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ハーレム・ゲーム  作者: 松戸京
3日目
29/82

動揺

「ちょっと! いつまで騒いで……え?」


 と、京極が部屋の扉を思いっきり開いて姿を表した。


 そしてすぐに床に寝そべっている二階堂の死体を見る。


 京極の顔が瞬時に歪む。


「え? あー……二階堂さん? えっと……どういうことですの?」


「死んだのよ」


 有栖川が落ち着きはらった声でそう言う。


「え……死んだ?」


「ええ。見なさい。二階堂さん、死んだのよ」


「なっ……ど、どういうことですの!? 説明しなさい!」


 半狂乱になりながら京極が怒鳴る。


 俺としてはむしろ、こっちが説明してもらいたいくらいだった。


 一体、これはなんだ?


 目の前の二階堂は完全に硬直している。


 死んだのだ。


 二階堂怜子は、死んだのだ。


 そりゃあ、確かに俺は二階堂を殺そうとした。


 だけど、ギリギリで踏みとどまった。


 芽衣の声でなんとか踏みとどまったわけだが。


 その時、明確にやっぱり人を殺すなんて簡単にできるものじゃない、ということがわかった。


 それなのに……死んだ。


 二階堂怜子は俺達の目の前で死んだのだ。


『はーい! みなさーん! 揃ってますかー!?』


 と、そんな状況の中、調子外れに要機な声が、いきなりスピーカーから聞こえてきた。

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