表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/45

第12話 どんな勝ち方でも勝ちは勝ちだ!

下に着地するや否や、探知スキルを発動する。


近くに魔物はいない、か。


どーせなら居てくれた方が、武器の性能を確かめるのにも良かったんだが、残念だ。


構えるのをやめて、肩に大鎌をかける。


ふむ、にしても広い空間だ。


大型の魔物でも余裕で暴れられるくらいだな。


「ナナ、いつここの魔物は襲ってくるか分からない。ナナと私の探知スキルがあってしても、それを潜り抜けてくる魔物もいる。気をつけて。」


「わぁってるよ、んな事は。」


大型をショットガンに変化させて、いつでも撃てる準備を整える。


シノは左手を近未来風の剣に変えた。


初めてシノが機械っぽく見えた気がする。


初めに会った時は実に生々しいものだから、機械というのが嘘なのではないかと疑っていたが、これを見てしまうと実感してしまう。


この世界の人工知能ってのはこんなに進歩しているのな。


人間の街なんかに行ったら、どんなことになってんのか少し楽しみになってきた。


未知というのはこんなにも心を躍らせてくれるのだから退屈しない。


「……お、来たな。」


探知スキルに反応があった。


目の前にある暗い道から五体くらいが勢いよく迫ってきていた。


「多分この気配、最上級モンスター。かなり強い。」


「レベルにしてどのくらいだ。」


「だいたい…800後半から900前後だと思う。」


「まぁ、倒せなくもないレベルだな。ただこのモンスター群れで動くタイプか。俺が前方三体をやる。シノ今回はあとの2体任せた。」


シノは首を縦に振る。


瞬間だった。


奥の方から何かが飛来してくる。


あれは、魔法か?


「〝ウインドスラッシュ〟!」


三本の小さめな風の刃を飛ばして、相殺しようとする。


だが、それは俺の魔法を消し飛ばした。


んな、バカな!


「っ!ディクシオン!」


ショットガンが大盾に変化する。


そのまま前に構えて、飛んできた攻撃全てを防ぎきった。


「あぶねぇな、ったく。」


魔法を消し飛ばす魔法とか見た事ねーぞ、クソッタレ。


「グルルル……。」


暗い洞窟の先から20もの赤い目がこちらを見ている。


あれが今回の相手か……。


「どんな形してんのか、姿を見せろ!」


ひとつの鉱石を異空間から取り出し、投げつけた。


刹那、強い光が瞬く。


少し黄色がかった白い毛並み、顔には4つの目が付いていて、どれも鋭い眼光をしている狼型のモンスターがそこにはいた。


「なるほど……俺は見た事がないタイプのやつか。シノ、あのモンスターのこと何か知らないか。」


「あれは神千切(かみちぎり)。最上級モンスターで、群れで行動している。神千切の群れの中には必ず中心となるリーダー格がいるはず。今回はそれが見えない。奥にいるかも。」


