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4話ダンジョン

新発見のダンジョンの中は、ゼルセオスが作り出していた洞窟とは少し異なり、魔鉱石などの光を放つ鉱石によって、照らされていた。


松明もいらないくらいにだ。


敵と対峙しても、とても戦いやすい場所だ。


外見も洞穴みたいな感じだったのだが、しっかり中はダンジョンらしいダンジョンである。


だが、いくつか難点は存在する。


まずは、ゼルセオスの洞窟は1本通行の場所はあったが、広さがあった。


だから、大釜も比較的振るいやすかった。


のだが、このダンジョンはゼルセオスの洞窟と違い、広さがない。


変に大鎌を振るおうとすると、天上にぶつかってしまうくらいには狭い。


俺の唯一の近接武器なため、少し封じられたのは痛手だ。


フレア・ベレトに関しても、火を扱う武器であるため、下手にこの狭い空間では使えないか。


それに、このダンジョン少しづつではあるが俺の魔力を外から吸っていやがる。


あの町の並の冒険者なら、すぐ魔力枯渇を引き起こすレベルの速さだ。


耐性のある俺やシノには、魔力回復もあるため、ほぼ無傷なもののようだが。


それに俺らからすれば、ゼルセオスの作った洞窟の魔力四散効果効果よりは余程優しさがあるように思う。


魔力四散は吸収よりよほど厄介だった。


最上位モンスター相手を、普通の中級魔法ごときで倒せるわけは無い。


だが、最上級魔法を使うとなると、普通の倍の魔力は使わないとまともに発現しないのだから厄介だった。


余計に魔力も体力も消耗されていた。


だからか、このダンジョンの特性は正直、なんとも思わないのだ。


「このダンジョン、強い魔物はいそうか?シノ。」


「……ダンジョン内の魔力密度的には、ゼルセオスの作っていた地下ダンジョンと同じくらいある。だから、あそこにいた魔物と同レベルか、それ以上の魔物がいる可能性は大きい。でも、以前みたいな苦戦を強いられることは少ないかもしれない。魔力も吸収があるとはいえ、ないようなものだし、レベルも以前とは比べ物にならないくらいに上がってる。今のナナなら、浅い階層のボスくらいなら何とかなるはず。」


「そうか。なら、ガンガン進むとするか。」


そうして、武器を構えて走り出す。


バッシブスキルに関しては全て発現させているため、浅い階層程度なら罠を気にせず進めるだろう。


もし仮に何かあったとしても、真っ向から叩き潰すだけだ。


そんな感じで、ダンジョンの中を疾走していく。


右へ左へとかなり複雑な構造になっているようだ。


シノが、正しい道を探知して、後ろから指示を的確に出していく。


「次を右。曲がったらそのまままっすぐ突き進んで。その先に魔物がかなり溜まってると思う。」


「ほぅ……。ダンジョンにしては結構異質だな。そんなに1部にたまることなんてそうそうあるか?。」


「ううん。かなり珍しい。多分、溜まるような物があるんだと思う。ダンジョンの魔物が集まるもの……魔力を帯びた何かがある。」


「その何かってのは一体なんなんだろうな。気になるじゃねーか。」


走るスピードを一気にあげる。


そうして少し。


今までとは違う開けた通路に着いた。


とりあえず、1度ひっそりとその先を除く。


同時に目に入ったのは、白い毛に覆われた生き物。


目は血のように赤く、人間の2倍近くはあるんじゃないかという巨体。


ゴリラのような形をした魔物だった。


「あれは、ブラッドマウンテンの群れ。魔物の中でもかなり気性が荒い。魔力の流れを見るのが上手いから奇襲攻撃なんかも効きにくい。」


「ブラッドマウンテンか。一応は上位のモンスターってところか?〝鑑定〟」


ブラッドマウンテン Lv206(上位)

