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ネットサーフィンから始まる異世界生活  作者: ミネラル
一章 異世界の日々
10/24

騙された日

その日はとてもいい天気の日だった。

俺はいつもの様に買い物で街へと向かった。


「母様~。いってきまーす。」

「は~い。気をつけてね。」


もうすぐ家族が増えるということ。

魔法の合成ができたこと。


俺は浮かれていた。


街に着くと、いつもの商店への道で泣いている女の子を見つけた。


どうしたんだろう?迷子なのかな?


「ねえ君、どうしたの?」


女の子はひどく泣いていて、

あまり要領のいいとは言えない説明だったが、

買い物の途中に、母親とはぐれたらしい。


「一緒に探そっか。」


俺は女の子を助けることにした。

流石に泣いている女の子を放っておくほど、

悲しい人ではない自覚はあるからな。



女の子は、迷子になってから、かなり歩き回ったらしい。

なかなか母親は見つからない。

どうしたものか。


「あっ。」


女の子は見覚えのある建物を見つけたそうだ。

その建物は協会の様に見えた。


俺達は、その協会らしき建物へと足を踏み入れた。

本当に協会ならば、神父やシスターがいるだろう。

女の子はこの街に住んでいると言っているし、

もしかしたら母親のことも知っているかもしれない。




中は本当に協会だった。

祈りを捧げる人も、ちらほらと見受けられる。

あっ、神父だ。あの人絶対神父だ。


「何かお困りですか?」

目が合うと神父が話しかけてきた。


「えっと、この子が迷子になっちゃったみたいで、

母親を探しているんです。」

「なるほど、その子は……

あぁ、フェニちゃんですね。

フェニちゃんのお母さんは、今日はまだ来てませんね。」


「そうですか。なら、もう少し外を探してみます。」

「その必要はありませんよ。恐らくすぐにここに来るでしょう。

今日はお祈りの日ですから。」


神父は母親の予定に心当たりがあるらしい。

なら、ここは神父にフェニちゃんを任せて、

俺は買い物を済ませるとしようか。


「お願いしてもいいですか。」

「はい、構いませんよ。」


「じゃあフェニちゃん。俺はもう行くね。

………ん?」


フェニちゃんが手を離してくれない。


「フェニちゃん?」


泣いてしまった。

仕方ないので俺はフェニちゃんと一緒に母親を待つことにした。




どれくらいたっただろう。

もう日が傾き始めている。


フェニちゃんの母親が現れる気配はない。

フェニちゃんは俺の膝の上で寝息をたてている。

俺も眠くなってきた。

ちょっとだけ俺も寝よう。










「おい。」

「は、フェニックス様。」

「こいつは、城へ連れていく。」

「了解致しました。」


これで一段落か。

しかし、このハーフエルフの子供、なかなか眠らなかったな。

私のチャームの威力が落ちたのか。


いや、こいつの魔法耐性が高かったのだろう。

ふふ。実にいい拾い物じゃないか。

芝居をうった甲斐があるな。


「これより帰投する。拐った奴隷達の準備は?」

「できております。」

「そうか。ならば行くぞ。」





この日、俺は騙された


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