探しモノ~後編~
「さて、ではこれから第二策を開始する」
俊一は壊れた機械の後始末が終わると、そう言った。
まるで一回目の失敗が無かったかのように。
「っていっても、妙な道具は何処にも見当たらないんだけど」
「まぁ、焦るな。
これから俺の部屋から持ってくるのだ」
「いや、焦れよっ!!
もうすぐ完全に日が暮れるぞっ」
「ふっ・・・これから知樹は何時まで経っても知樹なんだ。
俺のあの『秘策』を使えば、暗かろうと問題は全く無い。
そう、ノーブロブレムだ」
何故最後英語にした。
俊一は自信満々にドアノブに手を掛ける。
「あ、でも俊一。
家に帰ったら、お姉さんが怒ってるんじゃないの?」
零奈の言うとおりだな。
さっき鉛筆で機械を破壊した芸当を見る限り、
あの人の怒りが収まる前に家に入るのは、リスクが高すぎる。
「ふっ、任せておけ。
まさか姉自身、これ程までに早く家に帰ってくるとは予想していまい。
さらに今は彼女自身の部屋の中。
玄関先で待っていない限り、家に入った俺を見つける事は不可――――――」
こちらを見ながらそう言いつつ、俊一は扉を開けた。
「「「あ・・・・・」」」
俊一以外の一同、声が重なる。
「む・・・・?」
俺達の反応を見て、俊一はゆっくりと家の玄関へと目を向けた。
「あらぁ~・・・俊一ぃ。
結構早い帰りね・・・・」
「・・・・何故玄関に―――――」
「問答無用ッ!!!!」
俊一は胸座を掴まれ、そのまま家の中へと吸い込まれる様に、家の中へと引きずられて行った。
『バタン・・・・』
空しく、俊一宅の扉が乾いた音をたてて閉まる。
あ、あの人の顔に・・・・一瞬悪魔が見えた気がしたぜ。
『ガラガラ・・・・・』
すると、直ぐに二階の窓が開いた。
あれは俊一の部屋か。
「あ・・・・聖奈さん」
でも、そこから顔を出したのは俊一ではなく姉の聖奈さん。
それもさっきとは間逆の満面の笑みで。
「ごめんね~。
多分、俊一は今日はもう出て行けないから、また今度ね~」
『ガラガラ・・・・バンッ!』
その満面の笑顔のまま窓は閉められた。
こ、怖ぇぇ・・・・・・・・。
「・・・で、どうするよ?」
俊一が居なくなったから、策もクソも無くなっちまった。
一体どうすればいいのか。。。
「一応、俊一の機械が頼みの綱だったもんね・・・」
零奈のその言葉に冬香までもが表情を暗くする。
どうしようもないのか・・・。
『プルルル・・・・プルルル・・・・』
諦めかけていた半ば、唐突に俺の携帯電話が鳴り出した。
「電話か?・・・・あれ、俊一からだぞ」
俺の言葉に、二人が反応し、俯いていた顔をこちらへ向けた。
「えっ?まさか・・・」
零奈はそう言って、俺の携帯の画面を覗き込んだ。
俊一は無事なのか?
「まぁ、今はどうでも良い。
とりあえず出てみよう」
俺は通話ボタンを押した。
「もしもし、俊一。
無事なのか?」
『・・・先程、外に話しかけていた時に、隙を見て逃げ出した。
今は何とか押入れの中に隠れているが・・・何時見つかるか分からん。
そこでだ、手短に言うぞ』
いかにもな感じのヒソヒソ声での声が聞こえてきた。
というと、まだ完全に無事とは言えない訳か。
「あぁ、何だ」
『今から俺の部屋にある秘密兵器を届ける訳にはいかない。
だから、先程使った機械の中に赤いスイッチがある。
それを押せば、先程呼び寄せた動物が嫌う臭い物質を放つ道具が出てくるはずだ。
本来は呼び寄せた動物達を追い払う用のモノなのだが、それを何とか利用してくれ』
「あぁ、分かった。
でも、そんな物あったなら大変な事になる前に使っておけよ・・・」
『目標を捕獲したら使うつもりだったが、思わぬ邪魔が入ったからな』
「なるほどな。。。
で、お前はどうするんだ?」
『何とか脱出する。
それまでに、猫の姿くらいは―――――』
『ザーーーーー』
唐突に電話から襖の開いた音が聞こえてきた。
『みーつけた』
こ、怖ぇぇぇぇッ!!!???
