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魔女戦記  作者: 好きな言葉はタナボタ
第4章

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第27話 テツナンド王国の一名将軍

テツナンド魔女王フジワラノ・ハズキのもとにも、サイバラ砦から封書が届いていた。 差出人はサイバラ砦の司令官スザンヌ・グッドウィルである。


届いた手紙を、ハズキはテツナンド城の執務室で読み始めた。 書中でグッドウィルは、戦力の補充が無事に砦に着いたと報告し、名将マキハタヤ・マリカの到来を喜び、さらに次のように述べていた。


『マキハタヤ傭兵隊の副隊長シュクガワ・マナミ殿が、ディアマンテ女王国のエメラルド将軍ベティー・パーカー殿と試合を行い、みごと勝利を収めました。 我が国の一名将軍がディアマンテ女王国の一名将軍に勝利したのは誠に結構なことでございます』


ハズキはスザンヌの文章に違和感を感じた。


(何か引っかかる。 どこが...?)


大急ぎで文章を読み直し、 違和感の原因に気づいた。 "一名将軍" がそれだ。


(っ! どうしてグッドウィル殿が知っているの? シュクガワ殿が一名将軍だと。 シュクガワ殿がトパーズ将軍なのは私とシュクガワ殿だけの秘密。 味方の武将にも内緒なのに。 一体どうして... どこから秘密が漏れたの?)


マナミから漏れた。 盛大に漏れた。


(シュクガワ殿が秘密武将だと知るのがグッドウィル殿だけじゃないなら? もしもディアマンテの魔女にまで知られたら? シュクガワ殿をディアマンテに取られてしまう)


ハズキは広げた手紙を両手で持ったまま硬直する。


(グッドウィル殿に確認しなくては。 シュクガワ殿の正体を誰から聞いたのか。 グッドウィル殿以外に誰がシュクガワ殿の正体を知っているのか)


手紙を書く準備をノロノロと始めたとき、部屋の戸がノックされた。


「どうぞ」


招きに応じて役人が入ってきて、開口一番ハズキに大事件を告げた。


「ダナウェイ女王国の魔女王ダイアン・ダナウェイが死亡しました」

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