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第三話プロローグ
「どうしよう……」
机の前に座った僕は、真っ白なままの手紙を前に頭を抱える。
「嘘はすぐバレるし、誤魔化しも今回ばかりは通じないだろうしなぁ……」
ため息をついて、視線を少し横にずらす。真っ白な手紙の隣には、僕を悩ませている原因、実家から届いた手紙があった。読み終えた手紙は畳んであるけれど、じっと見ていると内容が透けて見えるような気がして、慌てて視線を戻す。
「……何とかするしかないか」
こうなったらもうなりふりかまっていられない。彼を巻き込むことになるかもしれないけれど、心の広い彼のことだ。きっと許してくれる。
心の中で謝りながら、僕は筆をとった。
『僕は大丈夫だよ。シルファもいるし、何より、最強の魔法使いを目指している、すごい親友ができたから』