体力 685246.0


攻撃力 1024652.0


防御力 110000.0


素早さ421567.0


魔力248531.0


魔法防御力 110952.0


スキル/バッシブスキル

筋力(上級)、雄叫び(上級)、思念伝達(中級)、土魔法(上級)、血液魔法(中級)


魔法/特技

土魔法の上級まで扱える。

血液魔法の中級までを扱える。


固有スキル

筋力増強


固有魔法

なし。


上級程度ならこんなものか。


だが、これだけ群れの数がいるならそれを統率するボスがいてもいいと思うんだが……まぁいいか。


潰せば出てくるだろう。


「まぁ、情報は見れたし親玉以外はさほど驚異でもなさそうだな。……殲滅の時間だ。来い!〝神千切〟」


そう声を出すと、俺の目の前に魔法陣が現れ、雷とともに大きな狼が出現する。


白い毛並みに、雷を纏わせた大きな獣。


「よぅ、神千切。調子はどうだ?」


そう声をかけると、神千切は俺の方に向き直り、大きな舌で俺の顔を舐め始める。


「うわっぷ?!おま、ちょ、やめ……。」


ぺろぺろと嬉しそうに舐めながらしっぽを振る姿は、大きさはともかく飼い犬のそれである。


にしてもこいつ、また大きくなったか?


以前見た時はもう一回り小さかったような気がするが……。


それに魔力量もまた少し増えたような気もする。


試しにシノに聞いてみる。


「なぁ、シノ。こいつ少しまた大きくなった気がしないか?」


すると、シノが神千切をじっと見てコクリと頷いた。


「多分進化したんだと思う。ナナがテイムしたことで条件を達成したのかも。」


「条件?」


「うん。テイムモンスターはある程度の条件を達成することで進化させることが出来る。スキルと同じようなものだと考えてくれれば、わかりやすいと思う。スキルも進化させるには、その条件を達成するのが基本。例えば、本人の適正レベルとか。だから、条件さえ達成していれば、勝手に進化している。」


「なるほどな。だから、こいつも種族として強くなったわけか。」


「うん。でもひとつ違うことは、スキルは勝手に進化するものだけれど、テイムモンスターはそのテイムモンスターの意志によって進化して、テイムモンスターのなりたい進化の方向性に向かって進んでいく。神千切の場合は属性をそのままに、前の方向性に向けてそのまま進化した。だから、大きさとちょっとした模様が違えど、ほぼ前の姿のまま強くなってる。」


シノの言うように魔力量も、風格も前のそれとは違っているのはすぐにわかった。


明らかにレベルも上がっているのはステータスを見なくてもわかる。


だが、俺のテイムモンスターとしてはまだ足りない。


このダンジョンでは、こいつを常に召喚したまま、効率良くLvをあげていくか。


……と、思ったがひとつ気になることを思い出した。


もし、シノの言うように進化が可能なのだとすれば……。


「なぁ、シノ。俺のスキル欄にあるスキルについてなんだが……。」


言いかけた瞬間だった。


俺らが隠れていた壁が突然に、破壊される。


同時にブラッドマウンテンの拳が、俺の眼前を通った。


かなりスレスレで避けた為に、さすがの俺もヒヤッとした。


「ぐるる……。」


「ビビったじゃねーか……このクソザルが……!」


思い切り、ブラッドマウンテンの顔面を殴り飛ばす。


その威力で、ブラッドマウンテンの顔面が見事に破裂した。


肉片が周りに飛び散る。


「ちっ……汚ぇな。」


にしても、ただの召喚でもバレるか……。


いや、違うか?


神千切を召喚したのにも魔力は消費したが、それ以上にこいつの存在に気づいたってところか?


