表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔女戦記  作者: 好きな言葉はタナボタ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/18

第1話 セガワ・アイコは生かして捕らえよ

12人の魔法研究者が知識を持ち寄り、ハーフ・アンデッド(半不死者)化の秘術を開発した。 12人のうちハーフ・アンデッド化に成功したのは、女性ばかり3人。 "一定量以上の魔力を有する女性" がハーフ・アンデッド化の条件だった。 女性に限定なので、この秘術は『魔女化の秘法』と呼ばれた。


それから1千年が経過した―

ディアマンテ女王国の魔女王ナタリー・ディアマンテは一段高い台の上から、甲冑姿で居並ぶ魔女武将たちを見下ろす。 黒髪黒目の魔女だ。 小柄で()せており、刺々(とげとげ)しい雰囲気を(まと)う。 外見は20代だが実年齢は軽く700才を超す。


「先陣はフジワラノ殿にお任せする」


ソ連合の盟主にしてテツナンド王国の魔女王であるフジワラノ・ハズキは、沈んだ声で返答する。


「承知しました」


またか、と思う。 いつもの手口だ。 ナタリーは戦のたびに属国に先陣を務めさせる。 口実を設けてディアマンテ本隊の参戦を遅らせ、属国に兵力の損耗を強いる。 属国の国力を削ぐための企みと分かっていても、逆らえはしない。


今回は戦いたくない理由がもう1つある。 この(いくさ)の敵はセガワ王国。 テツナンド王国と同じくディアマンテ女王国の属国だったが、支配国であるディアマンテの搾取に耐えきれず離反した。 その討伐が今回の戦だ。 セガワ王国の魔女王セガワ・アイコとハズキは魔女学校からの付き合いだ。 ハズキは今日、500年来の友人に槍を向ける。


ナタリーは言い添える。


「敵の主将セガワ・アイコは必ず生かして捕らえなさい」


「必ずですか?」


生かして捕らえるのは殺すより難しい。 味方の犠牲が増える。 戦場で討ち取ればいいではないか。


「必ずよ」


ナタリーに恐ろしい目で睨みつけられ、ハズキは戦慄(せんりつ)する。


(ディアマンテ殿はアイちゃんに、討ち死によりも恐ろしい無残な死を与えるつもりでは...?)

本作のモチーフ: おジャ魔女どれみ X 戦国SLG

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