設定(※第1章の「プロローグ」からが本編となっております)
お読み頂きありがとうございます。
こちらは設定のみとなっており、次の「プロローグ」からが本編となります。
設定は今後も少しずつ更新する予定です。
~世界~
◇イザルト
13の国と①大森林、②万年雪の山、③インフェテラからなる。
(国の内訳:④海の国、⑤黄の国、⑥クローバーの国、⑦白の国、⑧睡蓮の国、⑨土の国、⑩火の国、⑪光の国、⑫魔国、⑬水の国、⑭緑の国、⑮桃の国、⑯闇の国)
楕円形の大陸で海に囲まれている。海も含めて宙に浮いており、海の果てでは海水が滝のように流れ落ちている。大陸の周りは明るいが、遠ざかるほどに漆黒の闇へと変わる。
※少し見にくいかと思いますが、下が世界地図になります。
◇魔物
大森林、万年雪の山、大陸の周りの闇の中に主に住んでいる。以前は大陸のほぼ全てに生息していた。ペルソナという王が治めている。
◇歴史
約千年前にイザルトが創られた。人と魔物は共存する事が出来ずに戦いが始まる。戦いは激化し、圧倒的強さを持つ魔物の軍勢により人々は隅に追いやられた。だが、幾度となく繰り返された戦いにより、現在は人間が大陸のほぼを占めている。魔物の王はそれをたやすくひっくり返せるほどの力を持っているが、今の所は沈黙を保っている。
~登場人物~
◇ニコ
16歳の男の子。種族は白族と呼ばれている獣族。
身長82センチ。一人称は僕。
本編の主人公。
真っ黒な瞳と鼻。全身を真っ白でフワフワな毛が覆っている。しっぽは短め。
おっちょこちょい大魔王と呼ばれる程にドジな部分がある。
いつも明るく元気な子。昔とは性格が変わった?(詳しくは「NICO & VAN (ヴァン視点)」の「昔語り1・2」をご覧下さい)
◇ヴァン
16歳の男の子。種族は白族と呼ばれている獣族。
身長83センチ。一人称は俺。
第二の主人公。
真っ黒な瞳と鼻。全身を真っ白でフワフワな毛が覆っている。しっぽは短め。
常は冷静で言葉数が少なく、ニコよりも天然と言われている。滅多に怒らないが、大事な人の為に烈火の如く怒る一面もある。
◇カハル
24歳の女性。イザルトでの年齢?歳。
身長168センチ。一人称は私。火の魔法が得意。
シンの娘でセイの妹。
小さい姿の時は肩に付きそうなくらいの黒髪ショートで、瞳は同じく黒。唇が少し厚め。65センチ位の大きさで過ごすことが多い。
大きい姿の時は、背中の半ば位までの長髪となる。
ニコとヴァンが慕っている人。赤ちゃんから大人の女性まで幅広く姿が変わる。強力な魔法が使える。
◇シン
今世では48歳の男性。実年齢は1200歳位。
身長185センチ。一人称は僕。素の状態だと俺。光の魔法が得意。
カハルとセイの父親。
金色で緩いウェーブが掛かった腰まである長い髪、エメラルドのような瞳、鼻筋がスッと通っていて唇は少し薄め。物凄く綺麗な顔立ちをしている。20代前半にしか見えない外見である。
基本は冷酷。限られた者にだけ優しい。
◇セイ
今世では26歳の男性。
身長184センチ。一人称は俺。水の魔法が得意。
シンの息子でカハルの兄。
紫紺の髪で目に掛かる長めの前髪。顔立ちは非常に整っていてシンに似ているが、与える印象は正反対。光と闇の様な親子である。
そこはかとない色気がある。脱ぐと筋肉が凄い、細マッチョ。
本人に自覚は無いが非常に面倒見が良く世話焼き。言葉数は少ない。
◇クマ
18歳の男の子。日本では白熊のぬいぐるみ、イザルトでは生身の体に変わる。
身長20センチ。一人称はクマ。
真っ黒な瞳と鼻。全身を真っ白でフワフワな毛が覆っている。しっぽは無い。
日本でカハルが大事にしている白熊のぬいぐるみ。名前がクマ。カハルの気分で「クマチン」や「クマゴロウ」など様々に呼ばれる。クマ曰く、カハルはネーミングセンスが無いキュ! との事。だが、実際は気に入っているらしい。
長く一緒に居た為か、カハルと同じようにイザルトへ来られるようになった。
カハルとはいつも軽口を叩き合っている。「キュ」が語尾に来る話し方をする。
◇クマグマ
シンの家に住んでいるクマグマという種族。
身長10~15センチ位。
外見はクマとほぼ同じ。丸いしっぽがある。
上質な綿を育てている。「グマ」と喋る。
ある事をきっかけにクマを兄貴と慕う様になる。
