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魔女戦記  作者: 好きな言葉はタナボタ
第3章

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第21話 砦のお茶会③

ベティーは不機嫌な顔でテーブルに置いた右手の人差し指をトントンと打ち付けながら、マナミの一問一答を聞いていた。 取るに足りぬ傭兵だと侮っていたマナミに思いがけず反抗された挙句あげく、テツナンド王国のトパーズ将軍だと判明。 胸中が穏やかでない。 どうにかしてマナミをこき下ろしたい。


一問一答の間隙かんげきに、ベティーはさり気なさを装い発言を滑り込ませる。


「それにしても、テツナンドの魔女王は何を考えてんのかね。 魔女武将の経験すらない半人前を一名いちめい将軍に据えるなんて。 妙なのを一名将軍にされると、タバサ連盟が舐められるよね。 そう思わない?」


灰色の瞳で座を見回すベティーに、魔女たちは頷き返す。 本心から頷く者も少なくない。 一名将軍が弱いと、その所属する組織も弱いと思われる。 一名将軍は組織の看板なのだ。


マナミは自分が悪く言われていると理解し、剣呑けんのんな声と表情で応じる。


「"妙なの" って私のことか?」 アァン?


マナミの反応に、ベティーの顔が険しくなる。 やっぱりこいつ生意気! 半人前のクセに、その態度は何?


「そうだけど? 文句あんの?」


視線で屈服させようと(にら)みつけるベティーを、マナミは真っ向から睨み返す。


「おうよ!」


ベティーはマナミを睨む力を強める。


「あんた面白いねぇ、半人前が私に盾突たてつこうっての?」


数多(あまた)の魔女をビビらせてきたベティーの眼光はしかし、マナミに通じなかった。


「てやんでぃ! テメエが私に盾突いてんだろが!」


ベティーの声が一段と大きくなる。


「はぁっ? 私があんたに楯突くわけないし!」


「こっちこそあり得ねえよ。 テ・メ・エ・が! 私に盾突いてんの!」


マナミとベティーは自分こそが "楯突かれる" 側だと主張して争った。 それはつまり、どちらが格上かという争い。 だが2人とも知力値が30台と低く、自分たちが何を争っているか明確に認識できずにいる。 相手に "楯突いた" と言われることに漠然ばくぜんと、それでいて激しく、腹を立てている。


        ✩˖°⌖.꙳✩˖°⌖.꙳✩


なごやかであるべきお茶会の場で憎しみ合うマナミとベティーを見て、スザンヌが言い出した。


「では、お二人で試合をして、どちらが楯突いているか明らかにしては?」


醜い争いを終わらせたい。 そしてトパーズ将軍シュクガワ・マナミの実力を確認したい。 ベティーにあっさり敗北するようなら、マナミを一名将軍に任じた魔女王フジワラノ・ハズキに翻意(ほんい)を迫る。 一名将軍は国の威信を背負う存在。 弱いと国が舐められる。 それに、小国ゆえ資金力が弱いテツナンド王国だから、さして強くもない一武将に年額100億モンヌもの大金を支払えない。 100億モンヌの武将は本当に強くなくてはならないのだ。 例えば、オリーブ村の領主ガブリエラ・ハニーゴールドのように


血気にはやるマナミとベティーは二人してスザンヌの提案に飛びつき、試合をすることになった。

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