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海辺でクレイジー試乗

達は先程分かれた部屋で荷物を整理し、適当に昼食を済ませた後、着替えるために男性組み女性組みに分かれた。




更衣室の中。


「ふふふ・・・果たして女性陣はどのように変貌を遂げるのか・・・」


怪しげな笑みを浮かべて着替えているのは涼だ。


「おいおい、更衣室で何想像膨らましてんだ」


「何!?

 知樹、お前楽しみじゃないのか??」


・・・楽しみじゃない・・・といえば嘘になるけどな。。。


「そうじゃないけどさ。

 いつも会ってる顔ぶれだろ?

 そう、大きく変わるかよ、なぁ俊一」


「・・・さぁな。

 それよりお前ら、話に夢中になってないでさっさと着替えろ。

 俺はもう終わったぞ」


・・・言われてみれば俊一は着替えが終了しているのにも関わらず、俺達はまだ着替えが殆ど済んでいない。


「のんびりしてると、男性陣の方が着替えが遅く、後から登場と言う結構な格好悪い状況を招かねん。

 それでも良いのか?男性諸君」


そこで涼が大きく頷く。


「うむ!!・・・確かに、ドラマなんかでも決まって男性陣が先に待っていると言うのが鉄則だ。

 そして、出てくる女性陣を眼にして鼻血を出してぶっ倒れる奴が一人。

 それが知樹!お前だ!!!」


「そんな奴いねぇよ!!

 それ何処の昭和のコントだ!?」


「・・・さっさと着替えろ」


「「はい」」


俊一はキレたら結構怖いので従う事にしよう。


・・・・・・。







俺達、男性陣はあの後速攻で着替えを済ませ、パラソルを地面に刺し、その下に椅子を置くという海でよく見るあのセットを作って、女性陣を待っていた。


ここに来る間に俊一が日焼けした水着の子に何度声を掛けられたか。

勿論俊一は無視、俊一がダメなら次は俺と涼、見たいな感じで更に時間を食った・・・はずだけど、それでもまだ来ない。


俺達は暇なのでパラソルの下の椅子に座って完全リラックスムードだった。



・・・まあ待ち時間の有効利用っちゅうことで、三人の格好を具体的に説明しよう!!


3人ともあの良く見るハーフパンツ式の水着、ハイ終了。


いや、だって野朗共の水着なんて工夫のしようがないし。。。




強いて言えば、俊一は迷彩柄の水着で、後ろに思いっきり[GO TO HELL](地獄へ行け)と書いてある。


それ何処で買ったんだよ。




「・・・・それにしても遅いな」


まぁ、どうせ向こうにも俺達と同じような事が起こってるんだろうけど。

美女揃いだしな。


「ごめ〜ん、お待たせ」


む、この声は零奈か。


「れい―――――(ぶーーーっ!!!)」



俺が声の発信源へと視線を移そうとした時、鮮明な赤色が目に映った。


・・・鼻血と思われるものを盛大にぶっ放したのは俺じゃない。


先程あれほど言っていた、涼だ。


「言ってた本人がこの様かよ・・・」


「・・・ふ・・・ふ・・ふ」


少しの沈黙のあと、涼は不気味な笑みを浮かべている。


「こ・・・・これは凄い威力だった。

 例えるなら原爆ドーム2,3個分だ・・・」


「いや、原爆ドームは武器じゃねぇから」


「ならば、東京ドーム−名古屋ドーム=xで言うxくらいの威力だ」


「威力じゃないし、大きさに変換してもそれ程大きくないだろ」


「うむ・・・話が反れたな、確かxの値に関する話だったか」


「戻ってねぇよ」


「・・・部屋は男女で分かれるのでよろし?」


「戻りすぎだ、アホッ!!!」


(バゴォォ!!!)