◇森の仲間達とニワトリ
シンの家がある異空間に住んでいる動物たち。ニコとヴァンの良き遊び相手である。森の熊やリス達はシンに感謝していて、森の幸をよく家に持って来てくれる。
ニワトリは物置の裏手に住んでいる。礼儀正しくお願いしないと卵が貰えない。
《闇の国》
◇ダーク
今世では30歳の男性。
身長183センチ。一人称は俺。闇の魔法が得意。
闇の国の王。
白皙の美貌を持ち、腰まである黒髪で目も黒。服も黒一色。
神出鬼没で人を揶揄う様な言動をするが、憎めない人物。
王としては非常に有能で、彼の元で働きたい者は数知れず。白族が仕えたい人のトップにも輝き続けている。
カハルと共に戦う者達のストッパー役をする事が多い。
◇ルキア
26歳の男性。
身長177センチ。一人称は私。
闇の国の宰相。
肩で切り揃えられた水色の髪で瞳も同色。端正な顔立ちであまり表情が動かないので冷たく見える。生真面目な性格をしており苦労性。天然タラシでもある。
ダークによく揶揄われて青筋を浮かべているが、尊敬しており一生付いて行きたいと思っている。
本人は知らないが、愛好会が作られる程、城の者達に愛されている。
◇ユリア
20歳の女性。
身長158センチ。一人称は私。
闇の国のローザリア侯爵の末娘。
金を極細の糸に紡いだかの様なサラサラの髪の毛で、背中の半分位の長さ。瞳は茶色で、肌は透き通るように白く、唇はふっくらと赤く色付いている。
幼い頃からルキアに恋心を抱き、足繁く通うが全く気付いて貰えず、妹の様に思われている。
◇ローザリア侯爵
45歳の男性。
身長175センチ。一人称は私。
闇の国の侯爵。ユリアの父親。
茶色の髪と目。若い頃から女性の人気が高い、甘いマスクの紳士である。
ダークの信頼が厚い貴族の内の一人。ルキアの家とは家族ぐるみの付き合いをしている。
◇ハンス
58歳の男性。
身長168センチ。一人称は私。
闇の国の王城で風呂の管理を任されている。
白いものが目立つようになった髪をオールバックにした気品ある優しい男性。城の女性達に人気があり、良き相談相手とされている。
◇ギーブス
41歳の男性。
身長188センチ。一人称は私。
闇の国の王城で料理長をしている。
顔が厳めしく、筋骨隆々で声も大きい。料理人というより軍人と言われた方がしっくりくる男性。だが、容貌に反して細やかな気遣いと優しさを持っている。
◇シリウス
65歳の男性。
身長180センチ。一人称は儂。
闇の国の将軍。
八の字で両端がはねている形の白い髭が特徴。魔法は使えないが、身体能力が非常に高い。ダークは80歳位まで働いて貰おうと思っている。元気なら生涯現役か?
気さくで渋くて恰好良いので男女年齢問わず人気が高い。
◇サナ
26歳の女性。
身長162センチ。一人称は私。
闇の国の王城でメイド長をしている。
グラマラスなウエーブのオレンジがかった茶色の髪。普段はきっちりと纏め上げているが、下ろすと背中の半ば位。
男女ともに姉の様に慕われる事が多い。
魔国のメイド長と仲が良い。
《魔国》
◇ヒョウキ
今世では25歳の男性。
身長181センチ。一人称は俺。重力を操る魔法が得意。
魔国の王。
黒髪で切れ長の赤目。黙していれば怜悧な美形。実際は表情がコロコロと変わるので美形の印象が薄め。
図々しく人懐っこい。だが、誰よりも冷酷になる事が出来る食えない男。人としては困った奴だが、王としては並ぶ者がいない。(ダーク談)
あまりの軽さにニコとヴァンが本物の王なのかと疑う程、普段は威厳が無い。その性格ゆえに、呆れられて冷たくされる事が多い。
◇ミナモ
30歳の男性。
身長175センチ。一人称は私。
魔国の宰相。
水色の髪の毛を緩く束ね、瞳は茶色。声と同じように優しい顔立ちと穏やかな雰囲気を持つ。
ヒョウキの手綱をしっかりと握れて、穏やかで面倒見がいい。優しいだけでなく、一部の官吏から非常に恐れられている。ニコはミナモが魔国では最強だと思っている。
◇ロウ将軍
65歳の男性。
身長182センチ。一人称は私。
短く刈り込まれた白髪と口髭。瞳は灰色。がっしりとしていて隙が無い。
渋くて格好良い男性。居るだけで安心感がある。そろそろ引退を考えているが、ヒョウキは手放す気が全く無い。闇の国の将軍と仲が良く、一緒に飲みに行く事もある。
