自己欺瞞
君は僕が好きと言うけど
僕は素直じゃないから
素直に喜べやしないよ
僕は僕が嫌いだから
それに表層的な僕を見て
君はそう思ったんでしょ
僕の影を知らないから
そんなことが言えるんでしょ
僕の陰を知られたら
君は僕を愛せるかな
君から託されたその期待
いつまで裏切らないかな
保証なんてさどこにもない
僕は君を愛してる
その気持ちはいつまでも
永遠不変の真理だと
そう言えたならカッコいいけど正直そんな自信はない
好きという感情の裏に
いつのまにやら闖入者
しまいにゃ己の欺瞞に
自らの身を刻まれる
君も同じく苛まれ
罪と不幸に嘆くんだ
君の幸せ願う程
僕は僕を見失うんだよ
鉄が酸化するのと同じく
愛にも条件増してく
情けなくても醜くても
心は理屈と解離して
それはまるで僕と君の
距離が遠ざかるみたいだ
神様なんで敢えてさ
こんな出来損ないの魂を
創って僕らを天から
どんなふうに眺めてる
部品だけを渡しといてさ
組み立てるのは僕らの役割
ああでもないこうでもない
途方に暮れ徒労に暮れ
そろそろヒントをください
そもそも何の為なのか
教えてください問いかけた
与えられた全てのヒントは
今ここにある総てだった