突っ込まれるのに疲れたのと、

微妙にエセ中国人風なところが頭にきたので殴っておいた。

勿論、被爆者は吹っ飛んで砂地にひれ伏している。


「・・・馬鹿は終わった??」


「ああ、今終わった」


・・・・・・・俺は平然を保っているフリをしてるけど、実は結構ビビッてる。


うん、綺麗、女性陣は皆美しかった。

皆スタイル抜群、健康的、眩しい限りだ。


どう表現したらいいかは分からないけど、とりあえず説明しておこう。


零奈はシンプルな白のビキニに黒いリボンがついたやつ。

シンプルな中にもかなりお洒落が詰まっている。


聖奈さんもシンプルなビキニタイプ。

水色と白のストライプカラーでとても可愛らしい感じだ。


ニーナは・・・・かなり派手。。。

上は他の二人とそう変わらないけど、下はスカートタイプになっており、南国を意識したカラー。

後は、ブルーのサングラスに頭にハイビスカス(?)をつけている。

なんか、ハワイのリゾート地に行ったら一人はいそうな感じ。


確かに涼の言ったとおり、何時もとは雰囲気が違う3人だった。


「な、何よじろじろと・・・・」


「いや、三人とも何時もと雰囲気違うからさ。

 ちょっと戸惑っただけだって。

 決して、見とれてたわけじゃ――――――」


「トモッ!!!」


「うおっ、、、何だいきなり?」


俺の耳元でいきなり叫んだのはニーナだった。


腰に手を当て少々不満そうな顔で言う。


「照れなくても素直に美女三人に見とれたって言ったほうがいいと思う!!」


・・・・。


「いいと思うよ三人とも、似合いすぎて見とれちまった」


「・・・・・・」


どうもニーナは感極まってか顔が火照っているようだ。


「照れてんのお前じゃねぇか」


「!!しまった、、、また騙された・・・・」


「いや、似合ってるのはホント。

 3人ともな。

 なぁ俊一」


「ああ。

 この内の一人が姉なのが残念だが」


「何?俊一文句ある?」


「・・・いや、失言だった」


おぉ、聖奈さんから似つかわしくない殺気が。。。

俊一も今、一時押されていた。

流石は俊一の姉だ。





「うし、それじゃ、普通に泳ごう・・・・と言いたい所だけど、俊一!?」


「いきなり叫ぶな、変な目で見られる」


「もし変な目で見られてるんだとしたら、間違いなくお前が手に持ってる機械のせいだろ」


そう、あるんだな、今回も。

恒例の俊一作、不思議装置が。


今回のも小型だけど、相変わらず何をするものかは分からない。


「これのことか。

 そうか、やはり気になるか。

 ならば教えてやろう!!」


「いや、そこまでして知りたかねぇよ。

 明らかにテンション上がってんのお前だけだろ」


「俺の才能に嫉妬するのも分かるが、聞いて損は無いはずだ」


その変な才能にゃ、気にも掛けちゃいないって。


「これは、浮き輪に取り付け起動すると、小型ジェットエンジンが作動し

 浮き輪で水上を超高速移動できるという代物だ」


「また、何に使うか分からん物作ったな」


「名前は決めてないが・・・よし、試作品につき[浮き輪ジェットβ 昼用]としておこう」


「昼用!?いつでも使えるんじゃなくて昼だけ!?」


どこぞの、薬局で買える薬品じゃねぇんだから。


「ああ、昼だけだ。

 夜用はライトの重量につき少々スピードが下がる。

 だから昼用だ」


なら別にライト付け外しすればいいだけじゃ・・・。


「あ・・・あぁ、わかった。

 もう良いから、行くなら行ってくれ」


もはや、呆れるばかりで相手するのも疲れる。


「俺が使う、などとは一言も言ってない」


「お前が使うんじゃないのかよ!」


「そんな危険な事できるか」


「危険は確定事項!?