完全に病んでますよっ、この声はっ!!!
『くっ・・・見つかったか・・・・後は頼ん――――(ツーーー・・・・ツーーー)』
「おいっ!
俊一っ!?」
俊一が最後まで言葉を発する事無く、通話は途切れた。
もちろん俺の言葉に返事は返ってこない。
「・・・ど、どうだった?」
零奈が心配そうに俺に尋ねてきた。
「い、いや。
一応道具的なものは在るみたいだけどな。
俊一の安否も結構気になるっつ~か・・・」
「そう・・・ま、アイツならきっと大丈夫でしょ。
それより今は冬香の猫よっ」
今の零奈にとって俊一<猫と言う構図らしい。
それは俺も同じだけど。
「で、コレが俊一が言ってたヤツか。。。
猫が嫌う臭いを出すって言ってたけど、どう使えば良いんだ?」
俊一の言うとおりに操作すると、機械から何やら棒状の物が出てきた。
「う~ん・・・・・冬香は何か言い案ない?」
「・・・・・・あ」
零奈が冬香に尋ねると、冬香は何かを思い出したかの様に小さな声を漏らした。
「どうした?」
「・・・あの子の好きな・・・ぬいぐるみで誘き出す・・・」
「「いまさらっ!!??」」
「あ、あのなぁ・・・・そういう物があるなら、もっと早く出してくれよ~」
ちょっと遅くは無いかい???
一応犠牲者も一人出てる訳だし。
「・・・う・・・ごめん・・・・なさい」
冬香は顔を真っ赤にして、俯き加減でそう答えた。
「兎に角っ、そのぬいぐるみを取りに行くわよっ!」
「だな」
俺達は冬香の家にぬいぐるみを取りに行く為に、その場を後にしようとした。
その時だった。
「おおっ!!
知樹っ!!!良い所にいたぜっ!!!
ソイツを捕まえてくれっ!!!」
何やら後ろから、俺の名前を叫ぶ奴がいた。
俺が振り返ると、そこには一匹の猫を追いかける涼の姿がっ!
冬香が言ってた白い首輪を着けてるって事は・・・・。
「お、おいっ!
あれって・・・」
俺は隣の冬香の目を見て、無言で質問を送る。
すると冬香は何時もより少し大きな声で
「アルッ!!・・・」
と、叫んだ。
アル?
あの猫の名前だろうか。
兎に角、あれが冬香の猫である事は間違いない。
何というご都合主義!!!
いや、今はそんな小説のネタがどうのこうの言ってる場合じゃないっ。
猫の姿形すら分かっていない涼が、何故か冬香の猫を追いかけているんだからな。
またとないチャンスだろっ!!
「でも、待てよ。。。
捕まえろったって・・・」
幾らなんでも走ってる猫を人間が捕らえられるのか?
「知樹っ!!!
アレよ、アレ!
さっき俊一の機械から出したやつ!」
零奈が言ったのは、俺が手に持っているさっきの妙な小型機械。
「・・・そうかっ!捕まえられなくても、臭いで足止めすればっ・・・。
多分このスイッチを・・・おらっ!」
俺はその機械に唯一ついているスイッチを押した。
「よしっ!コレで猫は止ま・・・・らないっ!!??」
俺が猫が止まらないのを確認して直ぐに、猫は俺の股の間を猛スピードで駆け抜けていった。
「何で止まらないのよっ!」
「くそっ・・・故障か・・・それとも欠陥品掴まされたか・・・」
俺と零奈が混乱している間に、涼が俺達の元に到達し、すぐさま必死に俺達に訴えかけた。
「何が何だか分からないけどよ、今追いかけないと手遅れだぞっ!!」
「そ、そうだな・・・」
それにしてもどうしてコイツは冬香の猫だって分かったんだ??
俺達は猫を必死に追いかけると、やがて俺の近所のいつもの公園に着いた。
一体何処に逃げてるんだ??