「了解。なら、出てくるまで痛めつけてじゃねぇの!」


大盾をショットガンに変えて、走り出す。


同時に神千切の群れも俺の方に走り出してきた。


「これでも食らってろ!〝グラビティ・ルベナスト〟!」


ズズン!と上からの超重力が神千切1匹を襲う。


デストロイ・ワームやフレドリリスと違い俺の魔法が通るようだ。


「ふん、ぬるいな。まずは1匹だ。」


ガウン!という発砲音と共に鮮血が瞬いた。


残り2匹。


両側に俺を挟み込むようにして立つ2体の神千切。


「くくく…おもしれぇな。」


ジリジリと感じる緊張感。


その中で先に動いたのは、俺だった。


「シノ!結界張って堪えろ!!」


ショットガンをフレア・ベレトに変えて片方の神千切に向けた。


「死ね!この犬共が!!」


フレア・ベレトの内包魔力を使用して、引き金を引けば、クロトニウムで4段階強化された火が銃口から吹き出した。


「ガゥ?!」


「避けれるもんなら、避けてみな。」


瞬間に洞窟の中を火が包み込んだ。


その中で神千切が塵になるのが見える。


凄まじい火力だ。


これなら、ゼルセオスにも効きそうだな。


ディクシオンも奴らの攻撃を問題なく、四散し防いだ。


武器のコンディションは問題ないようだ。


だが、失敗したな。


あのレベルのモンスターにこれをつかったせいで、喰う前に消してしまった。


残念だ。


「さて、失敗してしまったものはもう仕方ないか。本命を狩る。」


暗い洞窟の先から溢れてくる殺気。


どうやら、神千切の群れのボスが大激怒しているようだ。


俺を殺気だけで射殺さんとしている。


と、隣から頬をふくらませたシノが顔を覗かせてきた。


「あまりに突然な範囲攻撃すぎる。ああいうことをするなら、もう少し事前に言ってくれると助かる。」


「すまんな。緊急事態だったんだ。」


「嘘。すごい笑ってたの私は聞いてた。」


あの爆発があったのに俺の声を正確に聞いていたのか……無駄に耳がよすぎる。


「ま、まぁ終わり良ければ全てよしってな?」


「……今度から気をつけてくれればいい。」


めっちゃ不服そうな顔しながら、そういうシノ。


納得していないが、俺になんと言おうと誤魔化されることを理解したらしい。


その反応は正解である。


俺自身全く反省はしていないしな。


する気もない。


だって俺悪くないもん。


「そんなことより、来るぞ。本命だ。」


「私にとったらそんなことじゃない問題……。」


最後まで文句を垂れながら、戦闘態勢を整えるシノ。


だいぶ根に持っているらしい。


仕方がないから、あとで何か詫びでも用意しておくか。


「ゴァァア!」


刹那、暗い洞窟の先から強い光が発せられる。


「ナナ、身を守って!」


「!。わかってらァ!ディクシオン!」


大盾を前に出して、体全体を守る。


同時に強い衝撃が俺の手に伝わってきた。


「づぁぁあ…!」


何らかの魔法のはずだが、魔力四散だけでは完全に衝撃を殺しきれない質量の攻撃か。


腕が痺れてきた…。


防ぎ切れるか?


いや、防ぎ切る。


これを防ぎきって、やつを狩る!


「おらァァァァ!」


魔力をさらに込めて大盾の強度を上げていく。


そうして少し。


衝撃が和らぎ、攻撃がやんだ。


何とか防ぎきったか。


だが、この隙を逃したらダメだ!


「〝ウインド・ストライク〟!!」


大盾を大鎌に変えて、風魔法を打ち出す。


着弾と同時にドガァァアン!という轟音が鳴り響く。


「シノ!援護を頼む!」


「わかった!」


声をかけ、一気にその中に突っ込んでいく。


最中、攻撃が飛んでくるがシノの見事な援護により攻撃を受けない。


「ふん、観念して俺にその首捧げろ!」


重力魔法をかけて、大鎌を大きく振り下ろす。


が、その時だった。


その振りより早く、俺の腹を何かが切り裂き吹き飛ばした。


「なっ…がはっ?!」


「!。ナナ!」


3、4回バウンドして停止する。


何が起きた?


何も見えなかった。


腹を切り裂かれている、だと?


俺が視認できない速度とか化け物じみてやがる。


「ナナ、今治癒魔法かける。」


駆けつけてきたシノに静止をかける。


「いい。俺には再生スキルがあるからな。そんなことよりも、やつの攻撃速度が異常だ。重力魔法をかけて振り下ろす速度をあげたのにも関わらず、軽く速度を超えてきやがった。」


「ん。見てた。あの神千切、多分歴戦個体かも。普通の神千切はあんな速度は出ないさすがに。」


「だろうな。なんならさっき戦ったから、そこら辺は理解してる。」


「…私が1度戦ってみようと思う。もちろん、トドメはナナのもの。スムーズにレベルを上げるならその方がいい。」


「わかった。その提案に賛成だ。」


そう返事を返せば、シノはすくりと立ち上がり右手を前へ突き出した。


「〝大型チャージリボルバー式ライフル・リベレーションズ・オブ・マキナ〟」


瞬く間に右手は大型のライフル銃へと変化を遂げた。


「散って。」


次の瞬間にものすごい轟音が鳴り響いた。


発砲をするだけでこの轟音か…?!


