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第7章:星の学舎へ帰る

3. 星のほしのはし


~星の学舎と地上をつなぐ、不思議な橋~

◆ 旅の終わり、そして新たな始まり


マフィン家族との別れを惜しみながらも、Sayoとヒポリウスは静かに街を歩いていた。


「ねぇ、ヒポリウス。マフィン家族、旅に出ちゃったね。」


Sayoは少し寂しそうに空を見上げる。

しかし、ヒポリウスは静かに微笑みながら、言った。


「ふふ…旅とは、そういうものじゃ。別れがあるからこそ、再会は喜びとなる。」


「…そっか。」


Sayoは小さく頷き、もう一度空を見上げる。

夕暮れの空には、星の学舎へと続く 「星の橋」 が、うっすらと輝き始めていた。


「じゃあ、そろそろ帰ろっか。」


「うむ、星の学舎がわしらを待っておる。」


◆ 星の橋を渡る


Sayoとヒポリウスは、静かに**「星の橋」** を歩く。

この橋は、学びを終えた者を迎え入れ、また新たな探求へと導く道。


夜風が優しく吹き抜け、Sayoの髪がふわりと揺れる。


「ねぇ、ヒポリウス。今回の旅で、いろんなことが分かったよ。」


「ほほう…それは良きことじゃ。どんなことが分かったのじゃ?」


Sayoは少し考えてから、ゆっくりと答えた。


「知ることって、ただの『答え』をもらうことじゃないんだなって。」

「自分で体験して、納得して、はじめて『知る』って言えるんだって思った。」


ヒポリウスは、満足そうに微笑みながら頷いた。


「ふむ…それは、実に良き学びじゃな。」


Sayoは歩きながら、小さく笑った。

「でもね、知れば知るほど、また『なんで?』って思うことが増えちゃったんだよね。」


ヒポリウスはゆっくりと紅茶をすすり、静かに言った。


「ふふふ…それこそが、『知恵の道』じゃよ。」

「知れば知るほど、新たな問いが生まれる。だからこそ、学びに終わりはないのじゃ。」


Sayoは「なるほど!」と頷きながら、にっこりと笑う。

「じゃあ、私たちの旅は、まだまだ続くってことだね!」


「うむ。その通りじゃ。」


こうして、二人は星の橋を渡り、学びの地・星の学舎へと帰っていく――。



◆ あとがき


『ヒポリウスとSayoの魔法の時間』を最後まで読んでくださり、ありがとうございます。


この物語は、「知ること」の楽しさ、「体験すること」の大切さ、そして「想いが生む奇跡」をテーマにしています。

好奇心旺盛なSayoと、知識豊富なヒポリウス。

彼らが旅を通して出会い、学び合いながら絆を深めていく様子を、あたたかく描きたいと思いました。


そして、旅の途中で出会ったマフィン家族。

彼らは「手作りの魔法」の象徴であり、「想いを込めること」の大切さを教えてくれる存在でした。

Sayoとヒポリウスが彼らと触れ合うことで、「知る」ことが単なる知識ではなく、体験や心の動きとともに深まるものであることを実感していきます。


旅の終わりは、また新たな旅の始まり。

マフィン家族は自分たちの役目を果たすために新たな旅へ。

Sayoとヒポリウスも、学舎へ戻りながら、新たな問いを抱きます。

知ることに終わりはなく、だからこそ、また次の「魔法の時間」が始まるのです。


「ねぇ、ヒポリウス。次はどこに行く?」

「ふふふ…Sayoよ、わしらの旅は、まだまだ続くのじゃよ。」


物語の幕は一度下りますが、Sayoとヒポリウスの世界には、まだまだたくさんの不思議が広がっています。

彼らの次なる冒険が、どこへ続くのか…それはまた、別の機会に。


ここまで読んでくださった皆さまに、心からの感謝を込めて。

またどこかで、お会いしましょう。


―― 終わり、そして始まり。

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