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期待しなければ、世界は少しだけ優しくなる ——何も起きない日々の、小さな物語  作者: しゅんすけ
第1章:世界が少し優しく見え始めた頃

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第3話:何も起きない日


その人は、いつも少し遅れて出社してくる。

急ぐ様子もなく、慌てる気配もない。

なのに、不思議と仕事は滞らない。

 

隣の席の先輩だ。

特別優秀というわけでもないのに、なぜか周囲が助けてくれる。


「期待しないんですよ」

昼休み、缶コーヒーを開けながら、先輩はそう言った。

 

まるで天気の話でもするみたいに。

「うまくいったらラッキー。ダメでも、まあそんな日もある、って」

それだけ?

と思ったけど、先輩はそれ以上何も言わなかった。

 

帰り道、その言葉が頭に残っていた。

期待しない。

願わない。

それは、諦めとは少し違う気がした。

 

家に着いて、靴を脱ぐ。

今日は雨だったはずなのに、靴下は濡れていなかった。


理由は分からない。

ただ、少しだけ安心した。


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