なんつー威力してやがんだ?!


「……!。防がれた。まさか、魔力障壁を出せるなんて考えてなかった。」


前を見れば、シノの言う通り魔力障壁が展開されているのがわかった。


あの一撃を防ぐほど硬い魔力障壁。


今の俺ではあの障壁をぶち壊すのは難しそうだ。


「お前は壊せそうか。あの障壁。」


「分からない。でも、多分あの障壁は前に集中させて守っただけ。だから、壊せないことは無いと思う。」


そう小声で喋っていれば、煙の中からズシンズシンと思い足音が響く。


少しして、煙の中から普通の神千切とは違う神千切が姿を現した。


通常よりも大きく、獰猛さが溢れ出ている。


なるほどな。


たしかに、この存在感は神千切の中のボスと言っても間違いない。


ほかのとは桁違いだ。


試しに、解析者を使用した。


神千切 Lv1575 「最上級モンスター」「歴戦個体」

h 1587425.0

s 998952.0

v 752435.0

a 2257521.0

m 1258742.0

mv 999865.0


スキル・バッシブスキル

雷光「最上位」、超加速「最上位」、持久「上級」、耐久「上級」、魔力強化「上級」、HP吸収「最上位」、気配感知「最上位」、危険感知「上級」、防御アップ「上級」、魔法強化「上級」、物理強化「上級」、AGL強化「最上位」、毒耐性「上級」、炎耐性「中級」、風耐性「上級」、麻痺無効「最上位」、棘「上級」、逆鱗「最上位」、縮地「上級」、神狼覇気「最上位」、魔力流動「上級」、回避能力向上「上級」、破壊力強化「中級」、魔力視「上級」、緑神竜の加護「下級」、風魔法の上級、光魔法の極み、音魔法の極み、古代魔法


魔法・技能

風、光、音魔法の最上級までと新たに作り出すことが可能。

古代魔法「イムルカンナム」、「天威雷撃」


固有スキル

神威


固有魔法・技能

神速


「ガァウ!」


突然、神千切が吠えたかと思えば、ガアン!という金属がぶつかるような音が響く。


「まさか音の魔法まで使えるなんて…」


何とか、防ぎ切りながらシノがそんなことを言った。


今の吠えが音の魔法だったのか。


そんな魔法まであるとはな。


この世界の魔法という概念は、どこまで広がっているんだ?いったい。


「ナナ。私が前線で戦う。だから、どこかに隠れていて欲しい。1人でやらせるには、今のナナには荷が重い気がする。」


「たしかに、その通りだな。だが、俺もやる。レベルだけ上がったって戦闘面の技術がなけりゃ意味なんてないからな。足は引っ張らねぇから大丈夫だ。俺に何があっても気にするな。」


