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一時標的変更!?

ニーナ=マクスウェル、突然現れては、俺の家に住む事になった人物。

出身国アメリカ。

年齢22歳。

容姿は美麗。

身長176cmという"白人って反則じゃん"的なスタイル。




と、まあど〜でも良い様なニーナのプロフィールは置いといて。



(自宅のリビングにて)


「最後の問題。

 身近な事がかえって気づき難い事の例えは??」


「え〜〜〜〜と。。。

分かんないっ!!」


「いきなり問題放棄かいっ!?」


「・・・ヒント無い??」


今ニーナは日本語の勉強中。

何故かことわざを勉強したいらしいんだけど、

ことわざなんか普段使わないような気もしないでも無い。


まあそんな所で当たり前のように俺もそれに付き合わされている所だ。

どうせ暇だから良いんだけどさ。


「最初の文字は"と"だ」


「と〜〜、と〜〜〜・・・。

 あっ!!あれだっ!!

 灯台モトクロスッ!!!」


「灯台でモトクロスしてどうすんだよ?!」


・・・・・クラスに一人はいたよな、こんなような間違いする奴。


「え?違った??

 ・・・あっ!!」


「おっ、閃いたか?」


「BMX??」


BMX・・・・自転車の種類じゃん?

今度はそう来るか。


「いや、変える所違うから」


「モトニッポンダイヒョウ??」


「モト以外を変えてどうする!?」


もうすごい発想だとしか言いようが無いな。


「もうっ!!分からないっ!」


「正解は、灯台もと暗し、さっき教えたばかりだぜ??」


「ああ、なんだ、それか。

 トモの日本語ヘタクソだから間違えて覚えちゃってるだけか〜〜」


「いや、明らかにお前が聞き間違えてるだろっ!?

 大体お前に日本語ヘタクソって言われたく無いっての・・・」

 

「・・・・まあそういう事にしておくけど。

 ハァァ〜〜、ちょっと疲れたな〜。

 トモ〜気分転換に散歩行かない??」


散々勉強に付き合ってたのに

次は散歩に付き合えとおっしゃいますか、姫様。


「行かない。

 俺も疲れたから家で昼寝でも――――」


「一人で行ったら道に迷って迷子センターの世話になるかもよ?」


「迷子センターって・・・・何処行くつもりだよ??」


「それが分からないからトモも行くんじゃない!

 じゃ!決まりね!!Let`s go♪♪」


行くなんて言ってないよな?俺。


「あの〜〜〜・・・・」


「♪♪♪〜〜〜」


聞いてない・・・。


逃げようにも手を引っ張られ、逃げるにも逃げられない状況だ。

細い腕の何処からそんな力沸いてくるのやら。


玄関まで引っ張られた俺はもう抵抗する気も失せていた。

ニーナがドアを開ける。


(ドンッ)


何かがドアに当たった。


「誰・・・?」


誰かがドアの隙間からこちらを覗きながら言った。


俊一だ。


何故お前そこにいるんだ。

チャイム位鳴らせ。


しかし、いきなり友達の家の中に知らない外国人がいて

よくそんなに落ち着いてられるもんだな。


「あっ!ゴメン気が付かなかった〜。

 これが灯台モトクロスってやつ?」


ニーナは俊一に両手を合わして謝った後、こちらも見ていった。


「いや、言葉も使い方も両方微妙に間違っているような気が・・・」


さっきの勉強の時間俺に返せといってやりたい。


「知樹、一体誰なんだこの人物は」


ニーナを指差し、俊一が俺に問う。


「よう、俊一。

 まあ何だ、ちょっと話せば長くなるんだけど・・・。

 俊一は何か家に用か??

 用があるんなら上がれば?

