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NICO & VAN ~最愛の主様を得たモフモフのほのぼの日常譚~  作者: 美音 コトハ
第一章 鏡の魔物
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0010.作戦会議

 作戦の概要はこんな感じだ。


「カハルが一番前で戦う。ヴァンは俺の背にぴったり付いてこい」

「はい」


「カハルと俺の二段攻撃で魔物の動きをなるべく止める。ヴァンはその隙を付いて目を狙え。魔物の弱点は第三の目だが、命とも言える場所だから最も防御が高い。魔法が使えないヴァンの攻撃で傷付ける事は無理だろう。だが、両目なら、なんとか魔法剣で傷付ける事が可能な上に、大幅に力を削れる。そうすれば何とか再封印できるだろう」


「あの、質問なのですが」

「何だ、ヴァン」


「これは魔法剣なのですよね? なら、俺が使うよりカハルちゃんが使う方が良いのではないでしょうか。それに、攪乱なら俺とニコの方が適任では?」

 

 僕も同じ事を思ったので視線を送ると、ダーク様が頷き説明してくれる。


「その剣は既に大量の魔力が注がれている。だから魔法を使えない者でも、一級の魔法使い並みの攻撃が行える。だが、本来の使い方通りに使用者の魔力が注がれるとする。しかも、カハルのだ。どうなると思う、ヴァン?」


「壊れる……ですか?」


「正解。そして俺が使うという選択肢もない。俺の力だと相殺し合って威力が落ちるからな。よって、今ここで適任なのはヴァンであり、必然的に攪乱は俺達となる。理解できたか?」


「はい、できました」


「よし。次にニコだが、この布を持って皆と結界内に居ろ。ヴァンの攻撃が成功したら、俺の所に移動の魔法で呼び寄せるから、鏡を布で覆え。だが、その布に魔物が気付いた瞬間から、お前が集中攻撃される恐れがある。チャンスは一回きりだと思え」

 

 僕は緊張で汗ばむ手を握り答える。


「了解です」


「他の者達は、結界内で『祈りの歌』を歌え。さっき、カハルが結界を強化したから、攻撃が来ても怖がらなくていい。ただ、一つだけ注意しろ。何があっても絶対に結界から出るな。その瞬間、命が無いものと思え。範囲は黄緑色の光を放っているから分かるな?」

 

 皆が怯えを含みながらも決然とした顔で頷く。


「よし、作戦開始だ。――者ども、行くぞっ!」

「おうっ!」

 

 ダーク様の気合の入った掛け声に答えて、皆が一斉に配置に付く。僕も布を握り締め、結界の中央に立つ。そして、幕が開けた。


かなり短めです。すみません(;´Д`)


ニコ&ヴァンちゃんは責任重大です。頑張るんだよ~。


次話は、奴がしゃべります。


お読み頂きありがとうございました。

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