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翔稀が有名になればなるほど、心がすり減っていったのも事実だ。
デート企画で可愛いモデルさんと手を繋いで写真を撮るのも、恋人シチュエーションで他の人とハグをするのも、何もかもが嫌だった。
私のなのに、触らないで、、、って。でも、そんなワガママ言ったら、捨てられるって思った。
なんで私と付き合ってくれるんだろう。何度もそう思った。
きっと、本当に私のこと好いてくれてるんだって、思いたかった。
「、、、ここに、500万円あります。今あなたと別れてもらうために、これ以上の価値が翔稀にはあります。あなたとの交際が、悪影響でしかない。実際に週刊誌に取られて、記事が出ないように根回しました。翔稀の未来は、潰させません。お願いです。これで、別れてください。」
受け取ったら、終わる。
そう思ったのに、翔稀が別れたがってることを考えたら、悔しくて手が伸びた。




