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異世界はそんなに甘くない!?  作者: 馬男(うまおとこ)
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第1話「肉屋のおじさん」

最近また遊戯王にはまってきた馬男(うまおとこ)です。

でもペンデュラムがよくわかりません。

「ほら九頭木!起きて!起きて!」


そんな声で九頭木は起こされる。


九頭木は体を起こし辺りを見渡す。


辺りを見渡すと見渡す限りの平原に


五つの馬の被り物とその馬の被り物に


埋もれているラトがいた。


「...なにやってんのお前。」


「全然力が入らないんですよ〜、ここに


来るまでに相当な魔力を使ったので魔力


切れですかね?」笑いながらラトはそういった。


「あ、すいません。肩貸してもらって


いいですか?」九頭木はやれやれといった


感じで肩を貸す。


肩を貸すと急に何かが抜けていく感覚を


感じる。


「おおっ?なんか抜けてってる!?」


「少し魔力もらいますね〜って痛い痛い!


つねくらないで!」


九頭木は今出せる全力の力で腕をつねった。


「全く、魔力吸うなら先に言えよ。急に


吸われてびっくりしただろ。」


「いやーすみません。あまりに力が抜けて


死んじゃうかと思ったので。」


ラトはそう言いながらよろよろと立ち上がった。


「さて、ではこの世界の事を...あ!あんな所に


人がほら九頭木、あんな所に人が!」


といってラトはゆびを指す。


その方を見ると確かに人がいる。遠目から


ではよく見えないがあれは人だ。


「僕、今全然力入らないんでちょっと話


かけてきてもらっていいっすか?」


まったく、といった様子で九頭木は人に


近づいていった。話しかけたと思ったら


九頭木はすぐに戻ってきた。


「どうしたんですか?」とラトは聞くと


九頭木は


「あの人違う言語の言葉話してる」


「え?」


しばらくの沈黙が続いた。


「...どういう意味ですか?」


「あの人違う言語の言葉話してる」


「いや、もう一回言えって事じゃないです。」


「あの人この世界の言葉使ってるから


日本語が通じないんだよ。」


まぁそりゃ当然か。異世界の言葉と地球の


言葉が同じなわけないか。


それを聞くとラトは「ふふふ...ふふふふふ」


と、変な笑い方をする。


「どうした?頭がおかしくなったのか?いや、


もうおかしいか。」


「頭おかしくもないしおかしくもなって


ませんよ!やめてくださいよ!」


「そうじゃなくてここは僕の作ったこの


馬の被り物が役に立つ所です。


これを被ってみてくださいよ!」


「これが何の役に...」


「いいから!」


九頭木は仕方なく馬の被り物を被った。


「やっぱりお似合いですね。僕の目に


狂いはなかった!」


「喧嘩売ってんのか?」


「いえいえ、そんなんじゃないですよ。


それより僕、他の馬の被り物持つから肩貸して


あの人の所まで連れていってくれない?」


「はいはい」といって九頭木はもう一度


ラトに肩を貸してさっきの人の所まで


連れていく。


連れていく途中にあっちの方からこっちの


方へ来てくれた。


「大丈夫か?二人とも。」


そう話しかけて来たのは、黒髪でとてもガタイが


良く、180cmくらいだろうか、緑色のエプロン


を着けてなぜか銀色に輝く戦鎚をもっている。


「ああ、こっちは大丈夫だ。?ていうか何で


言葉が通じてるんだ?さっきまでは言葉が


通じなかったのに。」


すると横から「それは僕の作ったその馬の


被り物の能力です。私の魔術と科学の最高傑作


ですよ!」


「落ち着け!落ち着け!」


ラトは落ち着きを取り戻すと、


「コホン、まぁともかく他にも沢山の能力が


ありますよ。例えば視野が350度になります。


「あ、確かに、なんか視野が広がって...って!


めっちゃ見えるんですけど!」


「凄いでしょ?」


「いやまぁ凄いけど。でもよく見えるな。


ん?何か後ろから近づいて来てるな。何だ


あれ?」


「早速その被り物が役に立ちましたね!」


「もっといい武器や防具の方があると思う


けどな。」といって後ろを振り向くと


確かに何かが犬のように四つん這いになって


こっちに向かってくるのがわかる。


あれは...熊だ。


「熊だな。」


「熊ですね。」


「逃げるか。」


「逃げましょう。落とさないでね。


「よしきたまかせろ。」


九頭木は、ラトを担いで全力で走った。


全力で走っていると一緒にいた男が逃げて


いないのが見えた。


「おい、逃げろおっさん!熊の餌になるぞ!」


いった時には熊は男に飛びかかり腕を


振り上げていた。


「おっさんー!」


「可哀想に、おっさんは熊の餌となった


のだ...」とラトが、縁起の悪いことをいっていると


男は戦鎚に力を入れ握りしめ、熊の顔に命中


させる。熊は衝撃に耐えられなくなったのか


横に10mは吹き飛んだだろうか、熊はそのまま


平原に倒れこんだ。


「何だあの人、魔物か何か?」


そんな声が聞こえたのかこっちに振り向き


近づいてくる。


「俺は魔物じゃあないよ。俺の名前は、


アレキサンドライト リューゲル、43歳、


ただの肉屋のおじさんだ。」






誰か教えて。

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