8 R15の範囲内での実践編(BL)
いつも勉強させていただいております。
エロ劣等生・かわかみれいです(苦笑)。
皆様方のご指導のおかげで、自分の弱みが少しずつ見えて参りました。
だからといって即、上達するものでもありませんけど、ご指導・ご意見を元に精進致します。
さてさて。
これでも私、ナマイキ?にBLっぽいものも書いております。
どちらかと言えば(無自覚に)『ブロマンス』……恋愛要素のない男同士の強い絆、という感じの人間関係を書く書き手ですが、今まで私が書いた物語の中に、恋愛的に同性を愛する関係も出てきます。
際どい描写も無きにしも非ず。
まあ、所詮は私ですのでエロいかどうかは微妙……?かと(笑)。
では少々、抜粋してみます。
よろしければご指導ご鞭撻のほどを。
『レクライエーンの申し子』の『第十章 乱Ⅱ②』より抜粋
【あらすじ・状況】
正当な血筋の王が早逝し、混乱している架空の王国・ラクレイド。
この機に国の乗っ取りを企むルードラントー(新興国)は、ラクレイドを内部から瓦解させるべく暗躍している。
ラクレイドの要人暗殺の刺客として送り込まれたアンリは、かつての恋人でありラクレイドの現宰相を務めているリュクサレイノ侯爵(フレデリール)を、まずは情に訴え後に説き伏せ、密かに協力させている。
(以下、抜粋)
扉へ合図があった。
予感めいたものを抱きながら、彼はどうぞと答える。
「おかえり、リール。ごたごたは片付いた?」
滑り込むように部屋へ入ってきた赤毛の男は、ささやくようにデュクラ語でそう言う。フレデリールはやるせなく笑い、デュクラ語で答えた。
「ああ。まだまだごたつくけどね」
くすくす笑いながら、赤毛の男はなれなれしいまでに近々と寄ってくる。
もはや壮年といえる年頃なのに、男には未だに、蠱惑的でわがままだった少年の頃のにおいが残っている。
(……いや。そう思うのは私だけか?)
失笑に近い諦め笑いが、しわの増えたフレデリールの頬に浮かぶ。
自分で自分の愚かさを嗤うしかない。
「ごたごたはむしろこれからだよ、愛しい人」
ささやき、赤毛の男は素早くフレデリールの唇をついばむ。
年甲斐もなくどぎまぎしてフレデリールは目を泳がせる。
彼の部屋着の襟元から覗く生々しい切り傷のかさぶたが、何故かなまめかしくて更に困惑する。
(もう、そういう関係にならない。そう決めたからこそかくまったのに……)
己れの狡さや弱さを知りながらの言い訳。再びついばんでくる唇を、今度は落ち着いてフレデリールは受け止める。
(中略)
あの時の彼に打算があったとは思えない。
だが今、愛されている自信で傲慢にほほ笑みかけてくるアンリには、打算しかないだろう。
知っていてもあえて乗る。
行き詰まり、硬直して腐りかけているラクレイドへ、彼がもたらすものは風穴を開けるだろう。
(……言い訳だな)
くちづけをくり返しながら頭の隅でフレデリールは思う。
ただ単に自分は、毒と知っていてもこの甘い酒が飲みたいだけなのだ。
悪酔いしかしない、ひとときの美酒を。
(中略)
「大好きだよ、僕の初恋」
虚しい言葉と一緒に、フレデリールは美酒を呑みこむ。
習慣性のある、質の悪い毒であると知っていながら。
(抜粋、終わり)
BL、というにはいささか年配ですが。
かつて愛し合った少年同士が、それぞれの国の事情を背負って様々な思惑を持ちつつ、中年以上になって再び『焼きぼっくいに火がついた』状態になります。
BLという分野について、私は決して詳しい訳ではありません。
ですが、恋……特定の誰かに強烈な執着や愛情を持ち、肉体的にも愛し合いたいという衝動を覚えるのに、異性だから同性だからという差はないでしょう。
自分に足りない何かを強烈に求める、衝動。
あえてエロを言い表わすとすれば、そうではないかと私は思います。
恋であり、性である衝動。
エロの為のエロもあるかもしれませんが、人の心をゆさぶるエロとはそうではないでしょうか?
私はそんな気がします。




