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ゾンビだよヒーロー君!!!

 目が覚めたら。私は首吊りをした公園の砂浜で遊んでいた。体のサイズは小学校低学年程だろうか、体の自由が効かない。勝手に体が動き砂浜で遊んでいるのだ。不思議な感覚である。懐かしい、小学校低学年の頃は、一人で良くこの砂浜で遊んでいたものだ。一人?もう一人いたような気が、、、「うっ、、」頭に鋭い痛みが走る。「ウゲッ」思い出そうとする度に頭の頭痛が酷くなる。隣から声が聞こえる。ちょうどベンチがある辺りからだ。だがそっちを向きたくても体の自由が効かない為、向くことができない。「あらあら、今の姿からは似ても似つかない可愛らしい姿じゃないの」。オカマのような声が聞こえる。「オカマだなんて失礼ね」。頭の中でも読まれているのだろうか。思わず驚き、頭の中で問いかける。「あんた誰だ、そしてこの状況はなんなんだ。訳が分からない」。「まぁまぁ落ち着きなさいよ。いい?あなたがここに居られる時間には限りがあるの、ここからは一方的に話すわよ」。「ちょっと待てよ」。自分の問いかけに無視しオカマは話しを続ける。「あなたは自殺という個の生命において、それはそれはとても珍しい行為をして、ここにきたのよ。自殺者というのは、、そうね分かりやすく言うなら負のオーラが尋常じゃないのよ。。そして私は思ったのよ。このままにしては可哀想だとね。そこで自殺者に異能力。わかりやすく言えば、あなたの良く読んでいた。ラノベ小説?の主人公のような能力を与えることにしたって訳。その能力を使って世の中に復讐するも良し、逆に善を尽くすのも良し。ちなみにあなたが何故そんな姿してるかというと、、、。おっと時間がきたようね。それじゃ頑張ってね~!!!」。

 気づくと真っ白な天井。横には手を握りしめて寝ている母がいた。どうやら私は生き延びてしまったらしい。私は気づいた時には大号泣していた。横に目をやると母も大号泣していた。

しばらくすると医者が駆けつけてきた。話しを聞くと、私が首を吊ったときに枝も一緒に折れてしまっていたらしく。結局の所、私の自殺は自殺未遂で終わってしまっていたのであった。何故だか母に何度も謝罪され。私は罪悪感に苛まされた。それにしてもさっきのあの夢はなんだったのだろうか。ラノベの読みすぎかな、、ハハ。。

 それから数日が経った。慣れなかった病室にも慣れ、退院の時が迫っていた。いつも通りラノベを読んでいると、下から悲鳴が聞こえた。とても甲高い声である。思わず体がすくむ。患者でも暴れているのだろうか。看護師さんお疲れ様です。と心のなかで労わると。また悲鳴が聞こえる。「キャーーー。誰かーー」。ただごとでない

不審者でも現れたのか!?。自分はすぐさま逃げる体制をとる。だがしかし、私は思った。自殺の再発率は高い。どうせまた自殺してしまうなら、ここでヒーローにでもなって死んでしまおうと考えた。急いで下の階に降りる。そして目の前に広がる光景に唖然とした。そこには大量のゾンビらしき生き物が人を襲っているのである。様々なゾンビがいた。猫や犬そしてイノシシ更に人らしきものまで。。。私は思わず腰が抜けてしまい、尻もちを着いた。そこに人型のゾンビが気づき襲ってきた。「うわぁああああ!!!」。私はいつの間にか本能的にゾンビに殴りかかっていた。そしたらなんとゾンビの首が吹き飛んだのである。そうゆうことかゾンビの体は腐敗しているから、きっと体が脆いのだろう。私は体制を整えるとゾンビを殴り散らかした。大量にいるゾンビを殴りまくっていると、間違えて近くにいる看護師の頭を殴ってしまった。近くにいるゾンビを一掃し看護師に謝ろうとすると看護師の頭が吹き飛んでいた。私は体が硬直してしまった。私が人を殺したのだ。ゾンビではなく人をだ。何故だ。何故看護師の頭が吹き飛んだ。これじゃまるで自分が怪力でゾンビ達を今まで倒しているようじゃないか。それより俺は今日から人殺しだ。どうする。ゾンビが殺したことにすればいいかなどと最低な現実逃避しているのも束の間。次のゾンビが襲いかかってくる。私は泣きながら、行き場のない、怒りと憎しみを拳に込めてゾンビ蹴散らした。今度は当て間違えないゾンビのみを殴り飛ばすことだけに集中する。そして、この階にいるゾンビはほとんど倒すことができた。腰が抜けて立ち上がれない看護師がいる「大丈夫ですか」。話しかけると看護師が「ギャー来ないで誰か助けてと」悲鳴を上げる。混乱しているのだろうか。「大丈夫ですよ。私はゾンビじゃありません。通りすがりの患者ですよ」。とカッコつけて言ってみる。看護師は顔を恐怖で歪ませて言う「来ないで化物!!!」。そうかそういうことか普通の人でゾンビを対処できるなら、ここまでの大惨事にはいたらないもんな。確かにそんなゾンビを蹴散らした自分は化物だ。そんな自分に動揺し、初めて顔を上げ周りを見渡すと、目の前に広がる患者と看護師の食い散らかせられた死体に唖然とし、私は膝を床についた。

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