表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/10

01:赤ん坊

 




「おお、双子か・・・よくやった。ヒトミ」


「ありがとうごさいます。あなた・・・見てください。かわいい、ですね・・・」


「ああ、トキヤは君似で、タツキは私似かな?」


「そうですね。・・・あ、でもトキやには貴方と同じ泣きぼくろがついてますよ」


「お、ほんとうだ。そういうタツキには君と同じで二重だね・・・」


 儂は目の前の夫婦と思われる二人を見て、心が温まるのを感じた。


 ・・・おお、この夫婦。かなり仲がいいな。しかし、どうやらころりゃ―――


 儂は重たい頭を右横に向けて鏡に映った自分を見る。


 ―――赤ん坊に転生っしてしまったようだな・・・。


 そこにいるのは蒼の瞳の赤ん坊。


 ―――確か、こういうのってステータスオープンとかでステータスわかるんだっけ?





 オダ トキヤ (男) 人間(幼児) レベル:1

 力:C

 魔力:F(EX)

 生命力:A(EX)

 体力:C

 精神:F(EX)

 スキル:〈鑑定〉・〈式神作成道具生成〉・〈偽装:EX〉





 ―――出ちゃいましたよ、ステータス。


 このAとかF、C、EXは・・・ランクか?普通ならAとかは高いがEXはもしかして最上級とかか?・・・でもかっこが付いている。

 それでこっちにスキルは・・・あ、詳細が見れる。


 〈鑑定〉・・・モノ、ヒトのステータス情報が見られる。自分と同レベル、又はそれ以下でないと偽装、隠蔽、隠匿効果を持つスキル、道具に妨害されてしまうので注意。


 〈式神作成道具生成〉・・・その名の通り、あなたの式神作成に必要な機材を提供魔力によって作成します。


 〈偽装:EX〉・・・鑑定持ちからステータスを偽る。なお、EXにより自分よりレベルが高かろうと荒れることは無い。また、その他の偽る機能も搭載。



 ・・・おう。

 とりあえずこの世界でも式神が作れることができるのか・・・


 式神は・・・いわば従魔だ。ただ、その性質は他と一線を引く。

 通常の従魔は魔物などの超進化を果たした、『生き物』であるが、式神に術に置いて契約するのは『生き物』ではない。

『霊体種』と呼ばれる、超進化を超えて肉体と言う楔から解き放たれ、さらに上位の神や使徒と呼ばれる存在である。

 式神の重要な部分は、主の器が図られるというところだ。

 霊体種との契約は対話のみと言うことである。

 霊体種は楔から解き放たれた存在。本来契約にすら縛られない。


 ただ、彼らは肉体を失ったことで多くの者を失っている。

 故にその失った部分を補うというメリットを提示し、仮初の肉体を用意してあげる。

 霊体種とはその存在上、義理は果たすものだ。

 故に、親睦を深め自ら協力してくれるように働きかけなくてはいけない。

 そして霊体種は子供に甘い。


 儂・・・今は子供だから昔みたいに俺にするか。


 俺は前世の感覚を頼りに目に目の中に魔力をためてそれを眼球内で循環させる。

 すると自分の蒼色の瞳の中に五芒星の魔方陣が展開される。


『スキル〈霊視〉を獲得しました』


 ・・・おお、スキルってこういう風に手に入るんだ。


 その霊視で見える世界。

 そこに見えるのは可愛らしい精霊たち。


 彼らは前世で霊体種の一種と呼ばれる大精霊と呼ばれ、火、水、風、土の4種を基本として日々の生活のそばにいいる。

 中にはその4種以外の精霊も多り、それは希少種として数は少ないがたくさんの種類がいる。


 さらに、精霊は人懐っこい。


 そして、事象改変の手伝いをしてくれる。

 前世では度重なる戦乱により精霊はその数を急激に落とし、精霊に頼らない科学が発展したため、精霊は人から離れて行った。


 しかし、この世界の住人は精霊から好かれているようだ。


 俺の両親の両肩にめずらしい精霊である光と氷。闇と鋼の精霊がいた。

 自分と弟の下に多くの精霊がいた。

 そして、その弟に着いていた精霊の一体に驚く。


『時の精霊』・・・と呼ばれる伝説の精霊だった。


 その精霊はこちらを見てにこっと笑うと、弟から離れてゆく。


「あうあう、だ」


 弟は目を覚まし、両親に向かって手を伸ばす。


「おお、タツキ。目が覚めたのかい?」


「あだぁ!」


 父親と思われる男に頬をつんつんとされた弟のタツキはうれしそうな声を上げた。

 そして横を見て自分を見つけると、目を見開く。


「あうあうあお?(おにいちゃんだよ?)」


 俺は少し悩んだがそういうと、弟は「あー、あー」と言って俺に手を伸ばしてくる。


「あぃ!」


 俺はとりあえず手を伸ばし、弟の手をつかむのであった。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