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地球真拳カミカゼ ~ま、まさか!?→そのまさかよ!!~  作者: 関 涼太郎
第二話 『敵は核弾頭!非道の米国正義!』
18/88

6 最強の敵! アメリカ対地球!(中編)

 

(くっ……どう攻めるべきか!)


 打撃が弾かれてしまった神風(かみかぜ)トオル!


(奴の鋼鉄の体を打ち破るには……!)


 しばしの思考!

 神風トオルの導き出した戦法とは!?


「はあああああああッッッ!!」


 気合を入れてアトミック・ジョンに拳を叩き込む神風トオル!


 ゴイン!


「HAHAHAHAHA! きかナッシング!!

 くらえ! アメリカンハンマー!!」


 アトミック・ジョンの両拳がトオルの頭に振り下ろされる!


 グシャリ!!!


「~~ッ!!!」


 一般庶民なら頭がスイカのごとくカチ割れる威力!

 しかし、トオルは耐える!

 ――そして!


「はあああああああッッッ!!」


 気合を入れてアトミック・ジョンに拳を叩き込む神風トオル!


 ゴイン!


「HAHAHAHAHA! 何度やってもきかナッシング!!

 くらえ! アメリカンハンマー!!」


 アトミック・ジョンの両拳がトオルの頭に振り下ろされる!


 グシャリ!!!


「~~ッ!!!」


 一般庶民なら頭がスイカのごとくカチ割れる威力!

 しかし、トオルは耐える!

 ――そして!


「はあああああああッッッ!!」


 ゴイン!


「HAHAHAHAHA! アメリカンハンマー!!」


 グシャリ!!!


「はあああああああッッッ!!」


 ゴイン!


「HAHAHAHAHA! アメリカンハンマー!!」


 グシャリ!!!


「はあああああああッッッ!!」


 ゴイン!


「HAHAHAHAHA! アメリカンハンマー!!」


 グシャリ!!!


 ゴイン!

 グシャリ!!!

 ゴイン!

 グシャリ!!!

 ゴイン!

 グシャリ!!!

 ゴイン!

 グシャリ!!!


 おお、なんという激しい戦闘か!

 通用せぬ拳をひたすらに叩き込む神風トオル!

 アトミック・ジョンに殴られすぎて頭がパー化したのであろうか!?

 あわれ! 神風トオルよ!

 若くして狂人となってしまったのか――!?


 ――答えは否である!


 ゴイイイイインンンン!!!


「~~~~ッッッ!? アアアアアアアウチ!!」


 アトミック・ジョンの叫び声! 痛いのだ!

 そう!

 これぞ神風トオルの作戦!

 最初に打撃を与えた箇所へ正確に攻撃を連続!

 分厚い装甲が徐々に破壊され、アトミック・ジョンの防御力が低下していたのである!


 ――一般庶民諸君も経験があろう!

 靴下にいつの間にか穴が開いているという怪奇現象を!

 あれは妖怪やデビルの仕業ではない!

 ある一点に負荷がかかりつづけるために生地が徐々に破壊され、穴が開くのだ!

 つまりはその原理!

 一般庶民諸君も試していただきたい!

 フライパン程度であれば拳で穴をあけることが可能である!


 痛みで悶え、反撃できずにいるアトミック・ジョン!

 その隙を見逃す神風トオルではない!


「はあああああああああああ!!!」


 ゴイン!

 ゴイン!

 ゴイン!

 ゴイン!

 ゴイン!

 ゴイン!

 ゴイン――――!!


 悪魔的連続正拳突き! 実に3000発!!!


「アアアアアアアアアアウチイイイイイイイイイ――ッ!!!」


 尋常ではないダメージ量!

 最後の一発で弾き飛ばされラグビーボールのごとく転がるアトミック・ジョン!


「どうだ! 地球真拳の前では……どんな分厚い装甲も障子紙に同じ!」

「お、おのれ……!」


 ヨロヨロと立ち上がったアトミック・ジョン!

 気を付け姿勢をとり、オジギ行為!

 神風トオルに頭部を向ける!


「むう!?」


 アトミック・ジョンが頭を下げた!

 降参の意思表示か!?

 コロシアム内の誰もがそう思った――次の瞬間!


 シュゴゴゴゴ……!


 アトミック・ジョンの尻!

 ロケットエンジン噴射口が唸りをあげ、火を噴き始める!


「超必殺! アメリカン体当たり!」


 ドギャン!!!


 爆音! そして発生するソニックブーム!

 尻から炎を噴き出しながらアトミック・ジョンは恐るべき推力で直進!


「ッ!?」


 グシャリ!!!


 アトミック・ジョンの鋼鉄ボディがロケット速度でトオルのミゾオチにめり込む!


「ぐああああああ!?」


 悪魔的殺人確定級直撃!

 神風トオルの鍛え抜かれた肉体といえども音速で衝突する鉄塊!

 耐えきれずに恐ろしい速度で弾き飛ばされ――


 チュドオオオオオオオオン!!!


 コロシアムの内壁へ激突、大の字にめり込む!


「ジャパニーズ! ユーはよくやった!

 だがここまでヤデ!」


 ロケット噴射体当たりで神風トオルとの距離を大きく空けたアトミック・ジョン!


「決勝戦まで秘密にしておきたかったが!

 そうも言っていられぬ!

 ルック! アット! ミィィィー!」


 ウィーン!


 機械音とともにアトミック・ジョンの胸がオープンする!

 そして!

 その中には! おお、なんということか!

 神風トオルが目にした恐ろしいブツ――それは!


「貴様……まさかそれは!?」

「イエス! そのまさか!」

「み、ミサイル!!??」


 そう! アトミック・ジョンの胸にはミサイルが搭載されていたのだ!

 それも四本!


「驚くのはアーリータイムズ!

 ただのミサイルではナッシング!

 このミサイルは……!

 ()()()()()デース!」

「!!!

 か、核ミサイルだと!?」


 まさか! 核ミサイルを撃ち込もうというのか!

 神風トオル、いち個人に!?

 前代未聞! 核ミサイルを個人に向けて発射するなど人類史上初ではなかろうか!

 おお、なんたる悪魔的残酷行為!

 もはや現世と地獄の境界はない!

 人類の業はその倫理道徳を原子分解して捨て去ってしまったのか!

 アトミック・ジョンの核ミサイル!

 そのロックが解除される!

 ニヤリと笑うアトミック・ジョン!


「受けよ! 核弾頭真拳奥義!

 米国(アメリカン)正義(ジャスティス)!!!」

「!!??」


 核ミサイルが四本!

 一斉に発射された!

 ターゲットは当然! 神風トオルである!

 体内に核ミサイルを有していたというあまりにも想定外の攻撃!

 トオルに回避する余裕はない!

 瞬時にトオルの身体へ核ミサイルが直行し――!


 チュドオオオオオオオオオオオンンンンンン!!!


 全弾命中! 悪魔的爆発!

 見ただけで死に至る殺人的閃光!

 1兆度の炎!

 全てを原子分解する衝撃波!

 シン・巣鴨に巨大な爆煙が上がる!



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