その場で立ち上がり、アーティファクトの形をショットガンへと変更した。


そんな俺を無言で見たあと、戦闘態勢に入るシノ。


瞬間に隣にいたシノが消えた。


正確に言えば、俺の視認できない速度で神千切に急接近したのだ。


目の前で火花が散れば、一瞬のうちに何十回もの金属音が鳴り響く。


あれがシノの力か。


恐らく、相手を弱らせるために手加減していることを考慮すると、まだまだ実力は上だ。


…そう考えると、もしかしたらこういうことも可能なんじゃ…。


さっそくスキルを発動して新たなスキルを作り出す。


これが成功すれば、新たな戦闘パターンが追加される。


そうして少し。


「よし。」


スキルが作り終えた。


あとはもうひとつやることが出来れば、準備は完了だ。


と、丁度その時、戦闘で弾かれたのかシノが、俺の真横に着地した。


「さすがに早い。歴戦個体の神千切だけはある。弱らせるのが少し難しい。」


「お前の強さで弱らせるのが難しいのか。たしかにさすが歴戦個体だ。強いな。だが、もういいぞ。あとは俺に任せろ。」


「?。何をするつもり?」


ニヤリと口角を三日月のようにあげて、神千切を見やる。


すると、俺の顔を見たからか、神千切が少し後ろにたじろいだような気がした。


「どうした、神千切。来いよ。」


ショットガンの銃口を神千切に向けて、煽る。


すると、それに怒ったのか身を低くして構え始める。


俺もそれと同じようにして、片目を閉じた。


その瞬間だった。


突然、地面に大穴が空いた。


「?!」


いきなりの出来事すぎて、神千切が何事?!というかのような顔をしていた。


俺はそれを口を裂くように笑いながら見ている。


そして、言い放つ。


「特別深く落とし穴を作ってやったぞ。オマケに重力魔法と魔力四散用にブライ鉱石をばらまいておいたから抜けられんだろう?存分にそこに落ちてくれ。」


「うゎー…」


声のした方を見れば、シノがすごいジト目で俺の事を見ている。


何か悪い事をしただろうか。


「どうしたよ。これで楽に勝てるだろう。」


「いや、んー…えげつない、と思っただけ。あそこでまさか落とし穴に落とすとは思わなかったし、要はこの穴の中にとにかく攻撃を仕掛けろということ。しかも、出られないように丁寧に棘まで作られてる…。」


「シノ覚えておけ。どんな勝ち方でも勝ちは勝ちだ。そう、それがたとえ、インチキであっても結局のところ勝ってしまえば、こちらのものなんだ。正々堂々となんてやってられん。無駄だ。その時間があればもっと効率的に強くなれる。くくく、馬鹿で助かったよ。」


