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沖ノ浜の紛い者  作者: 指猿キササゲ
$0$ 序章
1/42

# プロローグ

毎日同じ時間に更新して行きます。

1ヶ月と1週間ちょっとくらいでFINだと思われます。

    # プロローグ


 沖ノ浜。それは日本最大の次世代エネルギー研究開発複合施設……つまり発電所や発電関係の研究所ばかりを集めた人工島の名称である。

 財閥傘下の複数の企業が合同で作り出した沖ノ浜は、波力、潮力、風力、地熱、熱電子、太陽熱、太陽光など、ありとあらゆる次世代エネルギーの研究がなされている。

 その島で研究されている次世代エネルギーに関するシステムの中に、『紛い者』(まがいもの)というものが存在する。一般には秘密裏に研究されており、紛い者の存在を認知しているのは、沖ノ浜の管理者である財閥の重役が数十名と、その管理組織のメンバー二十六名、そして彼らの仕事を手伝う業者の者たちだけだ。

 紛い者の研究には、沖ノ浜で起こるあらゆる事象や事件が利用されている。沖ノ浜で起きた不祥事の揉み消しなどに、紛い者の力が使われる。同時に紛い者の力のサンプリングを行い、紛い者のモデルケースを確立させようという『上』――沖ノ浜の管理者達――の目的があるからだ。

 紛い者は、紛い者と、それを補佐する人間を含めた数人のグループで構成され、『上』からさまざまな支援を得て活動している。

 たとえば、『塵芥』(じんかい)『鍵』(かぎ)『烏』(カラス)という、三つの組織が存在する。

 グループには、それぞれメンバーが着く席が存在する。

『鍵』には、5番、13番、25番の三つ。

『烏』には、3番、15番、18番、23番の四つ。

『塵芥』には、4番、19番、20番、21番の四つ。

 席ひとつごとに一人のメンバーがいて、グループの中で最低でも一人は紛い者がおり、さらにもう一人、パウエルという、リーダー席も存在する。

 紛い者の席、というのは特に決まりはないが、パウエルの席は番号が決まっている。そのため、パウエル席が紛い者というパターンもあり、前述の3グループの中では『鍵』の5番が、これに該当する。パウエル席は存在しないグループ合もあるが、『塵芥』『鍵』『烏』の三つに関しては、ちゃんと一席ずつあり、それぞれ、21番、5番、15番である。

 タイミングによっては人員不足で欠番もあり、現在は『烏』の23番が、それに該当する。

 そんな紛い者の管理組織の間で、一つの紛争が起こる。


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