表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

転生

西暦2015年1月2日

日本のある山の山頂

そこで、2人の少年が話していた。

「いや〜昨日は凄かったね。」

「それよりも、昨日の4人の能力は分かった?」

僕は、隣にいる人物に尋ねた。

「あぁ、分かったよ。あれはズルイね。あの能力に勝てる能力者は世界でも3人いるかいないかぐらいだよ。

しかも、あの4人は運がいい。まだ、自分たちに匹敵する能力者が誕生していないからね。流石は、先に能力に目覚めてるだけはあるね。」

「僕たちでも、勝つのは難しい?」

僕は、素直な疑問を彼にした。

「裕太や僕が?そんなの無理無理!!僕たちが彼らの能力に負けることは無いよ。」

「でも、彼らの子孫は面白い勝負をしてくれるんじゃないかな?さっき、未来を少し見て見たんだけど、2000年後の彼らの子孫は凄いよ。」

「2000年後?相変わらず、キーの能力は凄いな。2000年先の未来なんて神眼でしか無理だよ普通。」

「そうそう、その神眼だけど彼女は大丈夫?」

キーは思い出したように僕に尋ねた。

「うん。綾菜なら大丈夫だよ。今は、ぐっすり寝てるよ。」

「それは、何より。裕太以外で世界でたった1人しかいない神眼の持ち主だからね。」

「そうだね。今回の神達が能力を与えたのも新しい神眼の持ち主が生まれる可能性に賭けての行動だろうからね。」

僕は、溜息を吐きながら呆れたように答えた。

「彼らも懲りないね〜500年前に裕太にボコボコにされたばっかりなのに。」

「おかげで、神域で僕は、神殺しって呼ばれてるよ……」

「神殺し!カッコいいな!!あははは」

キーはどうやら、神殺しがツボに入ったらしい。

「で、今からどうする?彼ら4人を始末する?」

キーは笑い終わると突然真剣な顔で尋ねた。

「いや、やめておくよ。僕は明日から世界を見て回って、強い能力を持った人達を探すよ。」

「そうかい。じゃあ俺は、一足先に転生の準備をしておこうかな?」

「分かった。僕も世界を見て回ったら転生するよ。2000年後でいいの?」

「いや、ちょっと遅いかな。正確には、1984年後かな?このタイミングで転生しないと、4人の子孫と同じ世代にはなれないし。」

「それもそうだね。じゃあ、また転生後に。」

「あぁ、転生後に会うのは楽しみだよ。それと、ちゃんと名前は村上裕太になるように設定するんだぞ?名前が変わってたら探すのが大変だから。」

「分かってるよ。そっちこそ、黄瀬大輝の名前で転生してよ?」

「もちろん!じゃあ、そろそろ準備を始めるわ。彼女によろしくって言っといて。」

「うん。綾菜に伝えとくよ。」

僕が、キーの言葉に答えるとキーが能力を使って転生を始めた。

「「じゃあ、約2000年後に!!」」

キーが転生した。転生って意外と地味なんだな。


それから、僕と綾菜は世界は見て回った。

世界を見て回る中でかなり強い能力を持った人達を見つけることも出来た。彼らの子孫がどんな風に成長しているか、2000年後が楽しみだ。

そんな事を考えていると、

「ゆうちゃん。私の能力はいつ封印を解いてくれるの?」

綾菜が僕に尋ねてきた。

「そうだなぁ。そろそろ解除しても大丈夫かな?」

「本当!?やったー!神眼だけじゃ退屈だったんだよ!!」

綾菜は喜びながらサラッと贅沢な事を言った。

「あのなー神眼だけでも日本にいる4人の能力者とか余裕で勝てるんだぞ?」

「それはそうかもだけど〜私の本来の能力も使いたいんだよ〜」

綾菜は拗ねたように口を尖らせながら僕に言った。

「はいはい。それじゃ、封印を解除するよ?」

「うん!!早く早く!!」

「封印よ解けよ」

僕がそう言うと、綾菜の体から鎖が出てきて崩れていった。

これが、封印を解除した証だ。

「うーん。やっと能力が使えるよ!!」

綾菜は嬉しそうに叫んだ。

相当嬉しいんだろう。かれこれ、500年ぐらい封印してたからな。

ただ、それだけ綾菜の能力は危険なのだ。

綾菜の能力は、「太陽・月」と言う能力だ。

この能力は、簡単に言うと太陽の熱を自在に操り月の引力などを自在に操る能力だ。この能力に対抗できるのは、この先僕ぐらいだろう。キーでも対処出来なかったみたいだし。

綾菜の能力は、コピーの能力や反射の能力などで対抗することはできない。いかに能力が強かろうが、たかだか人間の能力が、太陽と月のエネルギーに勝てるはずがないからだ。

だから綾菜はこの世界で2番目に強いことになる。

それと、綾菜も僕と一緒で神殺しと神域で呼ばれてたりする。

「それにしても、私の能力って、他人の能力の影響を受けないはずなのに、ゆうちゃんの能力の力には抵抗できないなんて、相変わらずすごい能力だね。」

「まぁね。」

僕の能力は2つある。

1つは、「無」と言う能力だ。この能力は、如何なるものも無に返す事が出来る能力だ。

そして2つ目は、「全知全能」と言う能力だ。この能力は、どんな能力だろうとコピーする事も無効化する事もできる力だ。その他にも、あらゆる事象を無効化する事も起こす事も出来る能力だ。

当然、綾菜の「太陽・月」の能力もコピーできる。ただのコピー能力者とは、全然違う。簡単に言うと、神様と蟻ぐらいの力の差がある。

この能力を使って僕は、綾菜の能力を封印していた。

「でも、能力を使うのは転生してからだよ?」

「分かってるよ〜」

「じゃあ、転生しようか。」

「うん!!」

僕達は今から、転生をしようとしている。1年かけて世界中を見て回って、目的も果たした。だから、今から転生しようとしているところだ。

僕達は、今の時代で一年長く時間を過ごしたからキーが転生した時間より1年短く転生しないといけない。

「それじゃあ、転生開始!!」

僕は、転生をするための能力を使用した。

キーの時と同じで僕達は白く光った。そして、眼が覚めると、小さな赤ちゃんの姿になっていた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