 ついでにコイツの事も話すからさ」


どうせ、いつかばれるんだから、今の内に自分から説明した方が変な誤解も生まれなくて済む。


「ああ、そうさせてもらう」


とりあえず、全員リビングへ移動しソファーに座る。


俺と俺の横にニーナ。

机を挟んで俊一といった感じだ。


「で、まずコイツの話なんだが――――って、おいっ」


「え?何??」


「何で俺の横にいる時、俺の腕に腕を絡ませてくるんだよ」


体が密着してると話し難いんだけど。

ニーナの決して小さくは無い胸が腕に当たるのも気になる理由だ。

頼むから密着だけは勘弁して欲しい。


「え〜、いいじゃん別に」


「話し難いから、良くないの!!」


「ふむ・・・二人は恋人同士・・・と」


「そこっ!!変な解釈すなっ!!」


俊一が変な解釈し始めたぞ。


「ハネムーンは何処がいいかな〜」


「俺の横で結婚決めるんじゃねぇ!!」


「ふむ・・・二人は婚約者同士と・・・」


もういいよ・・・。


「・・・・紹介するぞ」


俺は俊一にニーナについて一通り説明した。

昨日急に家に転がり込んできた事等だ。


「トモの婚約者のニーナです。

 いつも、トモがお世話に――――――」(バシンッ!!)


「いきなり何を言い出すんだお前は!!」


とりあえず後頭部を叩いておいた。


注意したばかりだろ。


「いった〜〜い。

 何〜〜?顔赤くなってるよ??かっわいい〜〜」


ニーナは細い腕を首に絡ませてきた。

何故か横から頭を抱きしめられる。

 

「ちょ・・ま、まて、前が見え無いっての!!

 離せっ!!く、苦しい・・・」


胸の柔らかい部分が当たってるって!!そこは女性として気付いてくれ。


本来、高校男児なら喜ぶべきシチュエーションなのだとは思うが、マジで苦しい。

死ぬか、生きるかどちらを取るかと聞かれたら、もちろん生きるさ俺は。



その後、開放されたのは一分後であった。


「つ、疲れた。

 少し酸欠状態かも」


「チッ・・・」


何故か舌打ちの音が俊一から聞こえた。

俊一の方に目をやると、携帯を手に持っていた。


「携帯で写真撮ってやろうかとも思ったが止めておいてやった。

 感謝しておけ」


「いや、携帯取り出すのに苦労して、撮るの間に合わなかっただけだろ!?」


「え〜〜、そこは思い出として一枚撮っ――――」


「ニーナは余計な事言わんでいいわっ!

 お前は暫くの間、自分の部屋にいてくれ!」


俊一一人ですら苦労している俺にとって、この二人のハードルは高すぎる。


「・・・散歩の約束忘れないでよ??」


ニーナが頬を少し膨らませ俺に聞く。


「分かったから」


ニーナはちょっと機嫌が悪そうに自分の部屋に向っていった。


「夫婦円満だな・・・」


「誰が夫婦なんだよ・・・・」


「冗談だ」


「・・・・俺って苦労が絶えない男だこと」


「そうみたいだな」


微笑しながら俊一は言う。

お前も一応原因に入ってるんだってのに。


「まあ、良いんだけどさ。

 誰も居ない静かな部屋で一日過ごすのは暇だからな。

 ただ、もう少し抑えてくれると嬉しいけど」


これが、俺の本音だ。


「フッ・・・・確かに友人の前でいきなり抱きつくのは度が過ぎてるな」


苦笑いしながら俊一は言う。


「ああ・・・洒落になってねぇよ・・・。

 あ、そうだ。

 で、俊一、俺の家に何の用だって?」


「ああ、そうだ・・・。

 この前ここに忘れ物してしまってな」


「それだけか??」


「それだけだが・・・。

 不服なら、どこかにでも行くか??」


ふむ、ニーナと二人で散歩に行くのも色々苦労しそうだからここは一つ。


「よしっ!!

 行くかっ!!」


「・・・何故か今日は積極的だな」


「そこは気にするな!!

 お〜いニーナ行くぞ」


「えっ!もう行くの〜〜??

 さっき二階行けって言ったばかりじゃな〜〜い」


二階から大きな声が聞こえてきた。


「嫌なら行かないけど〜〜?」


俺は聞き返す。


ドッドッドッとニーナが階段から降りてきた。


「じゃ、しゅっぱ〜〜つ」


「切り替え早いな」


「・・・・」


てなわけで、俺、俊一、ニーナの三人組は外へ出る。


「とりあえず何処に行きたい?」


コイツらに行き先を決めさせるのは、心配だがとりあえず意見ぐらいは聞いておこう。


「ふむ・・・どうするか」


「私は何処でもいいよ〜」


「・・・なら玄関前で家に引き返せばまだ間に合――――」(バコッ)


笑顔でニーナに殴られた。

二人とも意見が無いから言っただけじゃないか。。。


「・・・・・・」


俊一は黙り込んでいる。


ここは一つ。


「じゃあさ、もう適当に歩こうぜ。

 ニーナにここら辺を案内するような感じでさ」


「おっ!それいいね。

 じゃあ決まり〜〜〜」


「・・・・」


ニーナははしゃいでいるが、何故か俊一は黙ったままだ。

何やってんだ一体、調子でも悪いのか?