猫はそのまま公園の奥まで走り続け、そのまま道を外れていき、ついには木が生い茂る林の中へ。
確かここへは、学校の写生大会の時に来たな。。。
あの時の紅葉は見る影もなく枯れ果てているけど、確かに同じ場所だ。
しっかし、こんな所に逃げ込まれたら・・・・。
「木が邪魔ね・・・・」
零奈が吐息を多めに言葉を吐いた。
「確かにコレじゃ何処に行ったか・・・・」
俺達はすっかり猫を見失ってしまった。
考えなくても、こんな木だらけの場所で、猫を一匹追いかけろという方が難しいってのは分かる。
それに加えて、日もすっかり暮れてしまっている。
「また振り出しかよ~・・・」
涼は長い距離を走ってきたからか、膝に手を当て疲れ果てた顔で溜息をついた。
「あ・・・・」
しかし、俺達が途方に暮れていると、冬香は人差し指を正面へむけた。
「・・・あそこ・・・・」
「「「ん?」」」
俺達は冬香の指差す方へと目を向けると、そこには冬香の猫が座ってこちらを見ていた。
「「「あっ!!」」」
俺達が同時に声を上げると、猫は再び林の奥へと走り出した。
「何だ?何だ?」
猫の不可解な行動に、涼は頭に?マークを浮かべて首を傾げる。
「兎に角追いかけるぞっ!!!」
と、俺が皆に声をかけた。
すると。
「その必要は無い」
俺達の背後から声が聞こえてきた。
一斉に皆が振り返ると、そこには片手で持てるサイズの
妙な機械を手に持った俊一が立っていた。
「しゅ、俊一っ!?
大丈夫だったのかっ!」
「ふっ・・・まぁな」
俊一が小さく笑うと、後ろから聖奈さんが歩いてきた。
「事情を聞いたら、困ってるって聞いてね。
まぁ家のバカな弟でも役に立つならって。
とりあえず一旦許す事にしたわ」
先程の狂気が全くの嘘のように、明るく微笑む聖奈さん。
普段は良い人だって事だな、うん。
「でも、どうして此処が分かったんだ?」
「先程お前に持たせた機械。
あれは単なる発信機だ。
その他の機能は無い」
「はぁ!?
じゃあ何で、匂いを出すって嘘ついたんだよっ!?」
「そちらの方が、俺が現れた際に驚きが大きいだろう」
「・・・でも、今完全にネタばらししてるじゃん・・・」
「・・・・さて、それではこの『カラーキャッチャーα』の威力を思い知れ」
今、実際俊一「しまった」って思ったろ。
平然な顔して手に持っている機械を、構えてるけど。
「そ、それはっ!!
もしや体育祭の時、騎馬戦で大活躍した『カラーキャッチャー プロト』の完成品っ!!!」
涼がもっともなセリフで説明を加える。
わざとらし過ぎだろ、オイ。
てかいちいち俊一の発明品を覚えるな。
高校生なんだから、他に覚える事あるだろ。
「うむ、涼にしては物思えが良いな。
そう、これはあの発明品の完成版だ。
色を設定すれば、どの様な物でも追尾・捕獲という能力はそのままに、
何度も使用でき、精度もアップ、どの様な色も逃さない完全体だ」
俊一は構えるのを止めて、自慢げに機械を涼に見せ始めた。
あ、あの~・・・・捕獲の方を・・・。
「成る程ッ!!
それなら零奈ちゃんの下着すらも色を設定すれば、奪う事が可能な訳ですねっ!」
涼も変な事聞いてないで、捕獲の方を・・・・。。。
「無論、可能だ。
何なら、試すか?
紫城、今日のパンツの色は?」
「教える訳ないでしょっ!!!」
『ボコォォォン!!!!』
「「ぐはっ・・・・?」」
「良いから、俊一っ!!!
さっさと発射しろよっ!!!」
「くっ・・・・まぁ、そう焦るな・・・・猫はまだあそこに居るではないか・・・・」
俊一の目線の先には、先程と同じ様に猫が座っていた。
あれ?逃げたと思ったら、まだそこに居たのか?
