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ハーレム・ゲーム  作者: 松戸京
1日目
6/82

ゲーム開始

『あー……もしもし? 聞こえてます?』


「な、なんだ? どこから聞こえているんだ?」


 二階堂がキョロキョロと辺りを見回した。


「あ」


 と、芽衣が声を上げ、部屋の天井の一角を指差す。


 その先を見ると、天井の隅にスピーカーが設置されており、そこから声が出ているようだった。


『あー……みなさん、集まっているでしょうか?』


 明らかにボイスチェンジャーか何かで処理されており、誰のものと分からなくなっている声。


「だ、誰だ?」


『……よし。集まっている、ってことにしましょう』


 声は俺の質問には応えずスピーカーの声はそのまま先を続けた。


『えー……それでは、皆さん。突然、このように、お集まり……というか集めたのは私なんだけど……していただき、まずは、ありがとうございます』


 異様に軽い調子の声は勝手な言葉を勝手に進めていく。


『お気づきの人もいると思いますが、みなさんはこの家から出ることは出来ませーん』


 無駄に間延びした語尾とともに、残酷な事実が告げられる。


「は、はぁ!? な、何を言っているんですの!? そんな……ふざけないでください!」


 急にそんなことを言われて怒ったのか、京極がスピーカーに向かって怒鳴る。


 しかし、京極の怒りなんぞは無視して、スピーカーは先を続ける。


『怒っている人もいると思いますが……まぁ、もちろん、永遠に出られないわけじゃないですよ? これはあくまでゲーム、ですから』


「ゲーム?」


 有栖川がその言葉に反応し、反芻するように尋ねる。


『そう! これは、北村幸一君のヒロインを決める、北村幸一君のためのゲームなので~す!』

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