勘もいいヤツらだ。


「先にこいつらの殲滅をしないと話もできなさそうだな。」


「うん。話し合いはいつでも出来る。先に片付けよう。いけ、神千切。」


「ガァっ!!」


俺の号令と共に神千切が駆け出して、次々にブラッドマウンテンの頭を噛み砕いていく。


シノと俺は、神千切を援護するように周りのブラッドマウンテンを撃ち抜いていった。


一体でもかなりの殲滅力だが、これは2体いればもっと高まりそうだ。


「〝スキル発動、火竜の魂〟」


俺の体が少し淡く光、目の前を大きな炎が視界を包み込んだ。


少しして、四散した炎の中から赤い竜が出現する。


「お前もいけ!」


「ギャウ!」


火竜がブラッドマウンテンの群れに突っ込んでいく。


そこからは更にブラッドマウンテンの量が減っていった。


ブラッドマウンテンは阿鼻叫喚である。


さすがに脅威を悟ったのか、数匹のブラッドマウンテンがちらほら逃げ始めようとする。


そんなこと許すはずもないが。


逃げようとするやつを援護しながら、撃ち抜く。


「俺から逃げようとは、馬鹿なことを考える。逃がすわけないだろうに。」


まぁもし仮にこの場から逃げたとしても、どうせこの階層にいる限り逃げられないしな。


とはいえ、ここまで楽に倒せると味気がない。


上級モンスターと言うなら、もう少し倒しがいというものが俺は欲しい。


作業のように倒していくのも楽ではあるからいいのだがな。


どうせなら、ダンジョン潜入初めは大物をしとめたいものだ。


そうして、最後の1匹を撃ち抜き、戦闘はあっけなく終了した。


神千切と赤龍が戻ってくる。


「さて、ここからはどうする。俺としてはさっきの聞きそびれたことも聞きたいから、1度ここらで休息というのもありなんだが。」


「……そうもいかない、ナナ。多分、親玉が来る。あの奥から。」


「ほぅ?真打の登場か。」


前に視線を送る。


すると、明らかに先程の猿共とは違う雰囲気が通路の奥の方から伝わってきた。


なるほど、これが親玉か。


「……でかいな。」


目の前に現れたのは、神千切や赤龍が比較にならないほどの巨体を持った白いゴリラ。


「〝解析〟」


ブラッディ・ドスマウンテン Lv700(最上級)


体力 952463.0


攻撃力 853682.0


防御力 1085396.0


素早さ 752139.0


魔力 527598.0


魔法防御力 986524.0


スキル/バッシブスキル

筋力(最上級)、闘獣の本能(最上級)、魔力自然回復(中級)、真っ向勝負(最上級)、金剛(最上級)、耐久(最上級)、舞妓生義(最上級)、ダメージカウンター(中級)、狂戦士(最上級)、グロウパワー(最上級)、ジャイアントキリング(最上級)、仲間召喚(最上級)、火魔法(上級)、森林魔法(最上級)、土魔法(最上級)、木魔法(最上級)、獣拳術(最上級)


魔法/技能

火魔法の上級までを扱える。

森林魔法、土魔法、木魔法の最上級までを扱える。

獣拳術の最上級まで扱える。


大森林(最上級)……森林魔法を通して作られたオリジナル魔法。自然の生命力を自分に分け与え、体力を回復、後にステータスを急激に上昇させる。

牙獣突(最上級)……目の前の敵に突進していく獣拳術のオリジナル技能。


固有スキル

鉄壁


固有技能

グランドアッパー


今まで見た最上級モンスターの中では、割と控えめなステータスだ。


だが、レベル700で100万を超える防御力を持っている点は、さすが最上級モンスターだ。


しかも、スキルの中にはダメージカウンターというスキルもある。


攻撃力の高い技を使えば、それを倍で返される可能性があるのも本当に厄介な野郎である。


「かなり耐久よりのモンスターのよう。大森林っていう魔法もあるから削りきるのは容易なことではなさそう。」


「そうだな。まぁだが、やるしかないだろう。相手はもう既にやる気なんだしな。」


ショットガンを前で構えて、ブラッディドスマウンテンを見る。


2つ目のダンジョン探索。


俄然、萌えてくるじゃねーか!


そうして俺は、ブラッディドスマウンテンが動くと同時に、ショットガンの引き金引くのだった。

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