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第2話:当たらない予報
昼休み、いつもより早く弁当を食べ終えた。
午後の会議は長引くだろうと、なんとなく思っていたからだ。
予想どおり、会議は長引いた。
ただし、理由は少し違っていた。
進行役の上司が途中で言葉に詰まり、話が前に進まなくなった。
誰かが助け舟を出すのを待っている空気だったが、誰も口を開かない。
まあ、いいか。
そう思った瞬間、気づけば自分が話していた。
特別な意見でも、鋭い指摘でもない。
ただ、資料に書いてあることを順番に確認しただけだ。
それで会議は終わった。
拍子抜けするほど、あっさりと。
会議後、同僚に「助かったよ」と言われた。
以前なら、この一言に期待して、勝手に意味を膨らませていたと思う。
評価されるかもしれない。
流れが変わるかもしれない。
でも今日は、そうは思わなかった。
別に、いいか。
そう考えている自分に、
少しだけ違和感を覚える。
帰り道、コンビニで缶コーヒーを買った。
なんとなく手が伸びた。
朝と同じ銘柄なのに、なぜか今日は甘く感じた。
理由は分からない。
分からないままで、よかった気がした。