「……ナナは悪魔よりも悪魔してる。」


「なんてこと言いやがるんだ、お前は。俺ほど優しい奴はいねーぞ。この世の誰と比べても。」


なんて軽口を叩きながら、大穴の真下向けてショットガンを発砲していく。


リロードしては撃って、リロードしては撃って。


何度も何度も乾いた発砲音が鳴り響く。


「ほら、さっさと弱れ。諦めろ。勝ち目はねーぞー。」


何発か撃ち込んでいるにも関わらず、全く穴の底で弱る気配のない魔力。


しぶといな。


こういう時は、こいつを使ってみるか。


「〝魔力加速式ショットガンライフル・オルニクス〟」


そうして出てきたのは、2足の立てるものが着いた銃口の少し大きいショットガンのようなライフル。


「これをお前は防げるかな。神千切。」


言いながら、容赦なく引き金を引いた。


ガァァアン!という発砲音と共に、穴の中にあったアヴァルチウムの壁が爆ぜた。


アヴァルチウムが爆ぜるとはなかなかの威力だ。


ショットガンよりは連射力が劣るものの、威力だけならショットガン以上。


これなら、硬い装甲のモンスターも充分に貫けそうだ。


攻撃範囲も大きい弾のため広い。


急所を狙えば確実に致命傷間違いなしである。


「当たれば…だがな。」


見れば、穴の中では俺の攻撃を完全に避けきった神千切がいた。


こちらを唸り声を上げながら睨んでいる。


弾速を魔力で加速しているはずなんだがな。


多分、電磁加速のレールガンよりもっと早いはずだ。


それを避けきるとは…。


「ナナ。あれ、多分神速の固有スキル使ってる。」


「まぁだろうな。そうでなけりゃ加速させた弾を完全に避け切るなんて芸当普通はできん。いくらすばやさのステータスが高くても、な。」


目を細くして、神千切を見返す。


全くもって厄介だ。


早すぎるせいで広範囲攻撃でなければ、全く当たらない。


かと言って、フレア・ベレトを使えば危険だし、重力魔法も完璧には押さえつけられないだろう。


「ちっ…せっかく新たな武器を試せると思ったのに、とんだハズレじゃねーかコノヤロウ。仕方ない…武器は諦めるか。〝デストロイ・バニシング〟」


右手を前に突き出してそう唱えれば、大きい光線が神千切に放たれる。


デストロイ・ワームの広範囲火力の固有魔法だ。


いくら強い体毛やすばやさを持っていたとしても容易に凌げるものじゃない。


死ぬことは無いだろうが。


次の瞬間には轟音が鳴り響く。


「まだまだ行くぞ、犬っころ。〝イルム・イーター〟」


淡い紫色のオーラが俺を包み込む。


これは、フレドリリスが持っていた古代魔法だ。


目が合った相手の全ステータスを、30パーセントほど奪える魔法である。


奪ったステータスは魔力やHPなどに変換される。


30%も奪えれば、かなりステータスダウンがあるはずだ。


この間に撃ちまくる。


「〝グラビティ・ルベナスト〟〝イグニス・ザ・オルテン〟」


超重力と炎の大きい鳥8羽が神千切を襲う。


ここで弱らせられるだけ弱らせる。


30%ダウンしているとはいえ、相手は最上級モンスターだ。


手加減は絶対にしない。


とにかく、魔法を撃ちまくる。


ここはアヴァルチウムで出来ているから、頑丈で助かる。


どんなに撃っても崩れることは無いのだから。


「これで、終わりだ!〝デストロイ・バニシング〟!」


轟音とともに光が辺りを包んだ。


全ての魔法を殺す気で放っている。


今回ばかりはかなり効いたのではないだろうか。


でも、相手は規格外のモンスターだしな…。


微妙なラインか。


「シノ、相手のHP量とか測れるか?」


「さすがに煙が邪魔すぎて、どこにいるか分からない。」


「そうか。なら、警戒しとかないとな。」


姿勢を低くして、いつでも攻撃できる準備を整える。


その時だった。


何かが迫る危機感を感じた。


これは…!


気づいた時には、神千切が目の前にまで迫っていたために、攻撃をもろに食らってしまう。


「ぐっ…?!」


体からは骨が折れていく感覚を感じた。


そうしてそのまま壁にまで吹き飛ばされ、叩きつけられた。


この攻撃は…フレドリリスが使ってやがった技じゃねーか…!


神速のスキルと合わせたって訳か。


油断した…!


「ナナ!くっ!」


シノが神千切に向けて、銃口を向けるがイムルカンナムを使用した神千切には照準が合わせられない。


「ちょこまかと動かないで…!」


言って、銃を発射と同時に横凪に振るった。


「!?。ギャウ?!」


その予想外の攻撃に神千切が反応出来ず、直撃する。


「…でかした、シノ。それと神千切、俺もその魔法はつかえるぞ?〝イムルカンナム〟」


瞬間に神千切の背後からテスタメント・アンダー・テイカーを振り下ろした。


ざっくりと入った刃は、チーズでも切るかのようにすんなり通る。


腰あたりを深く切られたことで、その場に倒れ込む神千切。


「くくく…これで動けねーだろ。」


頭のある方に回り込み、大鎌を頭に向けた。


「グルル…。」


いくら劣勢であっても敵意を消さない神千切。


まぁ、群れの頭だけはある。


度胸もそれ相応のものか。


「さて、神千切。お前には2つ選択肢がある。この俺の配下になるか、否か。お前が配下になるなら、その傷癒してやるよ。だが、それを拒むならそのまま切り殺す。どうする?」


