16、グリフォン
転移6日目
翌日眠っている氷豹を起こす。
「おはよう。」
「ニャン(お早うございます。)」
「今日の朝ごはんは何が良い?」
「ニャウン(主様の手料理ならなんでも頂きます。)」
今日はあっさりとしたのにしよう。
パンに卵焼きにベーコンだ
朝食をとり終わったら片付けをして出発だ。
今回は威圧を最初から使っていく。
威圧のお陰でグリフォンの生息地まで魔物は出てこない。
万全の状態で戦える。
☆
グリフォンの生息地の場所は森の中に在る開けた場所。
グリフォンを生息地で威圧を最大範囲で使う。
逃げ惑うグリフォンに怯えて動けないグリフォンがいた。
すると奥の魔力溜まりの濃い場所から一際大きいグリフォンがやって来た。
上半身は鷲、下半身は獅子、前足は鋭い鉤爪だ。
体高は二メートルを超え体長は四メートルはあった。
凄いでかい。
体色は吸い込まれそうなほど綺麗な黒、羽は燃え上がりそうな赤。
他のは茶色いことから特殊個体だろう。
「氷豹は周囲を警戒してくれ」
「ニャウウウン(はい。お気をつけください。主様。)」
☆
大蟷螂と違い捕獲だから徒手空拳で往く。
村の飼育員の話だと風魔法が得意とのこと。
翔んでいる相手にはまず魔法で仕掛ける。
水・土の混合魔弾だ。
《沼龍弾》
沼の龍がグリフォンに襲いかかる。
「ガグァァァァ!」
鎌鼬が飛んできた。
沼龍弾と鎌鼬がお互いに弾けて潰れた。
「ガグァァァァ!!」
グリフォンの周りに風が吹き荒れる。
グリフォンは風を纏い突進してきた。
その突進を躱すが風に切り刻まれる。
だが鱗に傷がつくだけで内肌は傷ついていない。
硬い身体で良かった。
次はこちらの番だ。
沼龍弾は相殺されたので硬い土魔法を撃つ。
《土龍弾》
《水龍弾》
「ガグァァァ!!」
お互いに魔弾を撃ち合うがこちらの魔弾は避け又は相殺される。
グリフォンの魔弾は見えないのでなんとなくの勘で避けるが少々当たる。
互いに必殺の一撃ではないので焦れてくる。
わざとスキを見せ突進を受け止めるか。
だが突進を食らうとどうなるかはわからない。
あの大きさだと体重も凄いだろう。
しかしそうなると手がない。仕方ない一か八かだ。
魔弾を食らってわざと体制を崩す。
そのできた隙きにグリフォンが突進をしてくる。
魔力・気力強化を腹に集中する。
グリフォンの魔力で強化した嘴を腹で受け止める。
「グッ!」
嘴が鎧を貫通し腹に刺さる。
だが内臓までは達していない。
止まったグリフォンに格闘術を叩き込む。
《龍昇膝蹴》
グリフォンの嘴の付根に膝蹴りが決まる。
お互いに必殺技が決まり倒れる。
「ゴホッ!!」
「ガグッ!!」
グリフォンはフラつきから立ち直ろうとしてる。
今やらないでどうする。
《回転蹴尾》
グリフォンの横顔に蹴りと尻尾の連撃が決まる。
グリフォンの身体が倒れる。
今度こそ勝ちだ。
急いで傷を塞がないとヤバイ。
【宝物庫】からポーションを取り出し振り掛け自己再生に集中する。
受付嬢さんに言われポーションを買っておいて良かった。
少しでも傷が治ったからグリフォンが気絶している間に【使役】をしよう。
【使役】
自分のステータスを確認するとちゃんと使役できていた。
それなら今日はもう氷豹を呼んで野営にしよう。
★
ステータス
人種:蜥蜴人(黄金種)
状態:ノーマル
Level:unknown
名前:カイム
体力:S
魔力:C→B
筋力:A
耐久:SS
器用:B
敏捷:C→B
精神:D→B
《種族スキル》
水中適応・悪路適応・熱感知・頑強・強運
《スキル》
斧槍術・格闘術・身体向上・魔法[水・土]・解体・採取・薬草知識
索敵・気配遮断・魔力強化・自己再生・気力強化・威圧・騎乗・捕縛術
使役
《特殊スキル》
才能発現・眷属契約・眷属思念・眷属相互強化
★
眷属魔物
種族:魔豹
名前:氷豹
体力:C→B
魔力:A
筋力:C→B
耐久:D→B
器用:A
敏捷:S
精神:B
《種族スキル》
悪路適応・魔法[水・氷]
《スキル》
魔物戦闘術・立体機動・空間把握・魔力強化
気力強化・気配遮断・索敵
★
使役魔物
グリフォン
★ ★ギルドランク
お金価値 SSS 英雄
銅貨 十円 SS 偉人
大銅貨 百円 S 名人
銀貨 千円 A 達人
大銀貨 一万円 B 玄人
金貨 十万円 C 熟練者
大金貨 百万 D 一人前
泊金貨 一千万円 E 半人前
大泊金貨 一億円 F 見習い