「まぁいい。
そこまで言うなら、早速発射しようではないか。
首輪の色の白色にセット・・・・いくぞ」
「!!・・・・待ってっ・・・・・」
俊一が機械の引き金を引こうとしたその時。
冬香は何かに気が付いたかのように、俊一の行動を呼び止めた。
「どうした?冬香?」
「あの子・・・・・私達を・・・呼んでる。
きっと・・・着いて来るのを待ってる・・・・」
「へ?」
言われてみれば、ここまで猫は俺達のペースに合わせてくれていた様な気がしてきた。
「確かに・・・そう見えるわね。
ついて行ってみる?」
零奈の問いに、冬香は無言で頷くと、冬香を先頭に俺達は歩き出した。
同時に、猫も一定の速度で歩き出した。
時には俺達が着いて来ているのを見る様に振り返りながら、ゆっくりと。
そして、ものの十数秒の事だ。
猫はピタリと歩くのを止めた。
俺達が近づいて行っても、逃げようとしない。
どうやら、ここが俺達に来て欲しかった場所らしいな。
俺達が猫に近づくにつれて、鳴き声が聞こえてきた。
その猫の鳴き声じゃなくて、沢山の小さな鳴き声。
「もしかして・・・・・」
冬香は、小走りでその猫の元へと向かうと、その場にしゃがみ込み、目を大きく見開いた。
「・・・・赤ちゃん・・・・」
冬香の視線の先には、何と生まれて間もない子猫が居たのであった。
それも4匹だ。
目も開いておらず、立つ事もままならない状態だ。
「これは冬香の猫の子供なのか?」
「・・・多分・・・毛色も似てる。。。
ずっと前から抜け出してたんだ・・・こっそり・・・」
それで子供が生まれたから、飼い主に探させたのか・・・。
頭の良い猫なこった。。。
「あ、でもよ。
どうすんの、冬香ちゃん。
流石に、ここまで面倒見切れないっしょ?」
涼が、子猫を見ながらそう言った。
たしかにこの数じゃあ、流石に多すぎる。
「・・・頑張って里親を探す。
あとアルの子供を増やさない。
これ以上増えても、貰い手がいなかったら可哀相だから・・・」
成る程な。。。
里親ねぇ・・・・。
「流石に俺の家じゃ飼えないけどさ・・・。
手伝う事なら出来るぜ、な?」
俺がそう話すと、冬香以外の皆が同時に頷いてくれた。
「・・・ありがとう。
でも、私一人でやる。
ちゃんと管理してなかった私の責任だから・・・」
冬香・・・・。
「そうか・・・・・。
よし、分かった。
じゃあ、頑張れよ。
諦めて、捨てたりするなよ、絶対に」
「うん」
「そうだっ!!
俊一っ!私達が一匹引き取るわよ!!
今の今まで黙っていた、聖奈さんが口を開いた。
そして、それを聞いた隣の俊一は、自分の姉を奇妙なものを見る目で見た。
「何故そうなる」
「だって俊一ったら、邪魔しかしてないじゃない。
ここは責任を持って俊一が引き取りなさい!
ね?良いわよね、冬香ちゃん!」
「・・・大丈夫?」
冬香は聖奈さんに押され気味になりつつも、上目遣いで俊一に確認をとる。
「・・・仕方ない。
では、俺が責任を持って飼おう」
「よし、決まりね!
良いわよね~、私前から欲しかったのよね~、ペット」
聖奈さんは猫を飼う事が決まると、しゃがみ込んで嬉しそうに子猫たちを眺めた。
「・・・結局、自分が欲しかっただけなのだろう・・・・」
「何か言った?」
しかし、俊一のボヤきは聞き逃さない様子。
一方、冬香は「・・・アル、連れてきてくれて、ありがとう」と言いながら、自分の猫のアルの頭を撫でていた。
あ、そういや聞くの忘れてた・・・。
「そう言えば、その猫の名前ってアルで良いんだよな?」
「・・・・うん・・・・ただし略称」
略称????
「じゃあ、正式な名前は?」
「アルバトロス」
か、かっけぇ・・・・・・。
てか、ゴルフじゃんそれ。
5打の所を2打で終わる奴じゃん。
「な、何でアルバトロス・・・」
「何か・・・強そう」
そんだけ!?
「では、家で飼う猫の名はホールインワンか」
「何言ってるのよ・・・・・」
俊一の冗談そうで、マジな発言に聖奈さんは呆れ顔。
そりゃそうだ。
「それだと、語呂が悪いからイーグルにしなさい!!」
へ?
ま、またゴルフ!?