〝威圧〟を発動して、そう問う。


こいつの誇りはかなり高いものだ。


最上級モンスターにまで上り詰めているモンスターだしな。


だが、今はそれも肩書きに過ぎない。


このまま俺が頭にこいつを振り下ろせば簡単に絶命してしまう状況なのだ。


少しでも賢ければ、この場面でどう出ればいいかなんて、分かりきったことだ。


「殺さないの?」


シノが首を傾げながら質問してくる。


それに俺は首を縦に振った。


「こいつの判断次第だ。もし、俺の提案をはねのけた場合はこのまま首をはねとばす。で、どうすんだお前。早く決めろ。」


再度質問を投げかける。


すると、先程までの敵意が嘘かのようにしんなりしていく。


そして、神千切は頭を地面に下ろした。


それを見た俺は、口角を三日月のようにあげて、左手をかざした。


「いい判断だ。〝テイム〟」


そう唱えれば、次の瞬間に神千切が光の粒子に変わり、俺の左手に吸い込まれる。


「テイムした?あの魔物。」


「ああ。これで、神千切は俺の配下になった。」


ナナ・アベルシュタイン Lv528種族「人間」


体力 1724214.0


攻撃力 1684265.0


防御力 1687524.0


素早さ 1425187.0


魔力 1542158.0


魔法防御 1257841.0


スキル

創作、思考超加速、自動超速再生、馬鹿力、毒生成、分裂、分散、追尾、拒絶の邪眼、魔眼「石化」、拒悪の邪眼、暗視(最上級)、絶対防御(最上級)、すばやさアップ(+50%)、スコーピングアイ、魔道の道(極み)(詠唱なしで魔法発動可能。魔法攻撃力アップ、魔法のMP消費50%減。)、サーチ(敵探知、素材探知)、身体強化(攻撃力+70%)、身体強化(すばやさ+70%)、身体強化(防御力+70%)、解析者、火竜の魂LvMAX(魔力消費無しで火竜を召喚)、異空間収納、糸生成、スキル付与、魔法付与、属性付与、ジャイアントキラー(上級)、MPドレイン(最上級)暴食(最上級)、腐食(最上級)、剛力(最上級)、毒無効、痛覚無効(最上級)麻痺無効、やけど無効、物理耐性(上級)、耐久(最上級)、剣の舞い(最上級)、金剛(中級)、並列思考(上級)、赤龍の加護(最上級)、MP増強(上級)、物理攻撃力アップ(上級)、魔法攻撃力アップ(上級)、炎魔法の極み、毒魔法の極み、風魔法の極み、水魔法の極み、重力魔法の極み、闇魔法の極み、霧魔法の極み、古代魔法、破壊の章、魔物の固有魔法、テイム、召喚魔法


魔法

炎、水、毒、風、重力、闇、霧魔法の初級、中級、上級魔法を使用可能。

古代魔法「ダークファントム」、「イムルカンナム」、「イルムイーター」、「」

召喚「神千切」

自作魔法を作成可能...イグニス・ザ・オルテン(炎魔法と追尾スキルの合成魔法8羽の火の鳥を打ち出す。相手に当たるまで追尾する。)、グラビトン・ルベナスト(超圧縮の重力級を出し、全てを圧し潰す。)、アクアダストクルセイダー(毒魔法と水魔法を合わせた複合魔法。全てを溶かす猛毒を混ぜ合わせた水の圧縮レーザーを飛ばす。)、爆撃(炎、水、風魔法を組みあわせて爆発を起こす。)、破壊の章第1項・アヴァロンズゲート、破壊の章第2項・戒牢、破壊の章第3項・アイアン・メイデン、破壊の章第4項・グランデス・ドルマゲドン


魔物の固有魔法

デストロイ・バニシング、エターナル・ノヴァ


スキルポイント

15320


ふむ、ちゃんと問題なく追加されているようだ。


「さて、シノ。進むぞ。進んでこの洞窟の中にいるモンスターを片っ端から仕留めていく。どうせなら、ここにいる全てを殺す勢いでだ。いいな?」


「うん。」


「それでいい。楽しいレベル上げを始めよう。」


そうして、俺らは洞窟の奥深くへと足を進めていくのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