9、恩返し
転移三日目
今日はアーノルドとヨナの二人に何か恩返ししなければと思う。
そうと決まれば善は急げ、二人のもとに行こう。
二人の家は冒険者ギルドの反対方向だ。
「おはよう。」
「兄ちゃん、おはよう。」
「カイム兄ちゃん、おはよう。」
「今日は先日のお礼に来たのだが何かやることは無いか?」
「今日は魔物を討伐に行くんだけど。」
「わたしはお留守番なんだ。」
「討伐に付いて行こうか?」
「討伐は組んでるパーティーがいるから大丈夫だよ。
かわりにヨナについてもらってもいい?」
「心得た。」
「カイム兄ちゃん一緒に薬草取りに行こうよ!!」
「ちゃんと兄ちゃんの云うこと聞くんだぞ!」
「わかってるよ。」
アーノルドと別れヨナと共に薬草を取りに行く。
「いつもはどうしてるんだ。」
「一人だと街の使役魔物を見に行ってるの。」
「使役魔物とな、どんなのがいるんだい。」
「色々な種類がいるよ。」
使役魔物について聞くと色んな種類が居ることを知る。
そう聞くと欲しくなるのが人の性。
この恩返しが終わると次は魔物を手懐けるのも良いかもしれない。
使役するにはいくつか条件があるらしい。
①力関係をハッキリさせる。
②使役を使う。
③子供の頃から育て上げる。
④その他
のどれかを満たせば良いらしい。
☆
話しつつ【気配遮断】を使用し周囲に溶け込み魔物を避け薬草の群生地にたどり着く。
群生地では取り過ぎないようにするのが習わしである。
周囲を警戒し仲良く薬草を採る
お昼ごはんは二・三匹の角うさぎを二人で倒し食料にする。
ヨナは年齢の割に戦闘技能が高くアーノルドと一緒に行っても遜色しないほどある。
「ヨナは強いな。この辺の魔物なら余裕で相手取れるな。」
「そんなことないよ。魔狼はまだ倒したことがないから。」
「そうか。
魔狼は位置取りさえ気を付ければヨナとアーノルドが組めば大丈夫だと思うが。」
「そうかなぁ?エヘヘヘ。」
きっとシスコンで過保護なのだろう。
ゲームと違って生命は一つだから仕方ないのかもしれない。
☆
休憩中に昨夜聞いたスキル習得法を試してみる。
「ハァァァァァ」
気力を全身に込め存在感を放出する。
NEW・気力強化・威圧
今は魔物が居ないので【威圧】の効果はわからない。
後は今後の課題だな。
薬草採取もスキル習得も終わったので休憩は終わりだ。
「これが終わったら使役魔物を見に行こう。」
「うん、がんばる。」
☆
あれから何度か群生地を変えて採取したしそろそろ帰ろう。
帰りの道中は魔物を狩りながら帰ることにする。
★
ステータス
人種:蜥蜴人(黄金種)
状態:ノーマル
Level:unknown
名前:カイム
体力:S
魔力:C
筋力:A
耐久:SS
器用:B
敏捷:C
精神:D
《種族スキル》
水中適応・悪路適応・熱感知・頑強・強運
《スキル》
斧槍術・格闘術・身体向上・魔法[水・土]・解体・採取・薬草知識
索敵・気配遮断・魔力強化・自己再生・気力強化・威圧
《特殊スキル》
才能発現
★ ★ギルドランク
お金価値 SSS 英雄
銅貨 十円 SS 偉人
大銅貨 百円 S 名人
銀貨 千円 A 達人
大銀貨 一万円 B 玄人
金貨 十万円 C 熟練者
大金貨 百万 D 一人前
泊金貨 一千万円 E 半人前
大泊金貨 一億円 F 見習い