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魔女ぷりっ!?  作者: usa
3/30

3jewelry


どうしてもやっぱり納得がいかない!


可憐は腕組みをして考えた。


突然降ってきた(?)アクアマリンと名乗る少女。


真っ白な光。


それから数秒後には、すでに学校の中…。


「う~…む」

「何?考え事?頭でも打った?」


唸る可憐の顔をひょいと覗き込むのは、クラスメイトで可憐の親友の理香子。


「あんたが何か考えてるとか珍しいじゃん」

「うるさいな。私だって思考を働かせる時ぐらいあります!」


可憐は拗ねたようにいった。


理香子はけらけらと笑った。


可憐は時に、理香子が羨ましくなる。


常に明るくてはきはきした理香子は、女子だけでなく、男子からも相当な人気だ。


いつもクラスの中心にいて、しっかり者で、心優しい。


それだけじゃなく、容姿だってずば抜けている。


サラサラで少し茶色っぽい髪はサイドで束ねられている。


目も大きいし、鼻は高いし、唇とかピンク色で…。


正直、親友をコンプレックスに思ったこともある。


ルックス、性格、成績、スポーツ、なんでも完璧な理香子。


反対に可憐は?


名前は可愛らしく、これはじまんだ。


しかし他は?と聞かれると、可憐には何も答えられない。


小学校の頃にいわれたいいところといえば、「優しい」だけだった。


裏を返せば、他に何も褒めるところがないのだ。


うぅ、がっくりしてきた…。


「どうした?可憐」

「な…何でもない」


急に落ち込みだした可憐を、理香子は心配そうに見つめた。


「何かあったの?」

「ううん…。何もないよ」

「ほんとに?」


理香子の目が疑り深そうに光る。


「ほんとだってば」


可憐はそういうと、机から教科書を取り出した。


俯きつつ、ため息が漏れる。


その瞬間、机の中に入っていた教科書やノートがばらばらと落ちてきた。


「あっ」

「ヤバッ。大丈夫?」


可憐より先に、理香子が反応して拾ってくれた。


「あ、ありがと…」


どうして親友なのに、こんなに辛いんだろう。


私も一度でいいから、理香子みたいになりたいよ…。


『その願い、叶えてあげよっか?』

「…ほぇ?」



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