誰も勃起を知らない
手術室には医者と助手が15人いた。
全員が若い女である。
その全員が代わる代わる患者である男性の『患部』を見ていた。
「15.5センチ。恐ろしく肥大しています」
「通常時は?」
「3センチです」
「5倍!?異常よ!」
「だから私達はここにいる」
「ウィルスかな?」
「検出されませんでした」
「じゃあ。あれよ。寄生虫」
「寄生虫?論外よ」
「血液が溜まっていますね」
「腫瘍って事?」
「腫瘍ではありません。せいぜい血流がいいってレベルです」
「どうなってるの?こんなに硬く大きくなるなんて。中に骨でも入ってるの?」
「……医師の言葉とは思えませんね」
女達の『触診』に男は耐えきれなかった。
「患者!患部から出血!」
「まるで噴水じゃない!ビュービュー出てる!急いで止血を!」
「……白い血液だなんて。奇病ね」
「ネバネバして異臭がします!」
「患部が縮んでいきます!2.6センチ!」
「治った?」
「出血してるのよ?止血して!患者の呼吸が乱れてるわ!」
「マウストゥマウスします!」
「大変です!再び患部肥大!16.9センチ!」
「さっきより大きいじゃない!」
「おまたせなのら〜!」
『『BOSS!』』
女は若干10歳の天才医師であった。
白衣の下にスクール水着を着ている。
女を見ると男の患部は20センチまで肥大した。
「BOSS!患部が破裂しそうです!」
「大丈夫なのら!みんなこの部屋の使い道を忘れてら?」
「……この部屋」
「手術室なのら!オペを開始するのら!切開ら!切開ら!」
女はメスを患部に突き刺して切り開いた。
先ほどとは違う赤い血が吹き出た。
「BOSS!」
「なんら!?」
「まだ麻酔をしてません!」
「あららのら!」
それでも男の患部は肥大したままだった。
「……お願いもっとぉ」