◇ワコウ将軍
26歳の男性。
身長184センチ。一人称は俺。
群青色の髪と瞳。
優しい雰囲気のお兄さん。だが、若くして将軍になったことからも分かるように、実力は折り紙付き。
書類仕事は苦手。
◇リリアンヌ
28歳の女性。
身長162センチ。一人称は私。
魔国の城のメイド長。
愛称はリリー。
薄い水色の髪と瞳。髪の毛はいつも結い上げられている。下ろすと背中の半ば位。透き通るような白さの肌と整った目鼻立ち。ドレスを着れば、一国の姫と言われても誰も疑わない程。洗練された所作と細やかな気遣い、激しても優雅さを失わない言動。引き抜こうとする者が後を絶たない優秀なメイドである。
◇ダグ
35歳の男性。
身長178センチ。一人称は私。
魔国の城の研究部部長。
前宰相の息子。親も匙を投げる困った人。
少し茶色い羊の毛のようなベージュ色の髪。癖のある髪を後ろで一つに縛っている。瞳はオレンジ色。
天才だが問題もよく起こす爆発常習犯。三度の飯より実験好きである。
本人には悪気が無い為、反省とは縁遠い。メイド達の天敵である。
◇コバ
40歳の男性。
身長179センチ。一人称は私。
魔国の城の研究部部長補佐。
クリーム色の髪の毛。瞳は茶色。
困った部長にいつも振り回されている苦労人。仕事を処理し、部署の人間を実際にまとめているのは彼である。
◇ワタベ
45歳の男性。
身長172センチ。一人称は僕。
魔国の城の総務部長。
茶色の髪と瞳。
最近、お腹が出て来た事を気にしている。誰も怒った所を見た事が無い温厚な人。何事にも動じず、移動中はよく鼻歌を歌っている。
◇ハンナ
40歳の女性。
身長160センチ。一人称は私。
魔国の城の売店で働く。
赤茶色の髪を後ろで一つに縛っている。瞳は茶色。
快活で口調もハキハキしている。兵士たちのお姉さんの様な存在で、よく相談を聞いてあげている。
◇ラグス
35歳の男性。種族は狼族と呼ばれる獣族。
身長192センチ。一人称は私。
魔国の城の料理長。
全身が灰色の毛で覆われていて、フサフサの長い尻尾を持つ。瞳は透き通った青色。
優しく力持ち。少し恥ずかしがり屋なので厨房に籠っている事が多い。
◇フォレスト
今世では48歳の男性。実年齢は1200歳位。
身長182センチ。一人称は僕。植物を操る魔法が得意。
精霊王。
金色で腰まであるストレートの長い髪、エメラルドのような瞳。中世的で綺麗な顔立ちをしている。20代前半にしか見えない外見である。
魔国の城のすぐ近くの森にある泉の下に住居兼病院がある。医師としても活躍しており、多くの者達に慕われている。ヒョウキと仲が良い。
◇バニア
女性。種族は精霊族。高位の精霊なので人型。
身長170センチ。一人称は私。
フォレストの病院で看護師として主に働いている。
薄い金色の髪の毛。瞳は緑色。
非常に明るく茶目っ気がある女性。
ニコとヴァンが鏡の魔物との戦闘で傷付いた際に、二人を担当した。
《火の国》
◇ホノオ
18歳の男性。
身長175センチ(成長途中)。一人称は俺。
火の国の王。
ツンツンとした赤い髪の毛と瞳。外見は街中に居るやんちゃなお兄さんのよう。性格はツンデレ。カハルには常にデレている。その行動から犬の様だと皆には思われている。
父である先王が体調を崩して退いた為、若くして王となる。まだまだ執務は勉強中で、実際に執務を行っているのは先王である。
◇ナナ
24歳の女性。
身長155センチ。一人称は私。
火の国の城で会計の仕事をしている。
オレンジ色でショートの髪の毛。瞳は茶色。眼鏡を掛けている。
片付けが苦手な困ったお姉さん。憎めない性格をしている。
◇ロク
26歳の男性。
身長180センチ。一人称は俺。
火の国の城で会計の仕事をしている。
紺色の髪の毛。瞳は黒色。
ナナの後ろに座っている男性で、いつもナナのフォローをさせられる。周りの人間も完全にナナのコンビとして認識している。
口は悪いが面倒見がいい。
《土の国》
◇リトル
50歳の男性。
身長168センチ。一人称は私。
ぬいぐるみの店、『ビジュ・コパン』の経営者。
トオミの父親。
緩やかなウェーブがある茶色の髪の毛。瞳は黒色。丸い眼鏡を掛けている。
