2話 私は異世界冒険ライフを夢見た男です。はい。夢見ただけです。・・・メンタルぶっ壊れそうなんで死んでいいですか?あ、もう死んでるんだった。アハハ・・・。
楽しい
えっーと。死んだ。女神様にあった。異世界転生しろって言われた。おけっていった。異世界転生した。数秒で魔王倒した。女神様のとこに戻ってきた。100個の異世界救えって言われた。
・・・。
「おいちょっと待てよ女神様・・・」
「ん?なに?」
「いや何じゃなくて、なんで俺がこんないちいち転生させられていきなり魔王と戦闘、しかもすぐ魔王死ぬし!しかも100回も世界を救うってどーなってんだ俺の異世界物語はぁっ!!」
「つまり女の子が欲しかったってことね!」
「ちっがぁーう!!!いや欲しいけど。じゃなくて、魔王倒したあともその世界で生きさせて下さいよ!」
「んー。でも貴方に決まっちゃったわけだし。頑張って!」
「頑張ってじゃねーよ!いや確かにあの装備だったら魔王討伐なんてすぐ終わるけどさ!そんなたくさん異世界転生してたら飽きるわ!」
「えー。でも決めたものは変えられないルールだからなー・・・」
「いいよそんなルールどーでも!100人適当に選んで1人1体ずつ魔王倒せばいいだろ!ってかそもそも何で俺が選ばれたんだ!」
はぁ、はぁ、一気に喋りすぎた・・・。
「くじ」
は?
「装備があれだから別に誰でもいいやって思って。くじで」
「くじ・・・」
くじ・・・。何億分の1に選ばれたってことか・・・。すげーな俺。
・・・まてよ?じゃあこの女神が
「俺を殺したのか!?」
「殺したってのはちょっとあれだけど・・・まぁ・・・そうなる・・・わね?」
「ざっけんなクソ女神!いやてめーなんか女神なんかじゃねぇ!正真正銘の駄女神だっ!」
ほんとにいたわ駄女神。でもあの水を司る女神様(主人公曰く駄女神だが)は俺は好きだ。可愛いし。でも俺の一番の押しは王国の王女様かな。
・・・ってえ?ちょっ。まって。
「うっ・・・ごめん・・・な・・・さい・・・ひっく・・・」
「え、あ、ご、ごめんなさい、その・・・俺も言いすぎた・・・謝るから泣くのはやめてくれよ・・・ごめんな・・・」
「貴方は・・・うっ・・・謝らなくっていいの・・・ひっく・・・悪いのは私だから・・・だからもう私を好きにしていいわ・・・」
やばいどうしよ、泣かしてしまった。女神様を・・・。
「わかった。女神さまの言うとおり、100の異世界救いに行ってくるよ!それで・・・いいだろ?」
「ほんと・・・?」
「ああ」
「やった!ありがとう!あと、その、ごめんね」
「いや、君は謝らなくていいよ。女神様だし。言う事聞くし、雑用勇者でいいし、女神様に従うよ」
普通に可愛いし。
「ありがとう優也さん・・・」
「ああ、優也でいいよ」
「でもお詫びに、100個の異世界を救ったら、貴方の願いをなんでもひとつ聞いてあげるわ!」
え、なんでもですと!?
「ほんと?」
「ええ、ホントよ!」
「わかった。約束な!」
「ええ。約束」
じゃ、さっさと終わらせてきますかー。
真の異世界転生のために!
「それじゃあ行きますか」
「ええ、行くのよ優也!全世界平話のために!魔王を倒すのよ!」
「ふぅー。疲れたぁ」
「こんなに早く終わるとは思ってなかったわ・・・」
「願い事の前にちょっと休ませてくれ・・・」
「はっ!願い事・・・。わかったわ、お疲れ様」
「ああ・・・」
手強い奴もいたが、なんとか100個の異世界を救った。やったぞ俺!
さて、魔王共を倒してるあいだに考えてた願い事をぶちまけてやりますかぁ・・・。
「女神様・・・。願い事・・・」
「わ、わかったわ。その、過激過ぎるのはやめてよね・・・」
そんなお願いしねぇよ。
「俺の願いは・・・」
遂に・・・始まる!
「女神様といっしょに雑用勇者として、1から!いやゼロから!異世界を、冒険する!そして、魔王を倒して真の勇者になる!」
「え?私と一緒に?それが願い?」
「ああ、それが願いだ!一緒に行こうぜ!行こうぜ女神様!」
「でも、魔王なら、さっき貴方が全部倒しちゃったじゃない」
「」
あ。
嘘・・・。
そうだった。
「で、どうするの?願い事は。無ければまた新しい人生を地球で過ごすことになるけど・・・。どうする?」
「時間は巻き戻せる?」
「私にはできないわ・・・」
「」
うっ・・・うっ・・・。
「じゃあ、新しい人生を・・・お願いします・・・」
「わかったわ」
ダメだったかー・・・。
「あっそうだ!きっと貴方は忘れてしまうと思うけど、願い事を私が勝手に作るわ!」
なんだあの紙?願い事を書くのか?
「あの、なんの願い事を・・・」
「秘密!」
書き終わったのか?どんな願い事か気になる・・・。
きっと次の人生で早死にしませんようにとかかな?まいいや。
「それでは、貴方の新しい人生に、たくさんの幸せが来る事を祈って!」
さようなら、俺の人生。
さようなら、異世界。
さようなら、女神様。
「頑張ってね!優也!」
俺は、俺はいつか・・・
「真の勇者に、なってやるーーーーーーーーーーっ!!!!!」