺人ムチを回避!
「当たるもんですか! やっぱりオバサンね!」
「キイイイイイイイイイイイ!!」
ピシャアン! ピシャアン! ピシャアン!
「アーッ!?」
JKスカートをひらめかせ、神風ルリは殺人ムチを回避!
ムチはそばにいた地球ファイト実行委員会職員、ホシ・カキオに命中!
「おのれチョコマカと!」
「ムチの軌道を見切るなど容易! 私は若いから!」
「キイイイイイイイイイイイ!!」
ピシャアン! ピシャアン! ピシャアン!
「アーッ!?」
JKスカートをひらめかせ、神風ルリは殺人ムチを回避!
ムチはそばにいた地球ファイト実行委員会職員、オカ・オカカに命中!
「ええい、チョコザイな!」
「その言葉遣いがすでにオバサン!」
「キイイイイイイイイイイイ!!」
ピシャアン! ピシャアン! ピシャアン!
「アーッ!?」
JKスカートをひらめかせ、神風ルリは殺人ムチを回避!
ムチはそばにいた蟷螂拳マスター、万・テイスに命中!
「キケケー! 何するアルか!?」
「うるさい! ありがたく思いなさい!」
ピシャアン! ピシャアン! ピシャアン!
「アーッ!?」「アーッ!?」「アーッ!?」
JKスカートをひらめかせ、神風ルリは殺人ムチを回避!
ムチはそばにいたホシ、オカ、万・テイスに命中!
「まったく、オバサンに付き合っていられないわ!」
神風ルリは殺人ムチをかいくぐり、闘技フィールド出口へ駆け出す!
だがその途中、ルリの手を掴みブレーキさせる者あり!
「ウメコちゃん!?」
「ルリ……一言言っておくわ」
「今急いでるんだけど!? いわゆる火急なんだけど!?」
「大切なことよ……! 聞きなさい!」
謎のポニーテール美少女JK、月宮殿ウメコがメガネの位置を直す。
ゆっくりと深呼吸をしたのち――
「……三十代はまだオバサンじゃないわ」
「はあ!?」
「若くはないけれど、オバサンじゃないの! まだイケるの!」
まるで己も三十代かのごとく熱弁するウメコ!
その手を振りほどく神風ルリ!
「どこへ行くつもり!?」
「兄上が苦しんでいる今、何もせず立ち尽くすは神風家の恥!
なれば今こそ! 私がお助けするとき!
動けぬ兄上に代わり、外道畜生共の企みを打ち砕く!!」
「……!」
おお、可憐なる女子高生でありながら、その眼は決意に満ちる!
神風ルリは再び疾風のごとく高速ダッシュ!
その背中を見送るウメコ!
「いかん、ルリ一人では!」
「私が行くわ。あなたはここで試合の様子を見ていて頂戴」
「……承知した。何かあれば通信する!」
後を追おうとするゴウショウをウメコが止める。
トオルを始末するため、もはや何でもありのデスマッチ。
セコンドテント内のコロシーナや万・テイスが乱入するとも限らない。
戦力を残し、不測の事態に備える必要があるのだ!
「いつの間にか……頼もしくなったのね、ルリ……!」
小さく笑い、ウメコもまた駆け出す!
その表情は我が子の成長を喜ぶ母のごとし!
ルリとウメコが目指すは――コロシアム地下、殺人リングのコントロールルーム!
一刻も早く超重力フィールドを消滅させなければ、トオルの命はない!
「待っていて兄上! 必ず! 私が!
おおお助けいたしまするうううううううううううううううい!!」
あけましておめでとうございます(^-^)今年もよろしくお願いいたします(^-^)




