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F)ホームラン対決


 翔太の発言に貴裕がよってくる。


貴裕

『翔太が言ってたもう一人って、佐藤クンのこと?』


翔太

『そう。中学の大会の時に見かけて上手かったから誘ってるんだけど……。』

完全なウソを平然と言う翔太。


貴裕

『野球、上手いんだ……。上手いのになんでやんないの?』

上手いのに野球をしない昂一にイラっとしている。


昂一

『オレは別に上手でもないし、野球は辞めたの。』

ダルそうに話す。


貴裕

『野球ができる身体なのに何でやんないの?』


昂一

『そんなのオレの勝手だろう。てか、お前誰?』


貴裕

『中村貴裕。放課後、グランドに来い。オレと勝負して、オレが勝ったら野球部の数合せで入部してもらう。これでいいだろう、翔太。』

なぜイラっとしているかが分からないが貴裕の一言でとんでもないことになっている。


昂一

『なに熱くなっているのか分からねぇけど、オレが勝てば入部しなくていいならその勝負乗った。ただし、オレにメリットがないのが気に食わないから、オレが勝ったら学食5食分付けろよ。』


貴裕

『イイぜ。オレの勝ちに決まってるけどな。』

何か秘策があるのか対決が決定した。


翔太

『オイオイ。キミ達……オレを置いて話しを進めないでくれるかなぁ〜……。』

困りはてる翔太だった………。





 放課後のグラウンド。

野球部員達は昼休みに翔太からの連絡で昂一と貴裕の勝負のことは知っていた。


貴裕

『逃げずによく来たな。』


昂一

『勝ち試合を逃げるほど臆病じゃないんでね。』

対決前からピリピリしている。


大輔

『翔太。ちゃんとみんなには伝えたけど、どうなってんだ……。』

この発言で、翔太が先輩部員達に朝のやりとりを説明する。


『なるほどな。ただ、オレとしては中村に勝つヤツなら是非とも入部して欲しいがな。』

キャプテンらしいコメント。


昂一

『で、なんの勝負をするんだ?見たところ守備は上手そうじゃなさそうだから、バッティング勝負か?』

貴裕の体格を見ての発言。


貴裕

『それでもオレは構わないぜ。オレにハンデをくれたようなもんだがな。』


昂一

『それでいいよ。翔太が投手で10スイングで柵越えが多いほうな。』

見た目で言うと貴裕が断然有利な勝負を言う。


貴裕

『それでお前が納得するなら構わないぜ。』


大輔

『あいつ、バカなのか?』

昂一の勝負方法に疑問を持つ。


翔太

『でも、いい勝負になると思うよ。貴裕の実力をよく知らないけど………。』


『お前、昨日練習来なかったから知らないと思うけど、中村のヤツ、昨日の練習で柵越え連発だったぞ。』


翔太

『それなら尚更面白くなるよ。』

身震いするほどワクワクしている。





 対決スタート。

最初に貴裕が左打席に立った。

翔太が投げた初球。

ど真ん中やや高めをおもいっきり引っ張りファールになる。しかし、飛距離は十分。


大輔

『力み過ぎだぞ。リラックスしろ。』


2球目。

先ほどと同じコースの球。貴裕は打ち返しセンター方向に打球は伸びていきフェンスを越えた。これで、楽になったのかその後連発して合計6本放った。


そして次は昂一の番。昂一も左打席に立った。



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