生命Ⅱ
わたしたちの愛しい子供も、一緒に具現化しませり?
わたしたちは、わたしたちを作る、取り巻く、物を、形作るもののことを知っておかねばならない。
肉体にしろ、精神にしろ。どのようにして爪が伸びて、そして剥がれていくのか。
どのようにして傷口が塞がり、そして元のようになるのか。
何故を突き詰めていけば最終的には微細な領域へ足を進めることに。
自身のルーツ、魚から今へ至ったことについて。安全な海の中から、危険な陸の上へ上がったことについて。
そしてもう、海の中へ戻る事ができなくなったことについて。
その代わりに、意識を手に入れ、知識を手に入れたことについて。
海の中に戻るなら、意識を捨て、知識を捨てなければ、戻る事叶わない。
魚が陸へ上がったのも、自身の意思ではなく、天変地異によるものであり、そこから、脆い、しかし水に適した皮膚を捨てて、水に適した呼吸器官を捨てて、その代わりに陸用器官を手にしたように。
いずれかの後に。すべて事象には原因があるからこそ。
起源を知ったとして、自分に絶望してしまうのか?
西の空には幾万もの父がいて、東の空には幾万もの母がいる。
父が父で無かった頃から、母が母で無かった頃から受け継がれてきた命を、よもやここまでと捨ててしまうのか?それもいいのかもしれないが、その辺りは人の自由、わたしが干渉してはならない。
なぜ人間は他と関わることを選んだのだろうか。
自分本意ではこの限られたピースを好き勝手使ってしまうからか。地球には限られた資源しかないのだから、早いうちに、尽きぬ前に。空を目指せばいいものとぞ。
まだ今なら間に合うと言うのに。空に出なければいけないときなのに。いつまで地上に居座る気なのだ?
人間よ。いい具合に生命も発展したではないか。
別の星へ飛び立ち、生命を広げていかないのか。種の保存だけが生きる目的か?もっと他にあるだろうて。
永遠の生命は永遠の死と同義。永遠にあること自体想定されない。




