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NICO & VAN ~最愛の主様を得たモフモフのほのぼの日常譚~  作者: 美音 コトハ
第一章 鏡の魔物
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0034.攻撃支援の方法

 満足したらしく、ようやくダーク様が放してくれた。ジト目で見上げると、ニヤリと悪い笑みを浮かべ、カハルちゃん達に近付いていく。


 魔の手があちらに⁉ と、慌てて追いかけると、カハルちゃん達の頭を撫でながらダーク様が優しく問いかける。何、この違い……。


「何を作ってもらうか決まったか?」

「はい。手甲鉤にします」

「そうか。ニコはどうする?」

「うーん……手裏剣が欲しいですけど、いっぱい作るの大変ですよね」


「そうでもないよ? 国宝の魔法剣は一撃で大ダメージを与えられるように手を掛けたから、作るのに凄く時間が掛かっちゃたけど。ニコちゃんのスピードを生かして攪乱してもらったり、手裏剣を使って少しずつ相手の力を削ぐ事の方が今回は重要だしね」


「フォレストに、奴に効く毒とかを用意して貰うか」

「そうだね。後は、魔法粉の準備とお札も作った方がいいかな……」


「その辺りの事は俺が手配する。カハルは魔力をガンガン溜めていけ。止めを刺せるのはカハルだけだからな」


「うん、了解」

 

 次々と話が進んでいく。長い付き合いだからなのか非常に息が合っている。


 そうだ、確認しておかないと。


「あの、魔法粉の攻撃支援は、どの様に行うのでしょうか?」

「お前達はパチンコでドングリを飛ばすのが得意だと聞いているから、代わりに小さな魔法粉入りの袋を撃って貰おうと思っている」

 

 仲間達がほっとした様に笑い合う。


「それなら俺達でも出来るよな」

「うんうん。小さい頃からやってるもんね」

「そうか。動く的への命中率はどの位だ?」


「ニコとヴァンは百発百中です。僕とあの子が七割位で、あの背の高い子は九割、他の子は八割位ですね」


「思っていたより高いな。それなら仕掛けを作って作動させる事もできそうだ」

 

 ダーク様が悪い顔をして何かを企んでいる。なんだか確実に勝てそうな気がしてきた。


「ダーク様、執務室の準備が整いました」

「急がせて悪かったな。主だった者は集まったか?」

「はい、準備出来ております」

「分かった。すまんが、俺は少し抜ける。何かあったら、会議中でも構わないから報告に来い。いいな?」

 

 ダーク様は僕達が描いた封印の魔法陣に魔力を行き渡らせると、呼びに来た宰相様と共に急いで行ってしまった。


ニコちゃんが作って貰いたい手裏剣は棒手裏剣です。

ダークは悪い顔でも安心感が与えられます。ニコちゃん限定かな?


次話は、最強の金属が登場です。


お読み頂きありがとうございました。

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