「・・・それだと、バーディもいいかもしれんな」
「パーだとちょっと馬鹿そうだし、ボギーもね・・・。
じゃあイーグルで良いわね」
待て待て、あんた等って人は。。。。
「うんっ!それじゃあ名前が決まった所で、そろそろ帰りましょうか。
子猫ちゃんはまた今度、引き取りに向かうわね、冬香ちゃん」
「・・・はい、本当にありがとうございます」
「いいのよ、いいのよ。
俊一が相当迷惑かけてたみたいだし、最後まで役に立たなかったし。。。
あ、そう言えば、まだお仕置きをして無かったわね???」
「何故だ。
助けに向かうという条件で許されたはずでは?」
俊一の顔が暗闇の中でも若干青冷めたのが分かった。
「いや~ねぇ。
『一旦』って言ったでしょ。
さっ家に帰りましょ~か?
それじゃ~ね、皆~~」
聖奈さんは、不気味な笑顔を浮かべつつ俊一の服の襟を掴むと俊一をズルズルと引きずりだす。
「ふむ、成る程な。
では皆の衆。
明日俺が生きていたら、学校で会おう、さらばだ」
俊一は諦めがついたのか、いつもの無表情な状態で引きずられていった。
シュールな光景だぜ・・・。
「あ、もう一つ思い出したけどさ。
涼は何でこの猫が冬香の猫だって分かったんだ?」
「え、あぁ。
前にさ、写真を見せて貰った事があったんだよ。
一緒に帰ってる時にな」
涼は、ややドヤ顔でそう言った。
・・・若干ムカつくけど・・・まぁ何気に冬香とは上手くやってるのか。。。
結構抜け目無い男なのかも。
さて日は完全に落ちて、何時もの夕食の時間はとっくに過ぎてしまっている訳で。
「ニーナ怒ってるだろ~な・・・。
どう言い訳するか・・・」
皆と別れてから家の前に着いた俺は、
不機嫌なニーナをどう対処するか、悩みながら家の前に立っていた。
「う~~ん・・・・」
「あっ!トモも今帰ったんだ~~。
よかったぁ、もしかしたら怒って晩御飯抜きになるんじゃ無いかと思ってたんだよね~」
ハッ!?
この声はニーナ!?
俺がそう思って声の聞こえてきた方向を見てみると、やっぱりそこにはニーナがいた。
「あれ・・・・ニーナもか??
どうして、こんな時間に?」
「う~ん・・・何か不思議なんだよね~。
何処からか、凄い良い匂いが漂ってきてね~。
途中で消えちゃったんだけどね、探し続けてたらこんな時間になっちゃったの」
も、もしかして。
俊一のあの機械の香りか!?
で、でもアレはネコ用の物で。。。
普段から猫みたいな奴だけど・・・そこまで猫化してるとは・・・。
「ど、どうしたの?
そんな深刻そうな顔して・・・・」
ニーナが不安そうに俺の顔を覗きこむ。
「・・・今日の晩御飯はキャットフードで良いか?」
「えっ!?いきなり何っ?やっぱり怒ってる!?
『こんな遅い時間まで帰らないって事は、何処かで他の男と遊んでるんじゃないか』
って思ってたりするの!?
さっきの話は本当だから、浮気とかしてないから怒らないで~~」
「そんな所まで、話を膨らますなっての。
別に怒ってないし、キャットフードも冗談だよ」
さすがに飯までは違うよなぁ。
「やった~、もうお腹ペコペコなんだよね~。
早く、早くっ」
「分かったから、押すなっての・・・」
でも、どこか猫っぽいんだよなぁ。。。。
更新が遅れて申し訳ないです。
さて、今回猫三昧でしたね。
まぁ猫が好きという訳じゃないんですけど、
ブログでも書いたんですが、子猫がカラスに襲われているのを見ましてね。
色々調べていたら、結構野良猫とかが問題になってる事を知りましてね。
まぁ「自然の摂理」に従うというのは大事です。
でも、子猫が生まれたから路上に捨てて、餌を誰かがあげて野良猫になって、
ってのはどうも不自然な気がします。
ペットの猫(に限らないかも)の世界では、子猫が増えないように
去勢、避妊の手術は当たり前のようです。
まぁそれも不自然ですが、それをしないともっと不自然ですし。
子供が生まれたら、冬香の様に里親を探す事もしないと。
そうでなければ、しっかりと手術を。
と、ペットを一度も飼った事が無い人間が申しております(笑)
では、また次回!
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