 じゃあ誰をその浮き輪に乗せるんだ!?」


俊一は黙って、俺がさっき殴り吹っ飛ばした約一名の男子高校生を指差した。


誰が何といおうと、ソイツは間違いなく涼だ。



俊一は[浮き輪ジェットβ 昼用]を装着した浮き輪を海に浮かべた。

そして、ぐったりした涼を、そのまま無言でそれに乗せた。

涼は輪の中央にお尻をはめるあの格好でぐったりと浮き輪に身を任せている。


「さて、スイッチオンだ」


(ピッ・・・発射10秒前)


前も聞いたような音声が耳に入る。


「う・・・・う〜〜ん」


「あ、涼が目を覚ますぞ」


(5秒前・・)


「どうでもいい。

 離れるぞ」


「あぁ」


(4・・・)


「・・・ってここは・・浮き輪?

 って、何だこの背中のは!!!」


あ、完璧目覚めたね。


(3・・・)


「3って何だよ!?

 ってか、浮き輪抜けん!!」


(2・・・)


「2!?何が起きる!!??」


(1・・・)


「一体どうなってん――――」


(ゴゴゴゴゴォォォォ!!!)


おお、浮き輪がジェットコースター並みの高速発進!!


涼を乗せた浮き輪は10m,20m,30m,40mと進んで行く。


そして50mあたりに差し掛かった所で・・・・。


「うぉ!飛んだ・・・・・」


浮き輪がスピードに耐え切れず、後ろに回転するように涼は宙に浮き、地上・・・いや水上10mあたりの所から落下。


バシャーンと大きな水しぶきが上がった。




「・・・・・と、まぁ、こういう遊びだ」


「絶対、失敗作だろ!?」


顔色変えずにそういわれても失敗にしか見ないだろ。


一体どうなったら成功なのかも聞いてないけど。




「はぁはぁ・・・・白沢 涼、、、、ただいま生還!!」


「ってか、戻ってくるの早いな!」


ほんの数十秒しか経ってないぞ。

生きてる事すら心配したんだけど、どうやらコイツにはそんな心配は要らないようだ。


「ふふふ・・・実は落下直後に0,999秒で、これは俊一の浮き輪などを急加速させた装置の仕業という事を理解したのだ」


「結構凄いなお前」


特に、微妙に1秒以内にそれだけ理解できたのが。


「だが、俺といえどもコレだけやられて黙っている訳にはいかん。

 俊一!!一言!!!言わせろ!!」


「・・・何だ?」


・・・こ、これは危ない雰囲気か?

止めた方が良いっぽい?




「まて、落ち着―――――」



「実に面白かった!!

 あのスピード、スリル最高だった!!」



「―――は?」


って、面白かったんかい!!


「・・・ふ、ふむ、やはりな」


「俊一、お前絶対想定外だろ!」


「何を言っている。

 なら一回試乗してみろ」


「お前がやってみろ!!!」



そんなこんなで海辺での最初の1時間は下らない事ばかりで終わっていった。



このアホみたいな一部始終の間、女性陣は普通に海で泳いでたらしく、俊一のアホ実験が終わった事を察し、皆集まり再び集まった所だ。


男と違って空気が読める出来た女性陣だ。




さて、これからどうすっかな。。。




「じゃあ、みんなでビーチバレーやるってのは!?」


「おいおい涼。

 俺達この間も――――」


「ん?面白そうね」


零奈!?


「やろ〜やろ〜」


ニーナも!?


「久しぶりにやってみようかな」


聖奈さんまで!!??




ど、どうやら、この後はいきなりビーチバレー開始みたいだ。


・・・この間もバレーやってたよな、俺達。。。




どうも。

今さっき、これに登場する女性陣の名前は全員「な」で終わる事に気付いた作者でございます。


意識してる訳じゃ無いんですけど。。。

何ででしょ。


まぁ、それは置いといて。


俊一の今回の作品は失敗から生まれた成功作でした。

一人の馬鹿を虜にするほどの面白さ、らしいです。


次もバレー・・・ですね〜〜。


別にバレーやってたわけじゃないんですけどね。

と言うか球技は苦手でして、学生時代も陸上やら水泳やらしかやってなくてですね。。。

あ、でもサッカーは好きです。


・・・ど〜でも良いですね、ハイ。

それではまた次の話まで!

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