穏やかな気性の男性。少し抜けている所がありマイペース。何かに夢中になると時間を忘れて没頭する。その所為でよく料理を焦がす。
◇トオミ
20歳の男性。
身長180センチ。一人称は俺。
ぬいぐるみの店、『ビジュ・コパン』で働いている。
リトルの息子。
紺色の髪の毛。瞳は黒色。
言葉数は少なめ。ニコのピンチを救った事で知り合う。
手先は器用だが、料理は苦手。
◇チャン
25歳の男性。
身長170センチ。一人称は俺。
土の国の城で会計部の仕事をしている。部長補佐。
赤色の髪の毛。瞳は茶色。
若くして部長補佐になれる位に有能だが、忙しない言動と少々忘れっぽいのが玉に瑕。魔国の宰相のミナモを異様に恐れている。
◇ココ
33歳の女性。
身長151センチ。一人称は私。
土の国で、パン屋『麦穂』を営んでいる。
キノの母親。
茶色の髪の毛でポニーテールにしている事が多い。瞳も茶色。
優しい雰囲気の女性で、くるくるとよく働く。彼女に会う為に毎日通う者も数多い。厨房で旦那さんはやきもきしているらしい。
◇キノ
6歳の男の子。
身長110センチ。一人称は僕。
ココの息子。
緑色の髪の毛。瞳は茶色。
お店のお手伝いをよくしている為、商品は全て値段まで覚えている。
◇クレセント
35歳の男性
身長178センチ。一人称は私。
土の国で『クレセント不動産』を営んでいる。
ミルクティー色の髪の毛。瞳は茶色。
クマの物件探しを手伝ってくれた人。穏やかで面倒見が良い。
◇ビア
45歳の女性。
身長160センチ。一人称はあたし。
土の国で宿屋『リンゴの木』を営む。女将。
オレンジ色の髪の毛を後ろでお団子にしている。瞳は茶色。
いつでも元気いっぱいで、おしゃべりとモフモフが大好き。宿屋はリピーターが多く、母親の様に慕われている。
◇ゴン
48歳の男性。
身長180センチ。一人称は俺。
土の国で肉屋『極』を営む。
茶色の短髪で瞳も茶色。
最近、お腹の肉が気になっており密かにダイエットしている。仕事が終わると、隣の宿屋『リンゴの木』で飲む事が多い。試食をよく頼まれるので中々痩せない。
◇ダイアナ
32歳の女性。
身長165センチ。一人称は私。
土の国の産業部部長。
茶色の短髪で瞳は緑色。
仕事とモフモフした生き物をこよなく愛する。興奮しすぎてよく鼻血を出す。足の速さには定評がある。
◇ユタ
41歳の男性。
身長180センチ。一人称は私。
土の国の『国営銀行 第38支店』の支配人。
茶色の髪で瞳は灰色。
穏やかな紳士。甘い物が好き。銀行の裏手の店のクッキーが好物。足繁く通っているので、お店の人達はこっそり『クッキーさん』と愛称で呼んでいる。
《インフェテラ》
◇フェイ
今世では26歳の男性。種族は竜族で火竜。
身長192センチ。一人称は私。
カハルの守護龍。
真朱の髪で瞳は錫色。前髪はアシンメトリーで襟足だけ腰まで届きそうな程に長い。
人型になれる。翼や手などの部分だけを人型の時に使用する事も可能。
非常に真面目。心からカハルを敬愛している。言葉数は少なめ。
◇フレア
26歳の男性。種族は竜族で火竜。
身長179センチ。一人称は俺。
インフェテラの管理を行っている。
赤い髪の毛で瞳は金色。
フェイの親友だと本人は言っているが、冷たくされる事が多い。
非常に明るくてドジな部分がある。感情豊かでころころと表情がよく変わる。
《桃の国》
◇コウ
22歳の男性。
身長185センチ。一人称は俺。
桃の国の王。
長い黒髪を頭の上でまとめている。瞳は緑色。
じゃらじゃらと装飾品を付け、目つきと口が悪い。本人に自覚が全くない為、モモにしょっちゅう叱られている。最初は怖がられるが、人懐っこいので直ぐに仲良くなってしまう。
天才的な頭脳を持っているが、単純で熱血な部分もある。義理堅く寛大。政務には真面目に取り組み、官吏や民の信頼は厚い。
◇モモ
32歳の男性。
身長182センチ。一人称は私。
桃の国の宰相
少し暗めのピンクで緩やかに波打つ腰まである長い髪、同色の長い睫毛、アメジストの様な透き通った瞳。
見た目は遊び人な感じで、退廃的な感じと色気が凄い。
桃の国の王の幼馴染。『朱の一族』と呼ばれている王を陰から守る一族の出身。基本は冷酷で人嫌い。ふらりと王宮の外に行ってしまう事が多い。だが、誰よりも仕事をこなしている優秀過ぎる人物。