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魔女戦記  作者: 好きな言葉はタナボタ
第4章

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第28話 こうして... ①

この世界の文明圏の90%は、タバサ連盟・ダナウェイ女王国・ツァオ王国という3つの大国が支配する。 3つのうち一番大きいのがダナウェイ女王国。 6つの州を支配する。


ゆえに、魔女王ダイアン・ダナウェイの死は世界に大きな影響を与える。 ハズキはソ連合を構成する4国1村に大急ぎで使いを出し、各代表をテツナンド城に招いた。


        ✩˖°⌖.꙳✩˖°⌖.꙳✩


テツナンド城の貴賓室に集まったのは総勢8名。 オリーブ村とワン女王国からは2人が出席。 テツナンド王国・ノシメハナ郡国・アイネズ女王国・マスハナ王国からは1人ずつだ。


ハズキがダイアンの死を伝えると、イナギリ・クルチアが挙手して発言を求めた。


「この機を逃してはなりません。 直ちにダナウェイ領に侵攻すべきです。 ディアマンテがダナウェイの死を知る前に」


ダナウェイ女王国の首都があるセキ州には、ディアマンテ女王国よりもソ連合が近い。 ディアマンテにはダイアン死亡の報せがまだ届いていまい。


クルチアは言葉を続ける。


「ダイアンの死を知ればナタリー・ディアマンテは軍を出し、我々ソ連合に従軍を要求します。 そうしてディアマンテに主導されてダナウェイに侵攻すれば、切り取った領土は全てディアマンテのもの。 我々が領土を増やすには、ソ連合が独自に軍を出すことが大切なのです」


ノシメハナ郡国の魔女王シドウ・サヤカが色めき立つ。


「急いで軍を出さなきゃ! ディアマンテから従軍の要請が届く前に」


しかしワン女王国の軍師トグス・オユンは慎重な姿勢を示す。


「ですが、ソ連合だけでダナウェイを倒すのは不可能です。 私たちはセガワ討伐で兵を損ない、魔女武将も失いました―」


オユンの視線は自然と、マスハナ王国の魔女王マーガレット・マリーゴールドへ向かう。 悄然しょうぜんと椅子に座るマーガレットは、武力値43・知力値68・魅力値57。 とうてい魔女王の器ではない。 セガワ討伐に参加したマスハナ王国の魔女王とその他1名が戦死し、留守居役るすいやくを務めていたマーガレットに魔女王の御鉢おはちが回ってきた。


オユンは言葉を続ける。


「現在、ソ連合の兵力は1万を割っています。 これに対しダナウェイ軍の兵力は公称20万。 魔女王死亡の混乱を突くにしても、我々には巨大過ぎる相手です」


懸念を示したオユンにクルチアは頷きかける。


「トグス殿の意見はごもっとも―」


そしてビッグニュースを投下。


「しかし先日、テツナンド王国はマキハタヤ傭兵隊と契約を結びました」


列席する魔女武将たちから一斉に驚きの声が漏れる。


「ほう!」「なんと」「あのマキハタヤ・マリカがテツナンド王国に...」


クルチアは自信を(みなぎ)らせる。


「かの名将の力をもってすれば、10倍の敵だろうと問題ではありません」


でも心の中では反省している。


(マキハタヤさんに聞かれたら、きっと叱られるわね。 マキハタヤさんの戦術的な手腕とダナウェイ女王国の分裂を頼みに、どれだけの敵と戦うかも不明なまま攻め込もうとしてる)


だが仕方ないのだ。 ディアマンテ女王国に搾取されるソ連合には敵国に自前の密偵を送り込む余裕はないし、この機を逃せばディアマンテとの実力差がさらに開く。 ソ連合存亡を賭すことになるが、単独で攻め込まねばならない。


居並ぶ諸将はクルチア以上に、マキハタヤ・マリカの実力を盲信している。


「確かに、マキハタヤ殿の力があれば可能でしょう」「マキハタヤ殿は20倍の敵を打ち破ったこともあるとか...」「いよいよ私たちの領土が増える時が来たのね」「ディアマンテの言いなりになるのもここまでよ!」


こうしてソ連合はダナウェイ女王国への侵攻を決議した。 この場にマリカがいれば、自分が過大評価されていると苦笑いしたに違いなかった。

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