「おい、俊一。

 どうした?黙り込んで・・・調子でも悪いのか??」


「・・・ああ、大丈夫だ」


「本当に大丈夫??

 気分悪いなら安静にしてた方が良いよ?

 私とトモは二人きりで恋人同士熱く愛を――――」


「それはもういいから・・・。

 で、俊一??本当に大丈夫なのか??」


「ああ、本当に何でも無い」


「そうか。

 なら、行くか」


てな訳で、俺と100人中90人以上の女性はすれ違い際に振り向くであろう美男子、

そして、そんじょそこらのモデルでは勝ち目が無いような、スタイル、容姿、共に抜群の白人女性のいかにも近寄りがたい3人組は歩き出した。


コレって俺だけ浮いてないか??


「ってか、ニーナッ!!腕絡ませるな!!」


「嫌だよ〜、絶対離さないっ!」


「離せっ!」


「離さないっ!」


「離せっ!!!」


「離さない!!」


・・・・3分後。



「降参です」


俺、弱っ。


「じゃ、このまま行こう〜〜」


「フッ・・・・」


・・・まあ、腕組んで歩く位良いか。




そして、次の日。



俺が学校へ登校した直後目にした物は・・・。


「おい、俊一・・・見てみろ」


「む・・・これは」


校内新聞のトップ記事『1年B組の朝倉 知樹 同じく滝野 俊一と謎の超美人白人女性!?

一年生トップクラスのイケメン二人と行動を共にするこの女性は一体・・・』


「何時こんな写真撮ったんだろうな」


「・・・やはりな。

 あの時、誰か後ろにいる気配がしたんだ」


「それであの時黙り込んでたのか」


「ああ、すぐに気配が消えたからな。

 気のせいだと思っていたんだが」


「それとコレ・・・俺までイケメンって事になってるぞ」


「知樹も容姿の面では女子に結構評判良いみたいだが?」


「あ??そうなの??」


世間の考えはよく分からんな。

まあ、嬉しい事ではあるけど。


兎に角、クラス内で問い詰められても

同居しています、なんてボロは出さないようにしないと。


俺はもう一度記事の方へ目を向ける。

そして、下の方に書いてある文字に気付いた。


『移動中、美人白人女性は常に朝倉 知樹と腕を組んでおり、とても親しげであった。

 そしてその後、この女性は朝倉宅にさも当然のように入っていった』


へ?半分ばれてんじゃん。


「尾行までするとは、広報部・・・なかなかやるな」


「お前も、気配に気が付いた辺り、人間の域超えてるよ」

 

「まあな。

 しかし、コレはやりがいがありそうだ・・・。

 所詮、平民共ではこの俺に敵わないという事を教えてやるか」


あ、このままじゃあ、校長の前に此処の広報部が・・・。


「・・・・・一週間ぐらいが限界だろうな」


あ、やっぱり、一週間以内に潰れるわこれは。






てなわけで、俊一のターゲットは校長から広報部に切り替えられたことにより

広報部を潰すための計画が一週間に渡り決行される事となりました。





・・・もちろん僕も巻き込まれますよ、ハイ。




大分長い時間かけちゃいましたがひとまず更新です。


これからは更新早くなると良いですね。(人事かい)


さてさて、これから広報部廃部へのカウントダウンが始まりますよ。

一体どのような手を使うのか。

知樹はどのように使われるのか!(笑)


乞うご期待!!


あ、この小説とは関係無いですが、

もうじき新しい作品の連載を予定しております。


コレとは正反対のファンタジー物ですが、結構ノリが同じかもしれません。

違うかもしれません。

どちらとも言えません。(ぉ


え〜それでは、新連載の小説の方もよろしくお願いします。




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