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NICO & VAN ~最愛の主様を得たモフモフのほのぼの日常譚~  作者: 美音 コトハ
第一章 鏡の魔物
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0014.瓦礫の山

「ニコ、無事か?」


「はい、大丈夫です。守って頂き、ありがとうござ……ケホッ……ケホケホ、ケホッ」


「大丈夫か? 布越しに息をしろ」

 

 ダーク様に背を撫でて貰いながら、ハンカチを口に当てる。粉塵がもうもうと舞っていて、少し先が見えない。その時、ガヤガヤと沢山の声や足音が聞こえ始めた。


「――来たか」

「何が来たんですか? もしかして敵ですか⁉」

「いや、城の者達だ。兵と魔法使い達を、いざという時の為に待機させていた」

 

 少しずつ収まってきた粉塵越しに、薄っすらと人影が見える。その人達は驚きの声を上げながらダーク様を呼ぶ。


「此処だ。部屋の最奥にいる。魔物の残党が生きているかもしれないから気を付けろ」

 

 応える兵士さん達の声を聞きながら、僕も気合を入れ直す。


 そうだ、鏡! キョロキョロと見回す。


「これか? 無事だぞ」

 

 ダーク様が眼前に鏡を掲げてくれる。ほっ、良かった。


「さて、戻るか。新たに祭壇を設けるぞ」

「はい。皆、無事かな……」

「あぁ、無事に決まっている。元気な顔を拝みに行くぞ」

「はいっ」

 

 ダーク様と一緒に歩き始めて少し経つと、魔法使いの人達が粉塵を吹き飛ばしてくれているのか、急速に視界が開けてくる。


 そこには無残な光景が広がっていた。上からは、まだパラパラと石の欠片が降っている。太い柱が辛うじて残っているだけで、荘厳な地下宮殿だった場所は瓦礫の山と化していた。その中で一際、目を引くのは――結界。


 良かった、無事だ! 僕は思わず走り出す。


「おい、ニコ危ないぞ」

 

 ダーク様の声を背中に聞いたけど、止まる事が出来なかった。


「おーい、みんなー」

 

 僕が手をブンブン振りながら呼ぶと、皆も嬉しそうに手を振ってくれる。その中の一人がハッとして叫ぶ。


「ニコ、上っ‼」

 

 大きな瓦礫が頭上に迫っていた。


えーと、物凄く短くて、すみません……。頑張ります(;´Д`)


瓦礫とか崩落の時のお決まりですね!(すみません、作者が勝手にそう思っているだけです)


次話、助けに現れるのは誰だ⁉ ですね。


お読み頂きありがとうございました。



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