表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/13

B)翔太の勧誘1

 時間は進み、放課後。グラウンドでは野球部員がキャッチボールをしていた。


純平

『キャプテン、今年の新入生多いから、新入部員、多いかな。』

福原(ふくはら) 純平(じゅんぺい)。2年生の16歳。右投げ右打ちで、ポジションはサード。


キャプテン・徹

『さぁな。とりあえず、夏の大会に出場できる人数は欲しいかな。』

波田(はた) (とおる)。一番星学園野球部、唯一の3年生。キャプテンをしている。右投げ右打ちで、ポジションはメインが捕手。膝に軽いケガを負っているため、現在はファーストを守っている。


悠一

『確かに。去年の秋は出場できなかったもんなぁ~。後、4人入部してくれればな。』

山村(やまむら) 悠一(ゆういち)。2年生の16歳。右投げ左打ちで、ポジションはセカンド。


『何で4人?3人入部すれば9人になって出場できるじゃん。』

山野(やまの) (ひろ)。2年生の16歳。左投げ左打ちで、ポジションは外野。悠一の山村と紘の山野で、『山山(やまやま)コンビ』と呼ばれることがある。


悠一

『夏が終わったら、波田さんが引退すんだから、8人になって今年の秋の大会も出られなくなるだろうが。』


『なるほどね。それに10人だと、ランコーの交代が少なくて済むしな。』

ランコー=ランナーコーチの略。


慎太郎

『もし、4人以上入部してきたらお前のポジションだな。』

浅川(あさかわ) 慎太郎(しんたろう)。2年生の16歳。右投げ右打ちで、ポジションは外野。


『今日からファーストの練習でもやろうかな。』

かなり、プラス思考な前向きな発言。


大輔

『やめとけ。普通に外野の練習に励め。それか、翔太にピッチングの指導でも受けて、投手でもしたらどうだ。』

(なか) 大輔(だいすけ)。2年生の16歳。右投げ左打ちで、ポジションは主に外野。内野も全てこなせる。


慎太郎

『それはいいな。このチーム、投手いないし。それに、左利きのメリット生かせるし。』


『バカなこと言ってないで、まじめにキャッチボールしろ。』

キャプテンからの注意で、無駄話しは終わった。





 そのころ、教室は……。

担任の津田の話しが長く、ようやく放課後を迎えた。


翔太

『はじめまして。オレ、松井翔太だけど、中村クンは、高校でも野球するの。』

翔太が貴裕に声をかけていた。


貴裕

『そのつもりだけど、松井クンも野球部希望?』

若干、嬉しそうに答える。


翔太

『そお。だから、一緒に見学行かない?それと、翔太でいいから。』


貴裕

『行く、行く。』


翔太

『よし。これで、あと一人。』

かなり嬉しそうに言う。


貴裕

『何があと一人なんだ?』

疑問を持つ。


翔太

『実は、ここの野球部、人数足りないんだ……。だから、先輩に最低二人連れて来いって、言われてるんだ……。』

翔太に命令した先輩と言うのは、大輔のことで、翔太の家と大輔の家は隣同士で、兄弟のように育った。


貴裕

『マジ……。あと一人、誰にする?』

翔太に協力する貴裕。


翔太

『実は、もう決まってんだよね。声をかけるヤツわ。』

ニヤリとする翔太。


貴裕

『誰?』


翔太

『ヒミツ。なんでこの学校にしたかも聞きたいし。それに、今日はもう帰ったみたいだし……。さぁ、話しはこの辺にしてグランド行こうぜ。』

その言葉を聞いて周りを見る貴裕だったが、結局分からなかった。

翔太の言う人物が気になったまま、グラウンドに二人で向かうのだった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